「再結成」
辰巳千恵は車の中に残され、秦是吾とオババだけ稲重会の事務所へ入っていく。
会長と会ったオババは、是吾のために辰巳忠の件で来たことを話す。自分のシマにオババが乗り込んできたことを怒る会長。「だから秦是吾を連れてきた」と言うオババに、会長は「親分の麦松奇は俺の傘下に入った。どうする気だ?」と聞く。「ここにいるのは血連組の切り込み隊長じゃない。血連組の新しい組長・秦是吾だよ」とオババは答える。私と組長がそろって出向いたんだ、人質を返しな、と。
是吾は椅子から立ち上がリ「辰巳社長を返せ」と言う。会長は笑い、オババと血連組の組長に迫られたとあれば断われないと、辰巳忠の釈放を部下に命じる。
是吾に支えられながら、事務所から出て来た父・忠を見て泣きそうになる千恵。しかし「待て」という声とともに次々と事務所から仮面をつけた男たちが出て来る。その男たちの持つ日本刀で囲まれてしまう是吾たち。そして謝沢と会長も現れる。
似無刀の刃を出す是吾。一歩前に出たオババは「こんなやり方で引き留める気かい?.笑わせるね」と会長に言う。オババの言葉に笑みを浮かべた後、是吾に「いいか。血連組の再結成などどうでもいい。俺が欲しいのは麦松奇だ。必ず奴を消す」と言う会長。会長が事務所の中へ入り、謝沢の指示で仮面の男たちも戻っていく。
埠頭。助けられた忠は、是吾に深々と頭を下げる。そして是吾と2人きりで話がしたいと、千恵をその場から離す忠。
是吾と2人になった忠は、実は千恵の父親は私ではなく麦松奇だと言う。「まさか」と是吾は驚く。忠は誰にも言うつもりはなかったが、彼や君たちと千恵が一緒にいる姿は本当の家族のようだった、隠しておけないと言う。「伝えるべき相手は俺じゃなく、組長(おやじ)でしょう」と言う是吾。しかし首を横に振り、瑪亜が去った時、千恵を連れていくことを許さず、麦松奇に事実を伝えないと約束させた、こんな事態に追い込まれなければ千恵と離れるつもりはなかった、本人たちに直接伝える勇気はないと忠は言う。2人に伝えるかは是吾に任せると。
忠は千恵を呼ぶ。船の汽笛が鳴り、泣きながら忠に抱きつく千恵。口には出さず、是吾に千恵を頼んで忠は船に乗る。
千恵が是吾と家に戻ってくると、車に乗って待っていたオババから「千恵」と呼び止められる。少し話しがしたいと言われ、千恵だけが車に乗る。
"戻る必要はない、ついて行く"と言っていた千恵に、是吾にとってその言葉は命取りになると話すオババ。昔の私も愛のためなら何も恐れなかった、でもそれは身勝手な考え、ただの自己満足で相手も自分も傷つけると。戸惑う千恵に「何なら、あの子と2人で町を出たっていいんだよ。そうすれば麦松奇は自分でケリをつけるだろう」と言うオババ。慌てて「そんなこと、できない」と千恵は言う。オババは「だったら…この恋はあきらめな。組に命を捧げる覚悟を決めた男にとって色恋など邪魔なだけ、そんなに甘い世界じゃない。こんな事態になったのも松奇が色恋に溺れたせいだ」と言う。
千恵が降りると、オババの乗った車は去って行く。迎えに外に出て来た是吾が「早く来いよ」と言う。「何を話してたか聞かないの?」と言う千恵。是吾は「まず中へ入ろう」と返し、歩き出す。立ち尽くしながら、千恵は歩いて行く是吾の後ろ姿を見つめる。
家の中に入った是吾は、阿門に呼んできてもらった松奇が来るとひざまずく。その姿を見て、一緒にひざまずく千恵や阿栗たち。「おやじ、俺が血連組を再結成することを許してほしい」と言う是吾。松奇は忠が無事に解放され町を去った事を千恵から聞くと「勝手に再結成するわけにはいかない。おやじの言葉が必要だ」と言う是吾に、組の解散は兄弟や舎弟たちの前で宣言したこと、再興の決意はワシを守るためだと分かっているが、ワシのことなど放っておけ、恩義など忘れてしまえ、再結成しようがしまいがワシは何も言わん、好きにしろと言う。そして「再結成する気なら、今すぐ出ていけ」と言い行ってしまう松奇。
