中国歴史ドラマ「宮廷の泪・山河の恋」第1話 あらすじ

永福宮。
宸妃が流産する。荘妃は「こっそり逃げてね」と息子・フリンを侍女に頼む。「ドルゴン、私とフリンの命をあなたに託したわ」とつぶやく荘妃。


姉・宸妃の元へ行った荘妃は寝台で苦しむ宸妃に「姉さん、大丈夫?」と聞く。指を指し「なんて残酷な女なの?海蘭花の毒で私の子を奪ったわね」と言う宸妃。「何のこと?」と荘妃は言う。宸妃は凧に毒が塗られていたことを話し、荘妃に凧を投げつける。「以前もこの毒で流産させようとした」と。

「許さない」と言い、宸妃は近くにあった剣を手に持つ。そして後ずさった荘妃の首に剣を突きつける宸妃。「昔を思い出したのね。だったら覚えてる?自決しようとしたあなたを私が必死で止め、その剣を陛下に掲げあなたの命を救った。なのに私の命を奪うというのなら好きにして」と言う荘妃。


宸妃の部屋から出た荘妃は、雷鳴が轟く中、到着したドルゴンと会う。「なぜ宸妃は死んだ」と聞くドルゴン。荘妃は目をそらし何も言わない。ドルゴンは「答えろ」と怒鳴るが、それでも何も話さない荘妃。「なぜ私を信頼しない。命を懸け、君たち母子を守ると約束しただろう。宸妃は君の姉だ」とドルゴンが言うと「だから何?あなたとホンタイジも兄弟よ」と荘妃は言い返す。

ドルゴンは「君は変わった。私の助けなど必要ない。違うか?」と言い行きそうになる。そんなドルゴンに後ろから抱きつき「誓ってくれたでしょう?一生私のために戦うと」と荘妃は言う。


ー明代末期ー
ホルチン部(モンゴルの一部族)の娘・玉児と異母姉妹の海蘭珠は花嫁道具を馬車で運んでいた。別の荷車に乗っていた海蘭珠の弟・阿古拉と負けたほうがお面をつけて式に参加するという賭けをし、近道をしようとした玉児は迷子に。そして海蘭珠を噛もうとした蛇を馬に投げてしまい、馬が暴走。馬車が横転し、二人は投げ出され、馬車も湖に落ちてしまう。

せっかくの絹織物が水浸しになったわ、と話す海蘭珠に「平気よ。私は幸運の星の下に生まれてる」と言う玉児。しかし海蘭珠は目を伏せ「でも私は不幸の星の下に生まれてる」と言う。玉児は「不幸の星なんてやめて」と返すが、みんなが言っていると言う海蘭珠。私は信じない、大切な姉さんだもの、陰口を言う人にはお仕置きよ、と玉児は明るく言う。

玉児は湖に落ちてしまった積み荷を拾いに行くが、深みにはまり溺れてしまう。そこに男が現れ、あっと言う間に玉児を救い出す。朦朧としていた玉児は、男の腰にある鷹の金牌を見る。
海蘭珠は急いで助け出された玉児に駆け寄るが、男は馬に乗って行ってしまったため、海蘭珠も顔を見る事はできなかった。


天幕に戻った玉児と海蘭珠。玉児は「私を救ってくれた人、神秘的だと思わない?」と海蘭珠に話す。名前も分からなくて捜し出せるかな、でも名乗らず助けるのが英雄よね、と。「大丈夫よ。縁があればきっと会えるわ」と言う海蘭珠。うなずいた玉児は「彼は後金の衣装を着てたし、あの身のこなしはきっと一番の戦士よ。叔母上が本体時に嫁いだら捜してもらうわ」と言う。

海蘭珠は玉児の服を借りて着ていた。足音が聞こえ、慌てて脱ごうとする海蘭珠。玉児は関係ないと言うが「使用人の娘が令嬢の服は着られる?大福晋に知られたら大変なことになる」と海蘭珠は返す。父親が同じなのに身分が違うなんて不公平だわ、と言う玉児。
玉児は二つあるお面の一つを海蘭珠に渡し、ナーダム祭りに自分の服を着たままの海蘭珠と一緒に行く。


