泰屋倶楽部~タイ・ラムパーン編

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授業の手前にある壁

2022年11月18日 | チットアリー福祉教育校

11月18日(金)

昨日、木曜日は6年生(高3)の授業だったが、学生6人中来たのは3人。残りの3人は熱を出して外の病院に行ったらしい。3人のうち1人は、最初の2回、これまた病気で欠席している

ここチットアリー福祉教育校の子供は、朝5時の掃除に始まり、夕方にもう一度校内の清掃(時にはもう1度、場合によっては何度も)、朝夕2度の集会、朝昼夕3度の給食当番、そして自分の寮の清掃や身の回りの片づけ、洗い桶での洗濯とアイロン・・・時間と規則に追われ、やることが山ほどある。その合間にお喋りも、子供によってはスポーツも楽しみたい。また、なぜかどんな貧乏な子供でも、ほぼ携帯電話を持っているので、ゲームやチャットも楽しみたい。必然的に寝る時間が短くなる子が増え、そして発熱したり、風邪をひいたりしてしまう。

この回の授業、人数が半分なので、あまり進めたくない。寮で復習などしないので、進めてもまた戻らないといけない。最初に来なかった子のためにもゆっくりと、復習中心に勉強を進めた。6年生の女子6人は来るだけマシ。6年生、本当は10人だが、前期に設定されたそもそもの自由時間に、日本語が割って入ったので、来ない子もいるのだ。あと、4ヶ月、いまさらね💦って感じだろう。6人はすでに就職が決まっている。3人はバンコクの病院に行き看護師に、1人はラチャパット・ラムパーン(ラムパーン教員養成大学)に行き将先生になりたい。1人はセブンイレブンで働く。バンコクの病院で看護師を目指す子は、バンコクに恋人がいるようで、嬉しそうに目を輝かせた。

学生3人なので、彼女達の目の前に座って名前を呼びながら学習を進めることができた。人数が少ないと寂しく物足りないが、その分仲良くなれる。6年生は女の子だけなので、話しやすい。そういえば、ここの子供は女の子が多い。小学生はそうでもないが、高学年になればなるほど、女の子の数が多い気がする。様々な生活苦に直面すると、生物学的には女(メス)のほうが圧倒的に強い生命力を発揮できるということなのかもしれない。私も頑張ってみましょう!

※金曜日なのでロードー制服の教え子。可愛いのにカッコいい‼

Timeくんは数学の教師を目指している。英語がからっきしダメなので、教員採用試験に備えて、授業の後、時々英語を教えている。しかし💦高校や教員養成大学の英語の単位を、どうやってパスできたのか不思議でならなかった。以前、チャチェンサオ大学では観光学科で日本語を教えたのだが、ここまで英語ができない学生はいなかった(ごめんね!)。「こんなので、高校や大学で、どうやったら単位がとれたの?」と聞くと、「英語の先生の仕事を手伝った」という答え。「ふーん、英語の先生は優しいんだね」と若干の皮肉を込めて返すと、「そんなことはない」と反論してきた。曰く、先生を手伝った。英語のタイプを滅茶苦茶な量、手伝ったそうだ。だから英語が読める、単語も書ける。しかし、文法はもとより単語の意味さえ分からない。なぞり書き、なぞり読みをしただけなのだ。でも覚えるほど手伝うなんて、すごい話でしょ⁉

※Timeくん。ご飯をもっと食べなさい!と毎日言っているのだが(笑)

ここでも、4年生(高1)の日本語授業の2回目で、「えっ。ローマ字知らない子がいるの?」と驚いた。6年生(高3)は読めるので尋ねてみると、前任者に教えてもらったそうだ。4年生には3年間の時間があると喜んでいたが、「あいうえお」どころか「ローマ字」から教えないといけない。ローマ字の読み書きは、ひらがな・かたかなより将来、役に立つと思うので、まずは泣きながらローマ字から教えてみよう(笑)。

※Timeくんと虹。乾季にはめったに雨が降らない。11月なのに、とても暑い日が続いている。涙の後に虹がかかるかもしれない。スースー!(ファイト!)



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