厨房にいる松奇の元へ行った千恵は「再結成を許すって言ってあげて」と頼む。こうするしかパパを救う方法はなかったし、みんなが危険にさらされていたと。しかし千恵に言われなくても分かっている松奇は「心配なのは、お前のことだ」と言う。「みんなが一緒なら私は平気」と言い返す千恵。松奇は「組長の女として生きるつもりか」と言う。そうはならない、是吾と約束したから、と千恵が言うと、瑪亜はずっと結婚式を挙げたいと夢みていたが、かなえてやることはできなかった、自分がまともな死に方をしないと知ってたから、愛していたが結婚する勇気がなかった、お前には瑪亜と同じ思いをさせたくないんだと話す松奇。そして「お前たちが深く愛し合う前に止めておくべきだった。だからワシは絶対に再結成には同意できん」と強く言う。
是吾は阿栗と修造と一緒に家を出て行く決心をする。しかし阿門だけはヤクザはもう嫌だ、ケーキ屋がいいと松奇と残ることに。
自分の部屋のベッドで、千恵は"この恋はあきらめな"と言っていたオババの言葉を思い出していた。"私のために後戻りする必要はない、だって私があなたについていくから"と是吾に言ってしまった事を後悔し、涙が溢れてくる千恵。その時、ドアがノックされ是吾が入ってくる。
ベットに腰かけ、言いにくそうに「明日の朝、ここを出ていく。お前がもし…必要なら荷物をまとめろ」と泣いている千恵に言う是吾。うん、と答えた千恵は「私も一緒に連れてってくれるの?」と聞く。是吾は「本音を言うと、できることなら来ないでほしい.日本に帰れ」と言う。千恵は自分から是吾にキスをし「私は残る。明日は勝手に出ていって。私を連れていかずに済んで嬉しいでしょ」とつらそうに言う。是吾が、それは違う、と返すと「だって…約束したもんね」と言う千恵。
2人で海へ行ったあの日、俺に構うな、近づかないでくれ、俺を好きになるな、と是吾に言われた千恵は、是吾の本当の気持ちを聞き「これで十分」と言っていた。
「だからこれでいいの。あなたは自分の進むべき道を進んで」と千恵は言う。私に構わないで、私なら大丈夫だから、1人でも平気、と。是吾が「信じてくれ、落ち着いたら…」と言い始め、千恵は「もう言わないで。これ以上、何も言わないで」と日本語で言う。泣きじゃくる千恵を抱き締める是吾。
松奇はまた"暴力団の会計士、夫婦で焼死"と言う記事を見る。「是吾、ワシの命を守るため組を再興するのか。だが…ワシなど死んだって構わないんだ」とつぶやく松奇。
翌日。千恵は是吾たちを見送らない。
最後に阿門も入れ、4人で写真を撮ると、是吾、阿栗、修造は出ていく。
血連組を再結成した是吾。かつての仲間たちも集まり杯を交わす。
しかし部屋に戻り、酔いつぶれてベッドに倒れ込んだ是吾は、千恵に会いたくてたまらない。
「会いたいよ、たった1日会わないだけで…」とつぶやきながら眠りについた是吾。夢の中で是吾は瑪亜に会い、恋をしている、でも相手が千恵でヤクザだからおやじに反対されていると相談する。瑪亜は優しく笑いながら「大丈夫よ。是吾、私を信じて。心配ない」と言う。
この先の千恵のことを心配する松奇。千恵は「私と是吾は恋人じゃない。でも、あなたたちとは、この先も家族よ」と言い、千恵は大学へ行くために家を出る。
バスに乗り"今日、1人で学校へ向かってるよ。あなたや達人に送ってもらうわけでもなく、自分1人でバスに乗って学校に行くのはこれが初めて。元気?、今どうしてるの?"と心の中で是吾に話かける千恵。
バスから降りた千恵は"たった1日しか離れてないのに、もう会いたくなっちゃった"と思う。
寝ていた是吾の元に阿栗と修造が来る。「一大事ですよ」と言う阿栗。
2階から下りてきた是吾の目に、血連組の元兄弟たちが次から次へと戻ってくる姿が。「感動しちゃいましたよ」と阿栗は喜ぶ。
ーつづくー
千恵パパが解放されたのは良かったけけど………
えぇぇぇぇ???
