高湛は契胡の狼牙令のおかげで、十数の集落の忠誠を得ることができる。柔然の兵は頼りになると喜び、新年に天文監から兄弟が争う星回りだとだと上奏させれば、殿下が宮殿の外に住むことも許されると言う忠叔父。高湛は時機を待つことにする。
陸貞を心配する高湛に、元禄は試験のために勉強一筋だと話す。
勉強に勤しむ陸貞に人参湯を持ってきた丹娘は、言いにくそうに気になることがあると言う。沈碧は朝は親しげに振る舞っていたが、さっきは無視された、その態度が許せず詰め寄ると、訳知り顔で「陸貞の正体を知っているわ」と言われたと言う。それを聞いた陸貞は、はっとし大変だと慌て出す。陸貞はここ何日か沈碧が誰に会ったか、何をしたかを調べてほしいと丹娘に頼む。
陸貞は宦官に金子を渡し、沈碧がたびたび黄太監に付け届けをしていたことを知る。黄太監は碧の父・沈福に目をかけているため、月々15日に刑部の詰め所で碧を沈福に会わせていた。一昨日の15日に会った時、帰る碧に沈福が手配書のことは決して口外するなと言っていたと宦官は言う。
沈碧に知られてしまったと楊宮女に慌てて相談する陸貞。今度こそおしまいだと焦る陸貞に、何も知らない楊宮女は恐れることなどないと言う。陸貞は今まで話すことのなかった人を殺めかけたことがあることを打ち明ける。驚く楊宮女。陸貞は身を守るためだったと説明する。
官籍の偽造、殺人未遂、偽名で宮中に上がるなど、陸貞の怖いもの知らずな態度に呆れる楊宮女。
ただの虚仮威しかもしれないと楊宮女に言われ、陸貞は碧がどこまで知っているのかさぐりを入れることにする。
碧と会った陸貞は「玉沸寺に行ったかと聞いたけれど、どういう意味?」と尋ねる。言いたくないと言う碧。「父親と結託して何をする気?よいわ、聞かなくても調べはつくもの」とワザと言う陸貞。それを聞き「何をしようと、そのうち宮中に知れ渡るわ。人を殺めようとしたと」と碧は言う。
陸貞は動揺を隠しながら、陳秋娘はそれで罰を受けた、私が誠に人を殺めようとした下手人であれば長公主が宮中へ呼ぶはずがない、婁尚侍(青薔)が目をかけるわけもない、陛下が字を書いてくださったり、周太妃がいきなり一等宮女にしたりしない、何も知らないのに楯突くなら痛い目をみることになると告げる。話たければ話せばいいが、自分と父親のためによく考えるようにと。
沈碧には強気で言った陸貞だったが、部屋に帰ってくるとどうしたらいいのか分からず困ってしまう。そして陸珠に頼みたいことがあると文を書く。
ただちに司正司に告発するよう、父からの連絡が沈碧に届く。沈碧は夜のうちに文を父に届けてほしいと宦官に頼むが、父親は非番でおらず、外に出られない宦官はできないと言う。水くみの者に頼むように言われ向かった沈碧は、陸貞が文を届けたいと宦官に頼んでいるところを目撃する。しかし、陸貞の頼んだ宦官は通行証を持っていなかったため捕まりそうに。宦官は陸貞の文を急いで口の中に入れる。笑みを浮かべた沈碧は「おやおや陸貞、あんなことを言って、口先だけだったの?」とつぶやく。
文がおさえられなくて幸いだったと陸貞に話す楊宮女。妹に頼んでも何もできないと。そこに慌てた様子の丹娘が来て、陸貞が人を殺めようとしたと沈碧が訴え出たと言う。楊宮女は高展なら力になってくれるかもしれないと陸貞を向かわせる。
宿舎へ行き、陸貞は衛兵を呼び止める。しかし高展という名の衛兵も忠叔父もいないと言われてしまう。どういう事?私をだましたの?と思う陸貞。陸貞が愕然としていると、司正司の女官が来て陸貞を連行してしまう。
陸貞は手配中の罪人、企みを持って宮中に入ったと訴える沈碧。すべて確かな情報で、手配書の人相も陸貞に間違いないと。人相書きを見た司正から申し開きができるか尋ねられ、陸貞は世の中に似た人は多くいると答える。沈碧は信じてもらえないなら他のやり方で嘘を証明すると言い、陸貞の官籍は偽物で調べてもらえば何もかもが明らかになると話す。
司正が司儀司から官籍を持ってくるように言うが、司儀司に陸貞の官籍はなかった。勝ち誇ったように笑う沈碧。陸貞は司儀司になかったのも罠かもしれないと言う。その時、丹娘が来る。陸貞の官籍が必要と聞き、持ってきたと差し出す丹娘。丹娘は生前、陸貞が虚偽の訴えを受けたと聞いた周太妃が司儀司から官籍を取り寄せた、そののち官籍を戻す間もなく周太妃が亡くなり手元に残ったままだったと説明する。