ナーダム祭りで腰に鷹の金牌をつけた"鷹の英雄さん"を見つけた玉児。追いかけ、湖のほとりで助けてもらったと話した玉児だったが、相手の男は覚えがなく、自分に近付きたくて話しかけてきたと思われてしまう。

男は自分が後金の十四王子・ドルゴンだと名乗る。「いつか私の福晋になれるかもしれないぞ」と話すドルゴンに"こんな軽薄な人が鷹の英雄のわけがない"と思った玉児は「人違いでした」と言うと、その場を後にする。しまった、というように、自分の頭を殴るドルゴン。


残された海蘭珠は、玉児の兄・呉克善を見かけ慌てて逃げ出す。そしてぶつかってきた人に押され、焚き火に飛び込みそうに。寸前の所で男(四貝勒/ホンタイジ)に助けられた海蘭珠は、男が鷹の金牌を着けていることに気づく。

男を追いかけている途中、海蘭珠は玉児と会い、鷹の金牌を持った人がいたことを話す。二人はその男を捜そうとするが、人も多く、見つけることができない。


格闘技の試合が始まり、見に行った玉児と海蘭珠。競技場ではドルゴンと卓林が戦っていた。玉児は卓林を応援するが、ドルゴンが勝ってしまう。怒った玉児は「叔母上の所へ行こう」と海蘭珠に。まだ玉児の服を着ていた海蘭珠は、自分の服に着替えると話し、二人は一旦別れる。


玉児は叔母の哲哲の天幕へ。哲哲は花嫁衣装を着ていた。明日、後金に嫁いでしまう哲哲に、すごく寂しいと言う玉児、哲哲が顔も知らない人へ嫁ぐと知り「すごく醜い顔の人でも嫁がなきゃ駄目なの?」と玉児は聞く。「ええ、そうよ」と答える哲哲。大切なのは私の結婚ではなく、後金との同盟、いずれ天下は後金のものになる、ホルチン部は兵力が弱いが、ホンタイジはヌルハチの有力な後継者候補、彼に嫁いで息子を産めば我ら蒙古の系譜は守られると。

「叔母上が犠牲になるの?」と玉児は言うが、哲哲は「これは首長の娘の運命であり、責任でもある」と返す。そこに海蘭珠が来る。

海蘭珠は母の作った結婚祝いの品を渡そうとするが、哲哲は見ようともせず「置いて」と冷たく言う。玉児はその祝いの品を手に取り、すごく綺麗だと言うが「では、あげるわよ」と哲哲から言われてしまう。
哲哲はお礼の品を海蘭珠に渡すが、すぐ後に高価な瑪瑙の首飾りを手に持ち「お母君に渡しておいて」と玉児に。そして海蘭珠には下がるように言う。
海蘭珠が出て行った後「海蘭珠だって同じ姪なのよ。なぜ冷たくするの?」と言う玉児。哲哲は「あなたは人が良すぎるのよ。将来、お母君のように肩身の狭い思いをするわ」と言う。


哲哲の天幕を出た海蘭珠は、卓林の笛の音に気づき捜し出す。試合の時に玉児の服を着ていた海蘭珠に「普段の姿が一番だよ」と言う卓林。「使用人が令嬢の服なんて似合わないものね」と海蘭珠は悲しそうに言う。慌てて言い訳をする卓林。「猛獣相手でもひるまないくせに、これしきでうろたえるの?」と海蘭珠が言うと、卓林は君の悲しむ顔を見ると何も出来なくなると返す。

「服でも買って」と卓林は賞金を海蘭珠に渡す。驚いた海蘭珠は、苦労して手に入れたお金をもらえないと言う。卓林は任務を受けたと言い、必ず手柄を立てると話す。どんな任務かは言えないが、成功すれば蒙古一の勇士になれる「君を娶って、家族の面倒を見るよ」と。海蘭珠は嬉しそうに笑い「ええ、待っているわ」と言う。