千恵の実のパパは松奇って!?
あまりのことに、頭がついていけなかった(;´д`)ノ
じゃあ、どうして両親から千恵を離したの?(そこまで育ててきて可愛いからだと思うけど)
っていうか、瑪亜と松奇っていつからの関係なの?
千恵が実の娘だって、松奇も知らないんだよね…。
そして、そこまでしておいて、自分から言う勇気がないと言う千恵パパ( ̄△ ̄;)
何ですかそれ。
借金もだけど、自分がしたことの責任を1つも取れてない気が…。
オババの言葉で是吾と離れることにした千恵。
千恵を抱き締める是吾が悲しかった。
そして2人とも会いたいのに会えない(;△;)
初めに松奇の家に来た時はハリネズミみたいな千恵だったけど、松奇を家族だと言えるようになったのは良かったと思う(*´ー`*)
でも、どんどん血連組は大きくなっていて、阿栗は喜んでいるけど私は心配(;_;)
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そうなの。忠はそんな重要な事を是吾に託さないで
自分の始末くらいして去ってほしかったです。
また、是吾の荷物が重くなっちゃった感じで(o´д`o)=3
忠は…相変わらずな感じで…。
せめて忠から松奇に真実を伝えてほしかったです。
そのくらいはしてほしかったな。
会長は…達人が会長を変える事ができたら(;_;)
達人のあの性格なら、会長の方が折れるかもしれないのに…と
ふと思ってしまいました。
松奇が実の父親だった…というのは驚きましたよね。
たしかに、あまり深く考えない方がいいかもヾ(・ω・`;)ノ
是吾の黙ってぎゅは反則です!!(*´艸`*)
こういうことされたら、きゅうぅぅぅときちゃいますぅ。
といぷーさんの書かれているように、言葉より
思いが伝わって素敵(*´ー`*人)
阿門は存在感がありますよねー。
ぼそっと話す言葉にも。
千恵パパも、是吾にそれを話してサッサと帰っちゃうなんて~!ちょっと無責任というか・・。
大変な目に遭ったので早く離れたかった、というのもあるのかなぁ。
何だか話の流れがめまぐるしくなってきた印象です。
いったいどんな最終回になるのやら、気になります~!!
私もかなり驚きました。
姐姐仰るように、千恵パパは今回も、長年もただの騒ぎを起こす人だった?!ということでしょうか。
本人的に良かれと思っていたことが、森が見えていないので、周りには・・・と思わず思いました。
千恵と是吾の思いはすっかり深くなっていますね。
状況を考えれば、オババのアドバイスは御尤もで。
会長が欲を抑えれば、全てが円く収まる気もするのですが、そうはなってくれないのでしょうか???
私もびっくりしました、、、松奇が本当の父親とは。それを松奇が知らないなんて。。。
ここは深く考えずスルーした方がいいんでしょうかね。
千恵と是吾の別れは辛かったです。涙。
是吾が黙ってぎゅっと抱きしめるっていいですね。言葉をいろいろ並べるより千恵を想う気持ちが
伝わります。
松奇のところに残ると言った阿門が可愛かったです。ほんわかと大事な存在で癒し系ですよね。
それに比べて…修造と阿栗が組織結成のパーティで女の人たちとデレデレしてて…。
明日、どんな展開になるのか。
松奇も是吾も千恵もみんなみんな幸せになって欲しいです。