夢中で食べ物を口に運ぶ薄姫。それを見ていた劉邦が、ずっと腹を空かせていたのか聞く。「私は芋を食べて飢えをしのげましたが、多くの将兵が病で倒れているとか。何とかしてください」と薄姫は答える。ため息をつき「人の心配ばかりだな。今、手だてを考え中だ」と劉邦は言う。
薄姫の手を見た劉邦は、まだ雑役をしていると分かる。それぐらいしかできないと言う薄姫に「お前さえ嫌でなければ、俺の身の回りの世話をするのはどうだ?」と言う劉邦。薄姫は頭を下げ感謝する。
劉邦から3度目の文が届くが、糧秣を運ぶ兵がいないため返事を書けない簫何。しかし、いつまでも返事をしないと王様(劉邦)に疑われると鮑生は言う。そして簫何から肉親や自分の命よりも劉邦が大事だと聞いた鮑生は、疑念を晴らすため簫何の子息を王様の元へ送るよう話す。
簫何は息子3人に糧秣を劉邦の元へ届けさせることにする。
自分たちが人質だということは簫何の息子たちも分かっていた。簫何の息子たちは馬車に乗りながら漢王(劉邦)がどう接してくれるのか不安に思う。
糧秣を届けた簫何の息子たちは「我々は軍に入るためにここに来ました」と劉邦に言う。驚いた劉邦だったが、簫何が疑われることを恐れて送ってきたと悟り、もてなすよう夏侯嬰に。
「簫殿も気を遣っているな」と劉邦は盧綰に言う。
糧秣も兵も足りなくなり、逃げ回るだけでは先が見えていると劉邦は酈食其に話す。酈食其は項羽と正面から戦えば必ず負ける、斉国と和議を結び、同盟を組んで項羽と戦うべきだと言う。そして自分が戦わずして説得してみせると言う酈食其。劉邦は詳しく相談することにする。
劉邦は酈食其の出す策が実に見事だと張良に言う。しかし近く韓信が済国を攻めるのに酈食其殿を送るのは危険なのではと言う張良。劉邦は命令したわけではない、帰れるかどうかは酈食其の運次第だと言う。
斉国で3日間の宴でもてなされた酈食其は、ようやく済王と会える。酈食其は斉王に天下を握るのは間違いなく漢、その理由として項羽は心が狭く有能な人材を無駄にしている、性格も残忍で多くの人を殺し、義帝を殺したことで民の心も離れた、反対に漢王は義を重んじ賢人たちを広い心で受け入れている、人々が漢王と項羽に抱く期待はまったく異なっていると言う。
酈食其の話を聞いた斉王は、前線の守りを解き、兵たちを故郷に帰す。
蒯徹が斉からの密書が届いたと韓信に知らせに来る。劉邦が和議のために酈食其を送ったと話す蒯徹。自分に出兵を命じていた劉邦が和議のために酈食其を送ったと知り、韓信は出兵するか悩んでしまう。そんな韓信に酈食其などただの儒学者、舌先三寸で斉王を丸め込んだだけ、その功績を誇張するなら、大将軍の戦功を貶めるも同じ、大将軍の戦功が舌に負けるのでは漢は救いようがないと言う。しかし斉を攻撃すればまだ救いがあると。そして漢王は斉国攻撃の命はまだ撤回していないと蒯徹は言う。
韓信は斉を攻撃する。
それを聞いた劉邦は、中止するように言ったと激怒する。しかし手遅れだったと言う張良。そして酈食其の命は難しいと劉邦に言う。
韓信が負けたら殺すと言う劉邦。
何が起きたのかも分からないまま酈食其は捕らえられる。韓信の軍が迫り、騙したと怒る斉王。そんなことを私がするわけがないと酈食其は言うが、酈食其の話を信じる者は誰もいない。韓信という詐欺師に裏切られたと思った酈食其は、辱めを受けるくらいなら死を選ぶと言う。斉王は釜で酈食其を煮殺すよう命じる。
劉邦と勝負をつけるため、項羽は鴻溝の見える場所に駐屯することを決める。長期の駐屯に糧秣を心配する鍾離昧。鍾離昧は劉邦の家族を利用するよう項羽に話そうとするが、敵の家族を人質にするなど軽蔑される行為だと虞子期は止める。それでも長引けば不利になると鍾離昧は言う。
臨淄の宮殿に入った韓信は寝台で横になる。蒯徹は妬みを買わないよう貴族ではない娥妹という女を韓信に用意していた。
目の冷めた韓信の世話を始める娥妹。"斉王様"と自分を呼ぶ娥妹に「それは違う。私にとって王は漢王のみ」と韓信は言う。そして斉王と勝手に呼ぶなと言い、蒯徹を捜しに行ってしまう韓信。
