雪舞は卵を売ったお金で甘藷と骨つきの焼いた鶏を買って来る。「高かったけど、幾日もお肉を食べていないから恋しいだろうと思って」という雪舞。一口食べた蘭陵王は「ほら、君も」と雪舞に食べさせる。もう一口蘭陵王は食べさせようとするが「私は甘藷がよいの。あなたが食べて」雪舞は言う。
元気のない蘭陵王に「心配なことがあるのでしょう?」と聞く雪舞。しかし蘭陵王は何もないと話そうとしない。私たちは夫婦なの、二人なら何でも出来る、と雪舞は話し「なぜ隠すの。多くの民が周に移りたがってるんでしょう。税が重くて」と言う。蘭陵王は婚儀も近いのによけいな心配をさせたくないと言うが、雪舞はあなたの元へ嫁ぐのだから、あなたを支え、共に民を守ると決めたと蘭陵王の片手を握る。一緒に頑張ると。「ありがとう。かような妻がいて長恭は…阿土は、誠、果報者」と蘭陵王は言う。
雪舞は明日、屋敷に帰りましょうと言う。蘭陵王はこれからも折々、暇を見つけここで阿土と氷児として過ごそうと話し、雪舞は「それが出来るのなら王妃になるのも悪くないかな」と言う。そんな雪舞の額に蘭陵王は口づけをする。
磔にされていた鄭児は、皇后や祖珽、雪舞、脱走した女のことを考えながら一夜をすごす。
翌日。自分を騙し脱走した女が、仲間二人と一緒に兵たちに捕まり、仏寺建立の現場連れ戻されてくる。ふっと笑う鄭児。脱走した三人の女が磔にされ、鄭児は作業に戻される。
鄭児を騙して逃げた女が磔から下ろされる。その女に近付き、水を飲ませる鄭児。女は鄭児が仕返しに来たと思うが「ここは地獄よ。あなたを恨んで過ごしていても何の意味もないわ」と鄭児は言う。そして女に食べ物も渡す。
夜。鄭児は寒さに震える女に、疫病にかかった者が使っていた毛織物をかける。自分は感染しないようそっと外に出る鄭児。
翌朝。鄭児は女が疫病に感染しているのを確認。金の薬入れを取り返したあと、隣に座り「誰か来て、疫病よ」と大声で叫ぶ。すぐに来た兵は女を運んで行く。鄭児は自分も具合が悪いと嘘をつき、疫病がうつったと思わせる。
女と一緒に運ばれている途中、昨夜掛けた毛織物は疫病の人が使っていたものだと鄭児は打ち明ける。驚く女。「感謝するわ。期待どおり疫病にかかってくれて」と笑う鄭児。「ひどい。卑劣な」と女は言うが「卑劣?やられたからただやり返しただけ」と鄭児は返す。
鄭児と女はある場所へ連れて行かれる。手足を縛られたままワラの上に運ばれ、火を放たれてしまう鄭児と女。兵たちは去るが、鄭児は逃げることが出来ず涙を流す。しかし、突然降り出した雨で火が消え、鄭児は生き延びることができる。
ふらつきながら都まで歩いてきた鄭児は、蘭陵王府の前まで来ると倒れてしまう。
蘭陵王と雪舞は蘭陵王府に戻ってきていた。高延宗は希望通り婚儀は簡素なものとしたが、しきたりでは婚儀の際、新婦の親族が介添人を務めることになっている、しかし義姉上にはさような身内がいないと蘭陵王に話す。「それは困った」と蘭陵王は思ったが、あることを思いつく。そこに屋敷の門前で鄭児が倒れていると知らせが来る。
鄭児が目覚め、蘭陵王たちは向かう。すぐに寝床から起き上がった鄭児は、涙を流しながらひざまずくと、祖珽の言葉を信じた私が愚かだったと詫びる。香り袋は厄除のお守りだと言われたと。雪舞は鄭児の人となりはよく分かっている、あなたは祖珽に利用されたと信じてたと言う。
鄭児はあれから官奴として働かされていたが、殿下と雪舞に謝罪するまでは死ぬ訳にはいかないと思い、隙を見つけてようやく抜けしてきたと話す。「もう立て」と蘭陵王が言うと、鄭児は足にしがみつき「たとえ今死を命じられても本望です」と言う。小翠は蘭陵王から鄭児を離し「殿下、まだ熱があります。今宵はこのまま休ませましょう。明日はお二人の婚儀なのですよ」と蘭陵王に言う。
皆が出て行き、鄭児が一人きりになる。明日、蘭陵王が雪舞と婚儀を行なうと知り、泣き崩れる鄭児。
鄭児は部屋を抜け出し、蘭陵王たちが楽しそうに話している部屋を覗く。"殿下。誠であれば隣に座っているのはこの私です。私こそあなたの伴侶。蘭陵王の妃なのです"と心の中で思う鄭児。そして蘭陵王の隣で笑う雪舞に対し"楊雪舞。親切なふりをして私を信用させ殿下を奪ったわね。殿下をお願いと私に言ったのはあなたよ。それなら、ありがたく殿下をいただくわ。後悔しないことね"と思う。
翌日、蘭陵王と雪舞の婚儀の日。
