冷血(れいけつ)…チャン・ハン
無情(むじょう)…ヤン・ヤン
追命(ついめい)…ウィリアム・チャン
鉄手(てつしゅ)…マオ・ズーシン
楚映雪(そ・えいせつ)/楚離陌(そ・りはく)…チャン・チュンニン
安世耿(あんせいこう)…ミッキー・ホー
姫総領/姫瑶花(き・ようか)…ジア・チン
九尾狐(きゅうびこ)…バイ・ビン
諸葛正我(しょかつ・せいが)…ホアン・ウェンハオ
于春童(う・しゅんどう)
燕趙(えん・ちょう)
唐仇(とう・きゅう)
屠晩(と・ばん)
趙好(ちょう・こう)
春萍((しゅんへい)
「明月楼の舞姫」
諸葛正我が安世耿に「16年の歳月を感じさせぬ麗しいお姿です」と声をかける。「諸葛殿こそ、神侯府では大変なご活躍だそうだな」と言う安世耿。安世耿は「かつて私は誓った、“朱家との関わりを断ち、明月楼には足を踏み入れぬ”と」と話す。「本日は無理を押してお越し頂き、感謝します」と諸葛正我が言う。
安世耿が「確かこの明月楼は、陛下の妹君がそなたのために建てた酒楼だ。大層な繁盛ぶりだった。往事を振り返っても、まさに、あの華やかさは天下一と言えよう」と言い、諸葛正我は「それはさておき、まずは再会を祝し乾杯と参りましょう」と席へ案内する。そこには朱殿下が待っていた。
「まさか他にも客人がいようとはな」と言う安世耿。朱殿下は「“客人”とはまた他人行儀も甚だしい。この16年間、弟であるそなたをずっと気に掛けてきた」と言う。安世耿が「あなたは朱姓、私は安姓なのです」と言うと「陛下も私もそなたも父を同じくする兄弟ではないか」と言う朱殿下。安世耿は「いかにも。ですが皇太后を母に持つあなた方と、貧しい出自の母を持つ私とは違う。貴賎の別はわきまえねばなりません」と返す。
諸葛正我が言い争いになりそうな2人を止め「酒は誰と飲んでも愉快なものですが、兄弟で飲む酒は、また格別かと」と話し、安世耿は「今日はあなたに従おう」と言う。
3人は席に座り乾杯をする。「本日、私を呼んだのは何のためだ?」と安世耿が聞く。諸葛正我が「四大凶徒が再び現れたのをご存知ですか」と尋ねると、笑った安世耿が「この16年間、私は世俗を断ち隠居暮らし同然だ。その私を疑っているのか?」と言う。「滅相もない」と言う諸葛正我。朱殿下が「四大凶徒は尚書の殺害に関係している。陛下のためにも力を合せよう」と話す。しかし「相済まぬが、私は世事に関わるつもりはないのだ」と言う安世耿。諸葛殿なら難事件でも解決できよう、天下太平の世を守るためにも力を尽くされよ、と。
諸葛正我は「傷痕を残さず殺める術をご存知ですか?」と安世耿に聞く。「そのような術を私が知っていると申すのか?」と安世耿は笑う。朱殿下が「本当に知らぬのか?」と言うと「噓は申しません」と答える安世耿。朱殿下は「捜査に行き詰まっているのだ。諸葛殿に協力してくれぬか?」と安世耿に頼む。「陛下が憂慮しようが私には関係ない。蝶舞の死についてはお二人とも経緯をご存知のはず。今日は蝶舞の命日でもある」と安世耿が断わり「我々は臣民です。行きすぎたご発言をされると、君臣の礼に反します」と言う諸葛正我。
安世耿は「私から愛する女を奪い死に至らせた張本人に礼を尽くせと?決して許す事はできぬだろう」と話す。諸葛正我が「よもや復讐の念をお持ちではありますまい?四大凶徒も実は安殿の手駒ということは…」と言うと「そんな力があれば、もっと前に事を起こしている」と返す安世耿。諸葛正我は「くれぐれも道を誤らぬよう、お気をつけください」と言う。安世耿が「本当に私を疑っているなら、さっさと捕まえるがいい」と言ったところに嬌郡主が来る。
嬌郡主が安世耿に「兄上とは蝶舞が亡くなって以来かしら?」と言う。「郡主は蝶舞のよき友でおられた。私の無念はお分かりでしょう?」と言う安世耿。しかし嬌郡主が「過去にとらわれていてはいけません。恨みを心に抱いていては蝶舞の魂も浮ばれませんわ」と言い「そんな話は結構。失礼する」と言って安世耿は帰ってしまう。