すでに田既を膠東まで追い払ったと張耳は韓信に。灌嬰が徹底的に攻め、田横も斉王も窮地に陥っていると聞き、韓信は高笑いする。「これで大将軍は完全に臨淄の支配者です」と言う張耳。共に戦えて光栄に思っている、一生、大将軍と共に戦いますと。
田横と項羽が手を組めば面倒なことになると蒯徹は韓信に話す。さらに奇襲をかけた漢王は斉の民心を失ったと蒯徹が言うと、斉の平定は私の意思だ、民の不満はそのうち消えるだろうと返し、韓信はその場を後にする。その背中に向かい「機会は待ってはくれません。逃さぬように」と言う蒯徹。
不意打ちをしてきた劉邦は卑怯、恨みを忘れて楚軍と手を組み漢を討ちましょうと食客たちは斉王に言う。「お前たちは意地というものがないのか」と怒る斉王。斉王は何があっても項羽と話し合うことない、あいつは私の仇だと言う。楚との和睦を口にした者は斬り捨てると。
食客たちの前では言わなかったが、田横は食客たちの話も一理ある、総て済国のため、楚と手を組むか否かは済国の存亡に関わること、検討せざるを得ないと斉王に話す。納得した斉王はうなずく。
ーつづくー
劉邦が薄姫を…。
薄姫は劉邦が相手だとどんな話をするんだろう?
簫何でも劉邦に気を使わなくてはいけない立場に"(ノ_・、)"
ちょっと切なくなってしまいました…。
酈食其も亡くなってしまいました…。
あの亡くなり方は気の毒(;_;)
蒯徹が…韓信を動かしているというか何だろう…。
残りもあと10話ですよね?
これからどんどんお話が進みそう。
月曜日からちょっと体調が悪かったの(o´д`o)=3
体がだるくて眠くて眠くて。
たぶん軽い風邪と寝不足だと思うのだけど、風邪薬でさらに眠いという(;´д`)ノ
皆さんも気をつけてねぇぇぇぇ。
それでしばらくお茶会できないかなぁと思っていたけど、復活してきて大丈夫そう(≧∇≦)ノ彡
また改めてお茶会のお知らせしますね~。
連休なのでもしかしたら2日続けてのお茶会になるかも?o(≧∇≦o)(o≧∇≦)o
お茶会した方が元気になるので、体調のことは気にしないでねー。
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薄姫は魏王に対しての態度と違い働き者で控え目ですがお芝居なのか、観念してそうなのかな。劉邦がはじめて薄姫をみたあたりの予感は、現実になったようですね
だから蒯徹的には韓信>劉邦って思考なわけだし、元々そのつもりだったんだよね。
ただそれは漢という集団にしてみればかなり危険になるんだよね。要は大将軍>漢王となるから。
それが如何なる結果をもたらすかはいずれ分かるけど、やっぱり韓信が心配ですね。
蒯徹を迎え入れたのは韓信の失敗なのかもね。
涼しくなったかと思うと、結構蒸し暑かったり。
夏のお疲れも出るころだと思いますので、どうぞ無理をなさらないでください。
中国の処刑の仕方は、本当に残酷ですよね。
もういいジーちゃんなんだから、そこまでしなくったってぇぇ…!
と思いながら見ていました。
簫どのとの関係も、ずいぶん変わってきているように思います。
劉邦も王らしくなってきているから、その分かしら。
80話ってずいぶん長いと思っていましたが、あと少しになってきてしまいました。
このあと、さらにドンデンドンデンとなるのでしょうね。
いやーん、ドキドキです♪
あの時代にも電話があれば・・・と
たらればに思いを巡らせてしまいました。。。
そして、前回榮陽から抜け出す時に
薄妃と目が合っていたので、何かあるのでは???
と思っていたら。。。
この回の劉邦は本当に優しかったですねw
こうやって女心を・・・
みなさまもご注意を(笑)
身の回りの世話を申しつけられ、感謝を言って
顔を上げた時の薄妃のうるうる眼は
魏王と一緒の時の印象とは違う柔らかい感じがしました~
そして、蕭さまも大変ですね。
命より大切な人に対してそこまでしなければならないとは。。。
劉邦も気付いているなら、もっとうまく対処してほしい・・・
と勝手に思っていました。
規模が変わると、それぞれの関係性も変わらざるを得ないのでしょうか。
追伸 姐姐、体調戻られたのですね!よかったです♪