官籍を見た司正は「今は亡き防御使の陸襄のご息女であったか」と言う。話を合わせ"家柄を吹聴せず"というのが父の教えだったと言う陸貞。
宮殿の外の役人と結託したとして、司正は沈碧に宮中から籍を抜き棒打ち30回に処すと告げる。しかし沈碧が官吏の娘にひどすぎると訴えたため「八議制度にのっとり、そなたを三等宮女として宮殿には残してやろう。棒打ちも15回に減刑する」と司正は減刑する。
司正司からの帰り。どういうこと?と丹娘に陸貞は聞く。丹娘は「聞かないで」と言うが、別人のような丹娘の話しぶりに「誰かの入れ知恵ね」と陸貞は返す。すぐに連れて行ってあげる、と陸貞の手をとり駆け出す丹娘。そんな2人の前に元禄が現れる。そういうことだったのね、と言う陸貞。
陸貞は元禄にある場所へ連れて行かれる。そこに隠れて待っていたのは高湛だった。
高湛は陸貞の官籍は偽物ではなく、君は今は亡き防御使・陸襄の次女で、父の遺言で宮女になったと覚えておくように話す。これより先は官籍について何の心配もいらないと。
「高展、何とお礼を言っていいかわからないわ」と陸貞が言うと、高湛は笑顔で陸貞に近付いて来る。「何なの」と言いながら後ずさりをする陸貞。柱まで追い詰められた陸貞に、今度は顔を近づける高湛。「だめ。高展やめて」と言い陸貞は目を閉じる。しかし陸貞の想像に反し「ならばこれからは姓名で呼ぶのはやめてほしい」と高湛は言う。よくも騙したわね、と怒る陸貞。
「それで呼んでくれぬのか?」と高湛が言うと、恥ずかしそうに陸貞は「高兄さん…」と言う。しかし高の性を持つ男は大勢いると高湛は不満げに返す。それを聞き、さらに恥ずかしそうに「…展」と言う陸貞。よく聞こえなかった、と高湛が催促したため、陸貞は「展、展!」と大声で呼ぶ。
陸貞は兵舎を訪ねたが高という兵はいないと言われたことを話す。高湛は東の衛兵宿舎ではなく、長広王の護衛兵のため修文殿の近くに住んでいると言う。そして何か用がある時は丹娘を通して元禄に知らせるようにと。
沈碧は15回打たれて最後は気を失ったそうだと楊宮女に話す陸貞。防御使の家柄ができたことを喜び、高展も誠に良い青年だと言う楊宮女。陸貞が高展のことを好きだと確信した楊宮女は、その人と一緒になるのなら女官になる必要もない、良家の奥方になれば苦労しなくてもお父様の仇も討てると言うが、陸貞は実力で女官になり、父の仇を討ちたいと返す。楊宮女は陸貞の思いを理解した上で、高展ほどの男はいない、のがしてはいけないと言う。
宦官に金子を渡し、今宵のうちに父に会いたいと頼む沈碧。しかし宦官は、沈福が密かに内宮と通じていたと司儀司から訴えられ、会えないだろうと言う。
陸貞は高展のために刺繍をする。
翌日。陸貞は書物を杜司儀に返す。筆記試験ではひたすら皇帝陛下を称えるように言う杜司儀。薬を差し出した陸貞は、指に刺してしまった針の痕を杜司儀に気づかれ、男に心を奪われたと悟られてしまう。その男に贈る刺繍のためだろうと。「男に焦がれるのはそなたの勝手。だがそれが理由で試験に落ちるようなことがあれば決して許さぬ」と杜司儀は怒る。
内待局で明後日の試験について、受ける者たちに説明をする王璇。今回の試験では2人が女官として採用されることに。
出て行く時、陸貞に面を上げるように言う王璇。そして「もう治ったのか」と言う。
内待局からの帰り、高演の輿が通るため陸貞はざまずく。そんな陸貞の前で輿を止めさせ「歩きながら話そう」と陸貞に言う高演。
高演は堅苦しい話し方ではなく、日頃、話しているようにすればいいと言う。そして高展とは朕が皇子の時からの親しい友だと言い「その展から聞いておる。よい仲なのだろう?」と聞く高演。陸貞は急いで「お許しください」とひざまずき、高様との間にやましいことなどない、親しく口を聞いた私の落ち度、おとがめは私だけにと高展をかばう。
高演は陸貞を立たせると、責めるつもりなどなく「そなたは展の大切な人だ。長い付き合いだが、展がここまで心を砕く女子は初めてだ」と言う。
別れ際、10日も高展からたよりがなく「どうしているのかご存知では」と高演に聞く陸貞。陸貞が会いたがっていると分かり、笑った高演は「朕に任せてくれ。明日、亥の時、太液池の蓬莱亭で待て。必ずや行かせよう」と約束する。