「今日は往事に戻ったようだった。懐かしかったよ。嬌、そなたたちの将来は考えたのか?」と諸葛正我をちらっと見た朱殿下が聞く。「私たちの…」と言いかけた嬌郡主は「私には明月楼があります」と答える。「私にも神侯府があります」と言う諸葛正我。そこに「太子少傅・林隠と太子少保・温芳喜が一族もろとも殺された模様です」という知らせが。
朱殿下が「この怪死事件は安世耿と関係があると考えているのか?様子を見る限り、怪しい所はなかったが…」と諸葛正我に言う。諸葛正我は「天山の封印を解ける者はごくわずか。とはいえ証拠がないことには何も申せません」と話す。
安世耿が涙を流しながら蝶舞への思いを募らせていると、幻の蝶舞が目の前で踊り始める。しかし安世耿が触れようとすると消えてしまう。
つらい安世耿は、蝶舞と出会った頃を思い返す。蝶舞は明月楼で踊っていた。
数々の男たちが蝶舞と一席を共にするためや一杯の酒のために貢ぐが、ここにいるのは舞踊のためだと受け取らない蝶舞。しかし貢ぎ物の中に“花に 酒に 世に問わん あの麗しき乙女は天界の蝶か”という詩を見つけた蝶舞は、詠んだ安世耿と会いたいと思い、2人きりの席へ招くことに。
「“姿は心を映す鏡”。その優美な姿を見ると、そう思わずにはおられぬ」と言う安世耿。蝶舞は「舞踊には心の修練も必要です。最高の境地に至ることができれば、天下一になれると思っていたから」と話す。そして安殿下の才ならば、天下一を目指せると言う蝶舞。安世耿は「皇族の血を引くものの、何の役にも立たぬ身だ。ましてや政になど興味は…」と言う。
蝶舞はいつも見守ってくれたお礼にと舞を踊り、最後に安世耿の手を取る。
「会いたい」とつぶやく安世耿。
太子少傅・林隠と太子少保・温芳喜が自邸で殺されたと冷血たちに伝える諸葛正我。4名の尚書とまったく同じ手口、都は混乱の渦中、四大凶徒は姿をくらましたまま、我らの出方をうかがっているのだろうと。追命が「直ちに神侯府、総出で四大凶徒を捜索します」と言い、無情や鉄手も行くと言う。しかし諸葛正我は「待て」と止め“蘭葉 春に葳蕤として 桂華 秋に皎潔たり 欣欣として 生意あり おのずから桂節を為す 誰か知るや 林棲の者 温かき風に相喜ぶ 草木に本心あり 何ぞ美人の折るを求めん”という詩を見せる。
意味が分かるか?と諸葛正我に聞かれ、無情が「一句目の“葳蕤”は葉が盛ること。つまり葉盛を指す。同様に、桂“華” 秋に皎“潔”たり、これは華明傑。欣欣は繁“栄”に“向”かう意で、向意栄。おのずからは自“然”、桂節は、よい“季”節の意、よって季然です。林棲の者とは“林”の“隠”者、つまり林隠、温かき風に相喜ぶ、“温”かいと“喜”ぶより温芳喜だ。本心とは“天”に従う“行”い、曹天行。美人は“同”じ“道”を志す者、よって何同道」と答える。「なるほど、今すべきは四大凶徒の捕縛ではなく凶行の阻止。次の標的は残りの2人なのですね」と言う冷血。諸葛正我は「そうだ。二手に別れて曹様と何様を守れ」と命じる。
馬に乗った追命と鉄手の前に、屠晩と趙好が現れる。「待ってたぞ」と趙好が言うと、鉄手が「先に行け」と追命に告げる。
残った鉄手を前に「鉄手には2人がかりでもかなわないかもしれない。大兄貴も四大名捕とは戦うなと」と屠晩に言う趙好。屠晩は「構わん。俺1人で倒してみせる」と言って、鉄手に向かって行く。
その頃、冷血と無情の前にも燕趙と唐仇が現れていた。冷血は駆けてきた2人の前を爆破させ、ひるませると無情とその場を後にする。追いかけようとする唐仇を止め「俺たちの役目は“足止め”だ。これでいい」と言う燕趙。それに安世耿にとって俺たちは捨て駒でしかない、と。
屠晩と戦っていた鉄手は、毒を使った一撃を与える。鉄手が去り「この仇は必ず取ってくれ。頼む」と趙好に言って、屠晩は亡くなる。
冷血と無情が何邸に着いた時には、あちこちに死体が。一方、曹府に着いた追命も、全員が殺されているのを目にする。
冷血と無情は、まだ息絶えていなかった何を見つける。しかし「もののけが…」と言うとすぐに亡くなってしまう何。何の首には傷跡があったが、亡くなるとすーっと消えてしまう。
