「合歓の花」
男はカン・シンに「パリでコティヤールに拒まれはしたが、裏取り引きの件は誰にも悟られないようにしろ」と命じる。カン・シンがうなずくと、さらに「特にイードゥとその部下にはな」と言う男。「知ってるとすれば、リー・ウェイウェイです。彼女が戻ったら探ってみます」とカン・シンは言う。
カン・シンは「今、フォ・シャオがパリへ出張中です。でも仕事の予定は入っていません。きっと火事と落水事故を調査してるんですよ」と話す。男が「対処できるな?」と言う。「お任せを」と返事をするカン・シン。
フランス・パリ。「火事の当日、警備をしていたアルバは、その後、退職している」とオウ・イエに話すシャオ。オウ・イエが「つまり彼は火事と関係があると?」と聞く。シャオはオウ・イエに写真を渡し、アルバの顔を見せる。
シャオとオウ・イエはクラブに入る。手分けして捜し、見つけたアルバに声をかけるシャオ。アルバは外へ逃げ出す。
追いかけたシャオとオウ・イエは前後で挟み、アルバを捕まえる。
ベンチに座らせたアルバに「火事があった日、この男を見かけたか?」と携帯で防犯カメラに映っていたイードゥを見せるシャオ。しかしアルバは何も話そうとしない。
南渓村。ティファニーは「そっちのヒントは何?」とイードゥに聞く。「教えるのはルール違反だ」と返すイードゥ。ティファニーが「フォンテーヌ百貨店へのテナント権がかかってるのよ。リー・ウェイウェイだって…」と言いかけると「やめろ。正統な評価を下すのがアドバイザーだ。DUのためにも不正はしない」とイードゥが止める。「変わったわね」と言うティファニー。イードゥは「ビジネスとコンペは別ものだ。混同するな」と言う。
ようやくアルバから話を聞くことができ、礼を言ってその場を後にするシャオとオウ・イエ。
2人が去った後、アルバは笑いながら電話をかける。
報告を受けたカン・シンは「よくやった。安心しろ、金は約束どおり振り込む」と言う。
橋の上で「合歓の花の刺繍には、複雑な技法が用いられてる」と話すイードゥ。ウェイウェイは「刺繍のプロを今から探せる?ティファニーに頭を下げろっていうの?」と言う。そこに泣きながら歩いて来る幼い女の子が。
イードゥは女の子に「どうしたのかな?」と聞く。女の子は「服が可愛くないって笑われちゃったの」と答える。イードゥは「気にするな。今から魔法をかけて、世界一、おしゃれな服にしてあげる」と言って女の子に目をつぶらせる。
イードゥは女の子の服に絵の具で花を描く。そんなイードゥたちを描くウェイウェイ。
女の子は描かれた絵を見て「すごくステキ」と喜び、お礼を言うと行ってしまう。ウェイウェイは「あなたも笑うと、カッコよくてキュートなのね」とイードゥに言う。イードゥは「君には一生、笑わない」と返す。
イードゥとウェイウェイが宿に帰ってくると、宿のおばさんと隣のおじさんが言い争っていた。溜め息をつき「なんて頑固な人たちなの?好きなのに認めないなんて」と言うウェイウェイ。イードゥが「きっと過去に深く傷ついたんだろ」と言う。「あなたも?」とウェイウェイが聞く。イードゥはチラッとウェイウェイを見たあと「もちろん」と答える。ウェイウェイが「だから気持ちが分かるのね。百戦錬磨の恋愛マスターだったとは。でも相手の女も、随分、物好きだわね」と笑う。それを聞き、ウェイウェイを両手で壁ドンするイードゥ。驚いたウェイウェイがスケッチブックを落とし、イードゥは自分と女の子が描かれた絵を見てしまう。「隣のおじさんを描いたの」とごまかし、行ってしまうウェイウェイ。
レオとティファニーもおじさんを手伝い、畑を耕したり肥やしをまく。「ここは隣のおばさんの畑よね?」とティファニーがおじさんに聞いたとたん、おばさんが来る。「私の畑で何を?」と怒るおばさん。おじさんが「誤解するな。肥やしをまいてやったんだ」と言うが、おばさんは信じない。
そこにイードゥとウェイウェイも来る。ティファニーは「ケンカしているように見えてイチャついてるのよ」とイードゥに話す。
「相思相愛になれないなら、敵対することが唯一のコミュニケーションになる」と言うイードゥ。ウェイウェイが「つらいけど往来が途切れるよりマシね」と返し、レオが「2人とも経験者みたいだ」と言う。そして小声で「でも…あの2人は、ずっと告白できずにいるって村じゃ有名らしい」と言うレオ。
ティファニーが「コンペのことで相談が」とイードゥに言うと「そうだな。アドバイザーとして、いつでも聞く」とレオがティファニーを連れていってしまう。