哲哲の天幕を出た玉児も卓林の笛の音に気づく。海蘭珠も一緒にいるはず、驚かせようと思った玉児。しかし向かっている途中、襲われ拉致されてしまう。


玉児の拉致が玉児の父・寨桑に伝えられる。そのことを四貝勒やドルゴンにも伝える呉克善。
警戒が強まる中、ホルチン部は攻撃を受け、ドルゴンや卓林、呉克善たちは応戦する。

一方、馬車に乗せられていた玉児は、相手が明の人間だと知る。その馬車の前に四貝勒が現れ、次々と敵を倒す四貝勒。玉児の乗った馬車が走り出し、四貝勒が駆けて追いかける。玉児は何とか馬車から飛び降りるが、転がり、崖から落ちそうに。そんな玉児の手を四貝勒は取る。あの時の人だと確信する玉児。玉児は引き上げられ、また助けられる。


ホルチン部を襲った刺客は明の宦官だった。
戻ってきた四貝勒と玉児を見て、ドルゴンは玉児が拉致された令嬢だったと知る。

玉児は倒れていた刺客が生きていることに気づく。剣を手に取り、ヌルハチに投げられたのを見た玉児は「危ない」と声を張り上げる。そのおかげで助かるヌルハチ。

玉児は両親と再会し喜び合う。心配で来ていた海蘭珠は、ヌルハチたちや玉児の両親がいて近づくことができない。そんな海蘭珠がいることが分かり、玉児から「姉さん」と言いながら駆け寄る。それが玉児の母・賽琦雅は気に入らない。


賽琦雅は海蘭珠の母と弟を天幕の外に座らせ、中で海蘭珠を鞭で叩かせる。自らも海蘭珠の頬を叩き「厚かましい女だこと。後金の男たちに令嬢だと思われたかったの?」と言う賽琦雅。

海蘭珠の天幕に来た玉児は、鞭の音が聞こえ驚く。娘を助けてほしい、お嬢様を心配していただけだと玉児に訴える海蘭珠の母・塔娜。玉児は侍女に父を呼んで来るように言い、天幕の中に入る。

玉児は海蘭珠をかばい、乱暴しないよう母に頼む。しかし賽琦雅は許そうとしない。玉児は「罰するなら私も一緒に」と言い、賽琦雅は海蘭珠と共に外でひざまずくように言う。

玉児や海蘭珠たちがひざまずいていると雨が降り出す。しばらくして寨桑が侍女と一緒に来る。「なぜお前までひざまずいている」と玉児に言う寨桑。立つように寨桑は言うが「じゃあ、みんなを許して」と玉児は立とうとしない。

天幕に入った寨桑は、賽琦雅をなだめようとする。そんな寨桑に「あなたが使用人に手を出すから…私は草原中の笑いものよ」と言う賽琦雅。「あの夜は酔ってお前と間違えたんだ」と寨桑は言うが、賽琦雅は阿古拉までもうけた寨桑の言葉を信じない。「あの女と子供が毎日目に入るのよ。こんな屈辱、許せないわ」と賽琦雅は言う。


ーつづくー


皆さん、始まりましたよー(≧∇≦)ノ彡
あの方の歌声も素敵。

賽琦雅はたぶん「後宮の涙」で陸貞の継母だった人だと思う…。
あと塔娜はどこかで見た事があるけど誰だったかな…ともやもやしていたの。
でも思い出しましたよー。
たぶん「美人心計」の劉恒のお母さん役だった人。(←名前まで思い出してない…っておい)

とても仲のよかった姉妹が冒頭のシーンへと繋がることになってしまうんですよね"(ノ_・、)"
どうしてそうなってしまったのか…。

まだ始まったばかり。
この先がどうなっていくのかドキドキです。



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