「何かに噛まれた痕があったが一瞬で消えた、そういうことか?」と冷血と無情に聞く諸葛正我。「はい」と冷血が答え、諸葛正我は「妖術だとは…。もののけの仕業という噂が正しかったとはな」と言う。「しかし、いささか荒唐無稽な話です」と言う冷血。諸葛正我が「もののけの正体は何だ?」と尋ねると、追命が「おそらく鳥獣でしょう」と言う。「ならば、その鳥獣が何であるかを突き止めよ」と諸葛正我は命じる。
そこに駆けてきた鉄手が「お前たちの話を基に、傷口の絵を描いてみた」と絵を冷血と無情に見せる。「まさにこれだ」と冷血が言い、鉄手は諸葛正我にも紙を渡す。
諸葛正我が「見たことのない傷痕だ」と言うと「屠晩の吸血痕でもない。それに屠晩は私がこの手で殺しました」と話す鉄手。「冷血、山暮らしの長いお前でも分からんか?」と諸葛正我が聞く。しかし冷血は「見当もつきません」と答える。諸葛正我は傷口を手がかりに、もののけの正体を書物で調べるよう鉄手に言う。
于春童が安世耿に、屠晩が死んだ事を伝える。鉄手に殺されたと。鏡を見ながら「まったく…。己の力を過信して調子に乗るからだぞ。私の忠告に耳を貸さないから命を落とすのだ」と言う安世耿。20年間、代わり映えしない技が通用するとどうして考えたのだ、四大名捕を侮るな、“後生、恐るべし”だ、後進はどんどん追い抜いていくぞ、気を抜けば、お前のように命さえ落とす、と。
屠晩の霊位を前に「屠兄貴。かつて4人で誓った通り、生まれた日は異にしても、同年同月同日に死す。この仇は命に代えても討つわ」と言う唐仇。趙好も「ああ。大兄貴、今すぐにでも四大名捕を討とう」と言う。うなずき「我々は屍魂丹を飲まされた。おそらく安世耿は毒消しを渡さぬだろう。いずれ死ぬのなら諸葛正我や四大名捕を道連れにしてやる」と言う燕趙。まずは周到な罠を仕掛ける、そして四大名捕と諸葛正我をおびき寄せ、一網打尽にするのだ、と。
冷血や無情目当てで下女になりたい女たちと一緒に、試験を受ける離陌(映雪)。2次試験の様子を追命は冷血に見せるが、冷血は興味がない。
物乞いの着物を早くきれいに洗い上げた者を合格とすると春萍が言い、冷血が笑う。それを見た離陌は“きっと私を笑ってるのね”と思い、1番に洗い終わって合格する。そんな離陌の玉佩を気に入り、奪ってしまう春萍。離陌が母からの贈り物だと言っても、春萍は「下女のあなたに、こんな物、必要ないわ。私がもらう」と返してくれなかった。
合格した者たちは下女の衣装に着替えさせられ、神侯府巡りをする。案内を買って出た追命は「神侯府は4つの組に分かれてる。麒麟司は事件の調査と犯人の捕縛。飛豹司は鑑識担当、だから本の虫が多いね。猛虎司はその名の通り恐ろしいぞ、尋問担当だ。そして最後は俺の大好きな仙鶴司だ」と話す。そして仙鶴司の女捕吏を紹介する追命。
下女たちは四大名捕が住む楓林閣へも行く。追命は冷血や無情、鉄手や自分の屋敷を教える。はしゃぐ下女たちに怒り「四大名捕の邪魔は絶対しないように。許可なく、立ち入りは禁止」と言う春萍。
ーつづくー
安世耿は陛下の弟だったのね。
今回は人間関係が少し分かったかも。
陛下は蝶舞が弟の恋人だと知っていて奪ったのかな?(✽ ゚д゚ ✽)
殺された人たち、傷痕がないと思ったら消えていたとは!!(0д0‖)
鉄手が書物で調べて分かるかな?
あぁぁぁ、お母さんからの贈り物を春萍が(*´Д`*)
口うるさそうだけど、もっといい人(人情があるというか)かと思っていたのに…。
追命がご機嫌を取ってくれていたけど、贈り物は返してくれないよね?(;д;)
四大名捕の衣装がやっぱりカッコいい(*´艸`*)
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昔はメイクもしてなくて若々しく好青年のようでしたね。
蝶舞ともお似合いだったのに。
それが、想い人の死で色々と変わってしまったのでしょうか。
離陌は下女に合格はしたけど、前途多難な予感?
お母さんからの贈り物は大事なものですよね。
返してもらえるといいのですが、離陌どうするかな?
本当に優しいお兄さんでしたよね。。。
その一方で、離陌は勘違いが功を奏し合格!
追命の神侯府案内は、追命らしくで面白かったですね。
特に、仙鶴司の紹介のところも。
離陌が早く溶け込めるといいですよね!