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王子様の条件~Queen Loves Diamonds~ (6話)

2012年05月08日 23時21分37秒 | ドラマ置き場
【出演】
ジアハオ 役…ヴァネス・ウー
チュマン 役…リン・ホン
キャメロン 役…ハリー・チャン
イーシェン 役… ジャン・ユーチェン
カイミン 役… ダニエル・チャン
ワン会長 役…モン・ファングェイ



上着をさなくてはいけないため、そうとも知らずAGグループの総裁イェン・カイミンと一緒にエレベーターに乗ったチュマン。
降りる時、体調の悪いチュマンはバックを落とし、中身が飛び出てしまう。拾うのを手伝ってくれた総裁は、"イェン・カイミンを追う1週間"と書かれたチュマンの手帳を見る。

「イェン・カイミンの予定?」と手帳を返しながら聞く総裁。チュマンは盗み見ないで、と言い仕事で関わっていると話す。体調が悪そうなチュマンに医者に見せた方がいいと総裁は言うが「医者は1週間分の薬をくれるだけ。イェン・カイミンなら一生が安泰だわ」とチュマンは返す。
チュマンはイェン・カイミンだって気づかなかったみたい。2人はこれからいろいろありそう。


ジアハオにバイトを紹介したキャメロンも処罰を受け帰国していた。キャメロンはジアハオを呼び出し、自身も参加する撮影アシスタントの仕事を紹介する。

キャメロンたちの撮影は、チュマンの受ける選考と同じものだった。撮影に向かうチュマンとジアハオたちは、お互いの顔を見て驚いてしまう。キャメロンはジアハオのために仕返しをしようと考える。

数人のモデルが順番にスパのカメラテストをすることになる。豪華マンションのCMモデルだが、湯を使うとレンズが曇ってしまうため、モデルは3分の間水に入りスパの良さを伝えなくてはいけない。湯煙もドライアイスでそれらしく見せる。

チュマンの番になるが、監督から任されたキャメロンはなかなかOKを出さない。体調の悪そうなチュマンを見ていたジアハオは「なぜ止めなかった」とピーターに言うが、ピーターは「どんな無理してでもこの仕事を取りたいの。あの子の意志よ」と返してくる。パリでチュマンが"人生は自分のもの。誰にも理解されなくても自分の生きる意味が見つかればそれでいい"と言っていた言葉を思い出したジアハオ。ジアハオはキャメロンにカットをかけさせる。しかし冷たい水の中にいたチュマンは凍えて動けない。

急いでチュマンを助けるためジアハオはスパに入る。それでも「カメラが回っている」と出ようとしないチュマン。ジアハオは無理矢理チュマンをスパから出す。するとチュマンはジアハオの腕の中で意識を失ってしまう。


ゴルフをしていたイェン・カイミンに"一品閣"のCMモデルがサシャに決まったと報告が。そしてエレベーターで会ったチュマンが、体調が悪いのに無理して選考に臨み倒れたということも。チュマンの演技が気になったイェン・カイミンは、演技は素晴らしかったが、パリでのゴシップで不採用になったと聞く。


自分のベッドに寝るチュマン。「家の人に知らせなくていいかな?」とジアハオが言うと「施設育ちよ。家族なんて…」とピーターは口を滑らせる。"私は子供の頃から自分の目的には一途だった。だってこの世は残酷で生き抜く事が先決だから"と言っていたチュマンを思い出すジアハオ。「俺は誤解してた。身勝手で拝金主義だと」と言うジアハオに「唯一の肉親に捨てられて自力で生きるしかないと悟った結果よ。ウソにも理由があるの。望む生活が手に入るならウソも良しとしてるだけ。ブランド物や宝石、貯金の数字はこの子を見捨てないし、裏切らない」とピーターは言う。つらい子供時代だったから、今後の人生は失敗したくないの、と。

翌朝。ジアハオやジアハオの姉、そして市場のみんながチュマンを心配し、いろいろな物を持ってきてくれる。しかし、どれもいらないと追い出してしまうチュマン。それでもベッドに戻ったチュマンは「病気で世話を焼かれたのは初めてよ」とつぶやく。
今まで人情なんてチュマンは知らなかったものね。少しはチュマンも変わるかな?