雪舞は支度をしながら「今日から私は名高い斉の軍神・蘭陵王高長恭の妃ね。幼い頃にその名を聞いて思いを馳せてはいたけれど、その人に出会い、恋をして、よもや妻になるとは思わなかった」と小翠に話す。最後に小翠は「これより婚儀が終わるまでは、この団扇でご自分のお顔を隠してください。婚儀の間は新郎に決して顔を見せてはならぬ習わしなのです」と団扇を雪舞に。この後、床へ入るまでは団扇を下ろしては絶対にいけない、さもなと一生殿下に束縛されると。
小翠は介添人がいないことに気づき、すっかり忘れていたと慌て始める。雪舞は一人で大丈夫だと言うが、小翠は"介添人のいない花嫁は決して幸せにはなれぬ"という言い伝えがあると気にする。それでも雪舞は「私はよき王妃になると決めたの。つまりこれからは自分の幸せより殿下のことや民が幸せに暮らしているかどうかを第一に考えるわ。だから介添人がいなくても私は気になどしない」と言う。
雪舞が婚儀の場に現れる。しかし介添人のいない雪舞を見て、婚儀に集まった者たちから"一人で婚儀の場にくるなんて。かように大事なしきたりも知らない花嫁なの"などとささやく声が聞こえてくる。雪舞は"頑張るのよ。気にすることなどない。一人でも大丈夫"と自分に言い聞かせ、一歩を踏み出そうとする。その時「孫娘よ」と言う声が。その声の主は皇太后だった。
「私を待たずに一人でさように慌ててどこへ行くつもりなのだ」と言いながら皇太后は雪舞の隣まで歩いてくる。「孫娘?」と驚く雪舞。蘭陵王は雪舞に内緒で、皇太后の義理の孫娘とし、公主の身分で己に嫁がせてほしいと皇太后に頼んでいた。花嫁の介添人もしてほしいと。雪舞は蘭陵王の優しさに涙が溢れてくる。
介添人の皇太后と一緒に雪舞は蘭陵王のもとへ歩きだす。
雪舞が蘭陵王の前までくると、赤い布の幕が外される。そこには二人を描いた絵が飾られていた。初めて蘭陵王と出会った温泉、女媧様の前での誓い、雪舞を助けようと毒矢が刺さった蘭陵王、周へ行った雪舞と禁衛軍、どれを見ても雪舞は思い出が蘇ってくる。そして最後には子供のいる未来の絵が。
「ありがとう殿下。かように大切にされて、私は誠、幸せだわ」と言うと雪舞は団扇を捨ててしまう。「団扇などいらない。あなたになら、たとえ一生、束縛されたとしてもかまわない」と。雪舞は涙を流しながら蘭陵王に近付く。両手を延ばす雪舞の両手をしっかりと握る蘭陵王。そして蘭陵王は雪舞の額に口づけをし、雪舞を抱き締める。
高延宗が省くことを提案し、蘭陵王と雪舞は互いに三度拝礼を。
鄭児は蘭陵王と雪舞の婚儀を柱の陰から見ながら「両親や天地に拝礼もせず、団扇も捨てたわね。楊雪舞、安心しなさい。私と殿下の婚儀は、もっと厳かなものにするから」とつぶやく。
ーつづくー
雪舞の二度目の花嫁衣装(*´ー`*人)
すごくすごく綺麗だったーーーー。
それにとってもよい婚儀。
こんな蘭陵王だったら私も束縛されたーーーーーーーーーいっ(*≧ω≦*)ノ"
きゃっ(〃艸〃)
今日こそは蘭陵王と雪舞のキスが見れると思ったけど、まだおあづけでした(〃ω〃)
鄭児が…恐いぃぃぃぃぃΣ( ° △ °|||)
いろんな人に裏切られたと思ってるから何でもしそう。
でも、雪舞が蘭陵王を奪ったは違うよね…。
・・・小馬ちゃんも見たいなぁ…(///∇//)
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皇太后を花嫁の介添えに、
そして思い出の日々と未来の絵を準備していたなんて
素晴らしいですね。
雪舞への想いが誰にも伝わる形でした。
しかし、、、伝わらない人が一人。。。
小翠が引き離すまで縋るところなどなど、、、
苦境から脱せたことに感謝して
心を入れ替えてほしいですよね。
未来の絵のように素敵な家庭を築いてほしいものです。
姐姐、きっと小馬ちゃんも
実はお祝いを贈っていたのかもかも???
と勝手に妄想中です(笑)
婚儀の義~二人の絵!未来の絵~素敵で感動!
皇太后も素敵な人(≧∇≦) あの笑顔可愛いーーーーー
蘭陵王の羽?がいっぱい付いてる服もかっこいい(*^^*)
もちろん、雪舞がかわいくって(o^^o)
キス!!!!って思ったら~あらあら…
5爺も可笑しかったな~
暁冬も今日の表情は、祝福していました~よかった~
鄭児が気になりますね~何かしそう
裏切らなで欲しいけど…
ありがとうございます(*^^*)
阿土と氷児の二人の時間もよかったけど、やっぱり蘭陵王と雪舞~カッコいい~綺麗~(≧∇≦)
屋敷を離れていてもしっかり絵を用意していたり、皇太后に介添え頼んだり蘭陵王・・・素敵(≧∇≦)
「束縛されてもかまわない・・・」
うんうん、私もされたい~(≧∇≦)
幸せに浸りたいけど鄭児気になりますよね・・・
ただの逆恨みだし( ̄^ ̄)
小翠、見張っててね(*^^*)