婁昭君は高演が蕭喚雲のいる含光殿ばかり行くことが気に入らない。他の妃にお召しがなければ孫を抱くこともできず、そうなれば皇帝の座も高湛のものになると青薔に話す。青薔は陛下の心が動かないとは限らないと返し、高演が陸貞と一時以上も話したと報告する。喜んで、すぐに陸貞に会おうとする婁昭君。それを止め、王尚儀との争いの時、お目にかけたことがあると言う青薔。思い出した婁昭君が顔のことを心配するが、今はすっかり治り、かつてにも増して蕭貴妃に瓜二つだと青薔は言う。
演が控え目なため、機が熟さずに終わるかもしれないと心配する婁昭君。青薔は「大丈夫です。明日の夜、太液池で陸貞と会う約束をなさったとか」と話す。
太液池で待たされる陸貞。自分の刺繍をした帯を見ながら「高展、まだ待たせるならあげないわ」とつぶやく。その帯をうしろから来た高展がさっと取り「これは何だ?」と言う。そして「君が刺繍したのか?針目は不揃いだ。花びらもでこぼこ」と言う高湛。陸貞は「よけいなお世話よ」と取り返す。そんな陸貞に「くれるのだろう」と高湛は言う。
陸貞と話ながら、高湛は不審な人影に気づく。「あなたに作った帯なの。お粗末だけど受け取ってくれる?」と差し出す陸貞。高湛は今までとは違い、冷たい態度で「もらう理由などない。私に受け取る義務があると言うのか。慣れ慣れしい。陸貞、しょせん君とは行きずりの仲にすぎぬ。これからは己の身分をわきまえることだ」と言うと、帯を取り「二度とまとわりつくな」と床に投げつけ行ってしまう。あまりの豹変ぶりに傷ついた陸貞は、帯を池に投げつけてしまう。
2人が行ってしまい、陰から出て来た青薔は「おや、陸貞の密会の相手は陛下ではなかったのか」と臘梅に言う。しかし陸貞と長広王の仲はもうないと思った青薔は、陛下が陸貞に好意を持っているなら、強力な武器になると考える。
ーつづくー
また元禄、丹娘に蹴られてた(≧∇≦)ノ彡
この2人も毎回の楽しみ♪
陸貞と一緒にいる高演も楽しそうでした。
照れてる陸貞も可愛かったなぁ(*´ー`*人)
高湛は冷たい態度をとるしかなかったよね(;_;)
何も知らない陸貞がすごく可哀想だった。
あの帯もどうなってしまうのか気になるし、どうやって仲直りするのかも気になる(;△;)
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この二人毎回出てきて欲しいです(≧∇≦)
丹娘が今回は陸貞を助けましたね~沈碧の様子に疑いを!鋭い!!
高演と陸貞が~あんなに堂々と一緒に居て大丈夫なのかな?と心配でした~
また恨まれそうで~嫉妬されたり~
うんうん、高演が嬉しそうでしたね!弟が大事な人って認識はあるんですよね?
陸貞ね、帯に刺繍を(o^^o)なんでも出来ると思っていたけれど
針仕事は少し苦手なのかな?指が痛そう!それとも帯が厚いからだったのかな~
それにしても~陸貞が可哀想!誤解して別れたよ( ; ; )
仕方がなかったけど、早く説明をしてあげて欲しい!
帯はきっと高湛が池に入って探すかな?元禄に取らす…
で、帯を巻いて陸貞に会いに行き誤解を解いて謝ってーーーーーーー
今回はしなかった(o^^o)口づけなんかしてもいいのでは~私は見たい!!!
またまた、続きが気になりますね!
うささん、いつも早い更新でありがとうございます。
これまた楽しかったですね。
丹娘が高湛の正体を知っていて本当によかったです。
そして、その後の高湛との再会で
詰め寄る所も。あの笑いはちょっと作りすぎー
と思いましたが、Appleさん仰るように見たかったですよね。
恥じらう阿貞は可愛いかったです(*^_^*)
その後は、天から地に落ちましたね。
青薔を騙すためとはいえ、阿貞は大丈夫なのでしょうか?
ところで、阿展&阿貞をどう訳すかと思っていたのですが、
日本では名前をストレートに読む方が親しい感じなののですね。
ちゃん付けするのも合わないのですけれど。
そうそう、この回の喬任梁くんの高演もステキでした。
以前書きましたが、陳暁くんもこのドラマは基本ステキですし。
やっぱりイケメンが他出する方が楽しいです♪
なんか、陸貞が、可愛いキャラで、ジャクギを思い出します。
宮女から、女官にる試験。女官には、なれるのよね。(笑)長女が、中国ドラマオープニングネタバレって(笑)言ってた。(笑)(笑)(笑)。
高タンとどのように仲直りするのかしら?気になります。仲直りしたら、一気にラブラブよねぇ~。きゃ~。(笑)。
早く続きが、見たいわぁ~。
(笑)。
うささんいつもあらすじ、ありがとうございます。