ティファニーと花を摘んでいたレオがハチに刺される。大げさなレオに肩を貸し、宿に戻るティファニー。
パリ。シャオは「アルバの証言だけではチェン・イードゥを罪には問えない」とオウ・イエに言う。うなずき「犯行現場を目撃されてはいませんしね」と言うオウ・イエ。
そんな中、シャオはモデルの写真を撮っていたパパラッチを見かける。
シャオはパパラッチから、火事発生の30分前に会場前で撮った写真を買い取る。写真にはイードゥとバイクに乗った男が写っていた。オウ・イエは「バイクに乗った男は部下かも。きっと実行犯ですよ」と言う。この男だけが手がかりだと思ったシャオは、バイクを調べることにする。
ティファニーが薬草をつぶした時に出来た傷を見るレオ。「死にそうだから、人として助けてあげただけよ」と言うティファニー。ウェイウェイが解毒薬を持って来ると、ティファニーがレオに飲ませる。
あることを思い付いたウェイウェイは、2人に「おじさんに、ひと芝居打ってみない?」と持ちかける。
レオはティファニーとおじさんのところへ駆けて行き「大変だ」と言う。続けて「おばさんが倒れたの」と言うティファニー。さらにレオが「突然、顔色が悪くなって、今、救急車を呼んだ」と話すと、おじさんは慌てて駆けて行く。
ベッドに横になっているおばさんの姿を見て「俺って奴は…意地を張ってた。憎まれ口をたたいてたのも話がしたかったからだ。実は君が独り身になってから、ずっと想いを寄せていたんだが、照れて言えなかった」とおばさんの手に触れるおじさん。むくっと体を起こしたおばさんは「何してるの、昼寝の邪魔をしないでよ」と言う。しかし、しっかり告白を聞いていたおばさんは「恥ずかしいわ」と布団で顔を隠す。
庭にいたウェイウェイたち4人に、おじさんとおばさんはやっと素直になれたことを感謝し、一緒になることを話す。そして、あなたたちがいる間に式を挙げたいと、デザイナーのウェイウェイたちに衣装を作ってほしいと頼むおじさん。ウェイウェイは「任せて、そんなのお安いご用よ。おばさんを私のモデルにするわ」と言う。花嫁衣装はすべての女性の憧れだもの、それに2人の恋物語は感動的だから最高の衣装を作るわ、と。
「だったら私は介添え役を。衣装は私が自分でデザインする」と言うティファニー。ティファニーは「新郎の介添え役は…」とイードゥを見るが「当然、僕だよ」とレオが言う。
ウェイウェイはティファニーに「一緒に、ひと芝居打ったことだし、また手を組まない?」と話す。ティファニーは「いいわよ」と言う。
ウェイウェイがデザインし、ティファニーが刺繍をする。しかし完成度も高く刺繍の技法も同じだったが、なぜか偽物にしか見えない。問題は刺繍の技法ではなく、染色の問題だと思うイードゥ。
おばさんたちの思い出の場所へ来たウェイウェイとイードゥは“オオカミ”に追いかけられ、木の上へ逃げる。すっかり日も落ち、辺りは暗くなっていた。
“オオカミ”がいつまでも居座っているため、下りることができない2人。
ウェイウェイが葉つきの木の枝で冠を2つ作り、イードゥの頭にも乗せ2人は笑い合う。そして「花も挿しましょ」と手を伸ばしたウェイウェイは、その花が合歓の花だと気づく。「合歓の木に登ってたのね」と驚くウェイウェイ。ウェイウェイは花を見て「思いついたわ、花嫁衣装と刺繍をどうやって作るかを」と言う。
パリ。“バイクの売り主はリュシアン。中国人で帰国するから売りたいと”という報告書を読むシャオ。オウ・イエは「きっと一味ですよ。偶然すぎます」と話す。シャオは「完全犯罪だと思っているようだが、絶対に暴いてやる」と言う。
日が昇り、ウェイウェイとイードゥは合歓の花を宿まで持ち帰る。しかし宿には2人を追いかけてきた“オオカミ”の姿が。よく見るとオオカミではなく、犬だったと分かる2人。宿から出てきたおばさんが、名前を大灰だと教えてくれる。そこにティファニーとレオが来る。
「糸の染色方法を見つけたわ」と言うウェイウェイ。ウェイウェイは合歓の花を見せ「この花と葉を用いて染色をするの」と言う。それを聞いたおばさんが「その昔、見初めた相手に合歓の花を刺繍した物を贈ってたのよ。糸は合歓の花で染めたの。あの人とは合歓の木の下で出会ったのよ」と話してくれる。
ウェイウェイは「負けを恐れず、公平に勝負しない?」とティファニーに言う。「重要な情報をありがとう」と言うティファニー。