息子がアニメの曲で受験すると言い張るようになったと、パン夫人がジアハオの家に怒鳴り込んで来る。まじめに教えています、と言うジアハオをパリの音楽院を出た秀才で、ウソはつかないと"卒業証書"を見せる姉。しかも姉はT大で教えていると思ってたため子供に教えているわけがないと思っていた。しかし"卒業証書"を見たパン夫人は、卒業証書ではなく"退学通告書"だと告げる。

姉も市場のみんなも信じなかったが、ジアハオは卒業していないことを認め、みんなに退学になったと話す。勝ち誇ったように学歴詐称で訴えると言い出すパン夫人。姉はひざまずき、弟のために謝りだす。そんな姉に耐えきれず、自らもひざまずいたジアハオ。「申し訳なかった。満足か?」と…。

一部始終を見ていたチュマンは、パン夫人に「ずいぶんとレベルが低いのね」と言い「クリスマスはまだだけど、赤と緑で祝ってるの?」と着ている服をコケおろす。そしてジアハオが退学になったのは、成績とは関係なく「パリで私を助けてくれたからよ」と市場のみんなに。ウィリアムにだまされひどい目に遭った私のために、バイトして学校に知られ退学になったと…。"本当の話しにウソを少し混ぜただけよ"と心の中で思うチュマン。
チュマンの"赤と緑で祝ってるの?"はおかしかったー。チュマンが言い返してくれたから、お姉さんも市場の人もみんなスッキリ。


市場のみんなは、これまでジアハオのバイオリンに癒され救われていた。チュマンも話さなくてはいけない雰囲気になり、仕方なく初めてジアハオと会った時、人生の絶頂期にありながら気持ちは沈んでたと話し出すチュマン。その後ひどいことが続いたけど、あの晩のバイオリンにはたしかに安らぎをもらったと…。

パリ音楽院が理解してくれなくても、姉は「他の学校を探す」とジアハオを音楽家にすることを諦めていなかった。しかし「やめてくれ」と言うジアハオ。ジアハオは才能がないことを神様が見抜いたから退学になったと言う。しかし姉はバイオリンを手にしたその日に曲が弾けたジアハオの才能を信じていた。つらくなったジアハオは「俺の好きにさせてよ」と泣きながら言い、家を飛び出してしまう。


ダイビングをするジアハオ。つらい時、ジアハオは海に潜っていた。父と話すために。
ジアハオは子供の頃、遊園地に行くジアンバオが羨ましかった。僕も行きたいと泣くジアハオに、父は人をうらやまないように言い聞かせる。そして今のお前みたい悲しい時、父さんなら海に潜ると。ずっと潜って見つけた世界は、貧乏人も金持ちもない、父さんとお前だけの世界だと言う。

姉は父さん抜きにジアハオは語れないとチュマンに話す。ジアハオの才能あると分かってから、父は毎日朝から市場で働いていた。休日は海辺で空き瓶を拾って売り、1日も休まなかったと。それは高額なレッスン料を工面するためだった。「父さんに申し訳なくて、あの子もつらいのよ」と姉は言う。

子供の頃「お前の父さんは臭い」とバカにされ、コンクールに出なかったジアハオ。父が話かけても怒っているジアハオは「近寄るな」と言ってしまう。そんなジアハオに父は「いい物を手に入れた。ユージンの楽譜だ」と言う。しかし「ウソだ。父さんが持ってるわけない」とジアハオは信じない。そしてジアハオを追いかけていた父は倒れてしまう。そのまま動かなくなった父。
「ジアハオはずっと悔やんでる。最後に伝えた言葉が"近寄るな"だったこと」と姉はチュマンに言う。
チュマンの生い立ちも切ないけど、ジアハオのお話も切ない。"最後の言葉"は取り消すことも、謝る事もできないものね。(泣)



ーつづくー






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