年姝媛(ねんしゅえん)…李莎旻子(レオ・リ)
皇太子・胤礽(いんじょう)…廖彦龍(リャオ・イェンロン)
胤禛(いんしん)…鄭暁東(チェン・シャオドン)
康熙帝(こうきてい)…趙濱(チャオ・ビン)
「瑤君」
大みそかの宴で茆圩の苺摘みの舞を見た後、胤禩は康熙帝に縁組みのお許しを頂きたいと話す。相手は瑶君という女官だと。貝勒の胤禩にいい加減な相手は選べないと「こうしよう。どうしてもと言うなら側室として迎え、後日…」と康熙帝が言いかける。それをさえぎり「瑶君は気が強いので納得しません」と言う胤禩。女官の分際で正室になりたいという瑶君が気に入らず、康熙帝は「承諾はできぬ」と言う。胤禩は諦めず説得しようとするが、恵妃が「大みそかは楽しく過ごすものよ。早く、陛下に謝って」と止める。
胤礽も年姝媛を娶りたいと言い出す。「どうか皇太子妃に」と胤礽は頼むが、康熙帝は再考するよう礼部に伝えさせるだけにする。
宴の後、梁九功から捜していた女官が見つかったと伝えられる康熙帝。乾清宮で待っていると聞き、康熙帝は急いで向かう。
乾清宮。女官は康熙帝が捜していた者とは違った。康熙帝が「そなたは、どうしてここに来たのだ?」と尋ねると、女官は「陛下が私をお捜しだと聞いて名乗り出ました」と答える。あのあと、そなたたちはどこへ?と聞く康熙帝。女官は「何のことを仰せなのか分かりません」と言う。確かに言い争いましたが最終的に2人が茶碗の弁償を、と。康熙帝は「朕は女子の顔を見たのだ」と激怒し、辛者庫で3月(みつき)厠の掃除をさせることにする。
ひと晩中、厠の掃除をさせられた女官は、瑶君に体当たりをして行ってしまう。怒った瑶君は追いかけようとするが、別の女官から「相手にしないで」と止められる。陛下が捜していた女官になりすまし、ばれて厠を掃除する罰を受けたと。「その娘はきっと美人ね」と言う瑶君。女官は「御花園で女官2人と割れた茶碗のことで言い争っていたらしいわよ」と言う。瑶君は康熙帝が捜している女官が自分だと分かる。
恵妃は康熙帝に会い、実の子も同然の胤禩のために、よい方法を考えたと話す。「瑶君を納蘭家の養女にするのです。養女になれば、もう女官ではありません。これで懸案は全て解決いたします」と言う恵妃。「そなたが母として尽力してしているのに、応えなければ朕が非情に映るな」と言い、康熙帝は納蘭明珠の養女を胤禩の正室とし、吉日に婚礼の儀を執り行うという詔を下す。
康熙帝は翡翠で作られた一対の腕輪を、婚礼の贈り物として瑶君に与えることに。
永寿宮。侍女が「八貝勒になぜ女官を娶らせたので?瑶君の実家には力もなく、後ろ盾にもならないのに」と恵妃に尋ねる。恵妃は「実の息子の胤禔には、もう望みは持てない。胤禩は私とは近しい間柄だけど、血のつながった親子ではないわ。大事な時に力になれてこそ、胤禩を私の味方につけることができる」と答える。そんな話をしていると胤禩が来る。
婚姻のことで康熙帝を説得してくれた恵妃に感謝する胤禩。恵妃は「血はつながっていなくとも、お前は私の息子よ。何でも力になるわ」と話す。
胤禛が釣りをしていると、叔父の隆科多が来る。「ご兄弟の中で雍親王が一番、釣りがお好きですな。やはり武術は大してお好みではないようだ」と言う隆科多。胤禛は「釣りは見かけよりも、ずっと面白いものです。一番の競争相手は自分で、糸を垂らしている間は心の修行にもなります。かなりの忍耐力と根気強さが必要ですからね」と言う。自分に負ければ収穫は得られないと。隆科多は頷く。魚がかかり隆科多が釣竿をあげようとする。胤禛は止め「小さな魚です」と言う。笑みを浮かべた隆科多は、その場を後にする。
夕暮れ。まだ釣りをしていた胤禛の元に康熙帝が来る。「魚の釣り方にも、お前の人間性がはっきりと出ておるな。焦ることなく悠然と構えてる」と言う康熙帝。康熙帝は、じっくりと考えてこそ先を見据えることができるのだ、物事は焦ってはならぬ、平常心でいれば全てが思いどおりになる、と話す。
兄弟たちが縁組みを願い出たため、康熙帝は「好きな娘は?」と胤禛に尋ねる。胤禛は「清朝には掟がございますし、婚姻は父母の思いと媒酌人の言葉に従うものです。それに私は父母に祝福されてこそ幸せな婚姻だと考えております。ですから私の相手は父上がお決めください」と言う。「よくぞ言ってくれた。費揚古の娘・凝秀は美しく聡明で家柄も立派だ。縁組してはどうだ」と言う康熙帝。その時、偶然、年姝媛が来るが、急いで行ってしまう。
「父上の命に従います」と答えた胤禛は、慌てて「私はこれで失礼します」と康熙帝に言い、年姝媛を追いかける。