夜。ウェイウェイは作った衣装をイードゥに無理やり試着させる。スカートまで持たせ、面白がって携帯で撮ろうとするウェイウェイ。携帯を奪おうとしたイードゥとウェイウェイの体が密着し、それをおばさんに見られてしまう。ウェイウェイは「違うの、変な想像しないで」と言うが、おばさんは「いいのよ」と言うと、急いで行ってしまう。
帰国したシャオは、すぐに南渓村へ向かうことに。オウ・イエが驚くと「コンペの決勝の日なんだ。チェン・イードゥともカタをつけないと」と言うシャオ。
コンペの決勝戦は、村の結婚式と合同で開催することになる。挑戦者がデザインした衣装を身にまといモデルたちが花嫁と介添え役として登場。モデルは村民たちだった。
介添え役のモデルたちが登場したあと、花嫁衣装を着たおばさんが現れる。2人のなれそめを聞いたウェイウェイは、テーマを“出会い”に決めたこと、深い色をシルバーで縁取った葉や合歓の花の刺繍を衣装にあつらえ、二人の永遠の愛の象徴として表現したことを話す。そして「愛はスイートな冒険だと思います。結婚は葉が茂る合歓の木と同じく、努力することで美しい花が咲くんです」と言うウェイウェイ。
車内。「結婚式は生中継ですし、失敗は許されません。秘密兵器も準備したんです」とオウ・イエはシャオに言う。
いよいよ投票時間になる。合歓の花を最も獲得した者が今回の優勝者に。審査員はアドバイザーと業界の専門家、南渓村の村民とモデルとなった皆だった。
「ティファニーに1票を」と祈る気持ちで見つめるレオ。投票の行方を南渓村に到着したシャオとオウ・イエも見つめる。
ティファニーとウェイウェイが同じ票数となる。最後の1票を入れるのはイードゥだった。
2人の前に立ったイードゥは、自分の票をウェイウェイに入れる。
ーつづくー
カン・シンが車内で話していた男…あの人に見えるけど(✽ ゚д゚ ✽)
もし、そうだとしたら…。
アルバは噓をついたということだよね(*´Д`*)
シャオとオウ・イエはもともとイードゥが怪しいと思っていたから、その言葉も信じてしまうはず。
シャオたちは生中継で何かするつもり?
オウ・イエの言ってた秘密兵器も気になるヾ(・ω・`;)ノ
おばさんとおじさんじゃないけど、いがみ合いながらも、どんどん近づいていくウェウェイとイードゥ。
大灰よくやった!!!
木に登らなかったらウェイウェイが花嫁衣装と刺繍をどうやって作るか思いつくことはなかったものね。
2人を一晩中、木の上で過ごさせたのもお手柄o(≧∇≦o)
そして、ティファニーとレオも何だか…?
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合宿のような生活の中で連帯感が生まれたのでしょうか?
随分と可愛いオオカミだと思ったらやっぱり( *´艸`)
ウェイウェイとイードゥを接近させて本当にお手柄でしたね。
レオとティファニーも良い感じかも。
ハチに刺されたレオのために薬草をすりつぶすなんて、ティファニーやりますね♪
時代劇の中だけでなく、現代でもこういう応急処置?の方法が残っているのかな?
ティファニーにもいいところがあると分かったのも
よかったですよね。
いい回でした。
田舎なので、すぐにお医者さんへ行けなくて、
応急処置?の方法が残っているのかな?
本当、オオカミにしてはむくむくで可愛いかった
ですo(≧▽≦)o
確実にイードぅとウェイウェイの距離も縮まり
ましたよねー♪
それは、Leoとティファニーもですね。
この回は楽しいシーンがたくさんでした。
・亦度イードゥが女の子の服を世界一可愛くするシーン
・狼騒ぎで、木の上で一晩二人で過ごすシーン
・試着するしないでじゃれあうシーン
・最後の投票で、2人がフェアなシーン
冷血(冷静)な印象が本当に優しい感じで、
薇薇ウェイウェイは惹かれましたよね、きっと。
その後、薇薇が亦度を刺そするコミカルシーンは
ギャグでしたw
その後、「過去に深く傷ついたのだろう」と亦度がいって、
何も覚えていない薇薇に、亦度が壁ドンをした時、
あのデッサンさえ出てこなければ、「君だ」と
行ったのでしょうか???
狼騒ぎもギャグ過ぎましたね。。。
狼といえば、お茶会でも話していましたが、
風中奇縁の兄さんを思い出しますよね。
狼が心配な亦度でしたが、一番心配していたのは
狼兄さんだったのかもw
木に登っているとき、亦度の腕に自分の腕を絡ませている薇薇や
落ちそうになった薇薇を支えるのに、薇薇の方を持つ亦度とか、
眠くなった薇薇に「そばに寄れ」という亦度など
お互いのことを何だかよく知っているからこそ
いつもクールだと凍えるとか、ここもコミカル沢山で面白かったです!