年姝媛を呼び止めた胤禛。「父上との話を聞いたのか?」と胤禛が聞くと、頷いた年姝媛が「めでたいご縁です」と言う。胤禛は「私が凝秀を娶ると聞いても、そなたは何も感じないと?」と尋ねる。「凝秀は雍親王を想っています。どうか誠実なご対応を」と言う年姝媛。胤禛は「そんな言葉が聞きたいのではない。実は婚姻のことに関しては、我ら皇子に決める権利はないのだ。それが最大の悲しみかもしれぬ。共に多くを経験してきて、そなたは私に対して何の感情もないのか」と言う。年姝媛は一歩下がり「私が愛するのは皇太子だけ。他にご用がなければ失礼します」と返し、行ってしまう。
書物の暗記をしていた胤礽は、年姝媛を見かけ声をかける。「これまでの私が衝動的で軽率だったのは、自由に振る舞いすぎたせいだ。周囲に深刻な影響を与えるとは思いも寄らなかった」と話す胤礽。年姝媛は「古代の賢明な君主は、まずは自分を厳しく律しました。それで次第に周囲の人や物事が変わっていったのです」と言う。胤礽は目を閉じるように言い、年姝媛に花を渡す。そして努力している理由について「信じているのだ。私は将来、名君になり、そなたを清で最も優しく賢い皇后にすると」と言う。
この先もずっと支えてくれぬか、と言う胤禛に「あなたと共に努力することが私の夢です」と言う年姝媛。
六喜を呼び止める瑶君。六喜は「瑶君姉さん」と言うが、すぐに「いや、第八皇子夫人」と言って片膝をつく。瑶君が「ずいぶん他人行儀なのね」と言う。「婚姻のことを、なぜ内緒に?」と聞く六喜。瑶君は「急な詔だったから知らせる暇がなかったの。怒らないで」と言う。瑶君に見えないよう、うつむいてつらい顔をした六喜は、笑顔を作り明るく「ほんの冗談さ」と立ち上がる。怒るわけないだろ、僕も喜んでいるんだ、と。
礼儀作法の勉強に戻る瑶君が見えなくなると、六喜は石を握りしてめ泣き崩れる。六喜から見えない場所で立ち尽くしていた瑶君も涙を流す。
徳妃に付いていた総管・劉が死体となって井戸から見つかる。劉の手には割れた翡翠の腕輪が握られていた。死体を見つけた女官は、陛下が瑶君に贈られた腕輪に似ていると話す。
役人に割れた腕輪を見せられた瑶君は「私の腕輪だけど壊れてる。なぜ、これを」と聞く。瑶君は人殺しの罪を着せられ、捕らわれてしまう。
慎刑司で瑶君は徳妃に顔を見せる。「殺された私の世話係・劉女官がこの壊れた腕輪を握っていたの。理由を説明してちょうだい」と言う徳妃。瑶君は「なぜ私の腕輪を握っていたかは分かりません」と答える。潔白だと六喜が証明してくれると。徳妃は「宦官が?その者の他にはいないのか?」と言う。そこに胤禩と六喜が来る。
「どうか詳細な調査を。瑶君は殺していません」と言う胤禩。六喜も「ずっと私と一緒でしたので、瑶君が殺すことは不可能です」と話す。徳妃が「宦官のお前がどうして八貝勒に嫁ぐ瑶君と一緒に?」と聞く。「同じ時期に宮仕えを始めたので、よくしてもらっていたのです」と答える六喜。徳妃は、宦官の話など信じられぬ、仲がよいならかばっているのかもしれない、と瑶君を証拠が見つかるまで牢に閉じ込めるよう命じる。
永和宮に来た恵妃が徳妃に「瑶君を解放してくれない?」と頼む。「瑶君が無実だとおっしゃるならば、下手人を連れてきてください」と言う徳妃。相談の余地がないと思った恵妃は帰ろうとする。そんな恵妃に「今晩、お暇ですか?会わせたい人がいます」と徳妃が言う。
胤礽と年姝媛が弓の稽古をしていると、浮かない顔をした胤禩が来る。徳妃の世話係が殺され、瑶君が捕らわれたと話す胤禩。
徳妃は瑶君の入っている牢へ恵妃を連れてくる。瑶君の顔を見て驚く恵妃。「そっくりだわ」と言う恵妃に、徳妃が「やはり、そう思われた?」と返す。
永寿宮。胤禩が「徳妃様はどのようなご様子でしたか?」と恵妃に尋ねる。恵妃は「今のところ無実の証拠がないから、瑶君を解放する気はないみたい」と話す。
夜。安置房に忍び込んだ年姝媛は遺体を調べる。証拠になりそうなものを見つけ、袖の中に隠す年姝媛。さらに年姝媛は、劉の左手の人差し指の爪が折れていることに気づく。そんな中、年姝媛は棒で叩かれ意識を失ってしまう。
年姝媛の持っていた火のついた筒が落ち火事になる。その火事を最初に見つけたのは六喜だった。
ーつづくー
胤禛の気持ちは分からなくはないけど、今、年姝媛は胤礽と仲がいいものね。
さすがに別の人に心が動いたりしないかな(;´д`)ノ
六喜と瑶君の涙はいろんな意味に受け取れて。
この時の2人の感情は難しいヾ(・ω・`;)ノ
今度は殺人事件が(✽ ゚д゚ ✽)
そして瑶君が下手人として牢に。
赫舎里に似ている瑶君を徳妃も恵妃も牢から出したくないんだよね…。
瑶君を助けたくて安置房へ行った年姝媛。
何か見つけたみたいだけど…。
この火事で証拠(?)がなくならないか心配。
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