冷血(れいけつ)…チャン・ハン
無情(むじょう)…ヤン・ヤン
追命(ついめい)…ウィリアム・チャン
鉄手(てつしゅ)…マオ・ズーシン
楚映雪(そ・えいせつ)/楚離陌(そ・りはく)…チャン・チュンニン
安世耿(あんせいこう)…ミッキー・ホー
九尾狐(きゅうびこ)…バイ・ビン
諸葛正我(しょかつ・せいが)…ホアン・ウェンハオ
于春童(う・しゅんどう)
燕趙(えん・ちょう)
唐仇(とう・きゅう)
屠晩(と・ばん)
趙好(ちょう・こう)
「読心術」
笑った安世耿は「己の友人を裏切り、己の心に背く。そこまでして成果を得たいとは見直したぞ」と言う。動揺しながら「いいえ、友人などいません」と言う九尾狐。夫を救えるのなら私は何でもします、と。安世耿は「血を手に入れたらすぐに薬を作り始める」と言い、九尾狐はその場を後にする。
すぐに于春童を呼んだ安世耿は、四大凶徒が今、何をしているか聞く。「1人死んでから、ずっと身を隠しています。臆病者どもめ、しばらく何もできないでしょう」と答える春童。しかし安世耿は「仲間思いなのだ、必ず神侯府に復習する。辛抱強く待とう。面白い芝居が見られるはずだ」と言う。
雪(九尾狐)が家に戻ると、夫の姿が見えない。「あなた、どこなの?」と慌てる雪。夫は奥から器を持って現れる。
「見て、私が作った」と言った夫は、今日が何の日か聞く。雪が「忘れたわ」と言うと、夫は「君の誕生日だ。特別に長寿麺を作った」と話す。
2人で座ると、雪が「あなたに食べさせてほしいわ」と言う。夫は雪に食べさせると、手を取り「離れないでくれ。私は何もできない。迷惑をかけているが、それでも幸せなのだ」と頼む。雪は「迷惑なんかじゃない。そばにいられるだけで、私も幸せなの」と言う。
荷物をまとめていた離陌に、春萍が会いにくる。意地悪したことを春萍が謝り「私の欠点は記憶力が悪いところです。忘れたわ」と言う離陌。春萍は喜び、自分が作った料理を「食べてみて」と言う。そして、冷血様の前で私のことを褒め、時々、冷血様の近況を教えてほしいと言う春萍。「分かりました」と返した離陌は「でも私にも頼みたいことが。小梅から葉児を守ってください」と言う。
離陌は春萍と一緒に冷血の屋敷へ行く。「今から離陌は冷血様の小間使いに。私だって嫌ですけど、諸葛様のご命令ですから」と話す春萍。冷血は「まずは手巾のことを説明しろ。今回も企みが」と言う。「春萍さんに説明の義務があるのでは?誰が私に盗ませたのです?」と春萍に向かって言う離陌。しかし春萍は大切なことを忘れてたと、逃げるように屋敷を出て行ってしまう、
冷血にお前もさっさと出て行けと言われるが、離陌は「来た以上は出ていかない。諸葛様の命令だもの」と言って自分の部屋に入ってしまう。離陌を追いかけて部屋に入ってきた冷血は「俺の物に触るな。拭いた物は必ず元に戻せ。俺が寝てる間は部屋の中を歩かない」と命じる。「ご不浄へは?」と離陌が聞くと「我慢しろ」と言う冷血。
離陌は働きづめで疲れたと寝ようとする。そんな離陌に「仕事だ。この部屋を隅々まできれいにしろ」と冷血は告げる。
いつもの場所で冷血が佇んでいると、姫瑶花が来る。「慈竹のむしろが手に入ったの。蜀の山奥で採れた慈竹で作った物よ。薄くて柔らかい。涼しくて、とても気持ちいいの。でも体を冷やすから、女の私よりあなたが使って」と言う瑶花。冷血は「せっかくだが、自分で使ってくれ」と言う。そんな話をしていると、離陌が来る。
「部屋の掃除が終わった。用がなければ寝るわ」と冷血に言う離陌。冷血は湯を湧かせと言う。
離陌が行ってしまうと「離陌、ここにいるのね」と瑶花が言う。冷血は「世叔(諸葛)が決めたことだ。誤解するな、寝台は2つ」と話す。「なぜ諸葛様は小間使いなんて。第一、落ち着きもないし、邪魔なだけよ」と言う瑶花。冷血は「仕方ない、命令だ。もう遅いから早く休め」と言って屋敷に戻って行く。
冷血から言いつけられた湯を湧かすため、井戸から水を汲んでいた離陌。そこにニセ葉児が来る。
「私のお願い、覚えてる?」と言うニセ葉児。離陌は「難しいの。武芸ができるし、警戒心も強い」と言う。ニセ葉児が「寝ている間に盗んだら?」と話す。一刻を争うの、夫が今にも死にそうだと。離陌は「分かってる。任せて、妙策を思いついたから」と言う。
寝ていた冷血は、また一族が皆殺しにされる夢を見て、ハッとして目が覚める。
翌日。離陌は桶に花びらと牛乳を入れた湯を用意し、冷血に足を洗わせようとする。しかし、怪我をさせて血を採るために中に入れておいた釘をすぐに見つけられ、慌てて「取り替えます」と出て行く離陌。
ふっと笑った冷血は「俺をだませると思うな」とつぶやく。
無情と鉄手の元に駆けてきた追命が「ものすごい秘密を教えてやる」と言う。そして「世叔の手巾を見た?珍しい刺繍がされてる」と言う追命。何だそんなことか、というような顔をした鉄手が「50歳の誕生日に、嬌様が贈った」と言い、無情が「五色の麒麟が刺繍されていて、世叔のお気に入りだ」と続ける。追命は「あの年、俺は外地へ行ってて、何も知らなかった」と言う。
「お二人の付き合いは長い。恋仲なのか、友人なのか、どうもはっきりしない」と言う鉄手。無情が「最も親しい友人であり、両想いだ」と言う。鉄手は「両想いなのに、結婚しない理由は?」と聞く。追命が「俺が知ってる」と言うと「嘘なら許さない」と鉄手が返す。「紫羅公主に聞いたのだ」と言う追命。嬌様は公主だった頃、湖に落ちて世叔に助けられた、感激した嬌様は世叔に惚れたが陛下が身分違いで結婚を許さなかった、世叔はすぐに神侯府の総管になったが、高官になっても陛下はやはり2人の仲を許さなかった、嬌様は怒って二度と皇宮に戻らないと宣言したと。
無情が「お二人に悲しい過去があったとは」と言う。2人の知らない話を追命がし「見直したぞ」と言う鉄手。追命が「見直したなら、明月楼でおごってくれ」と言い出し、鉄手も無情も断って行ってしまう。
読心術の成果を見るため、諸葛は動物の心を離陌に読ませる。鳥やうさぎは成功するが、逃げ回る犬だけは目を見ることができず、離陌は失敗してしまう。「確かに目は心を表すが、あまり頼りにしてはダメだ。相手と見つめ合える機会は少ないからな」と言う諸葛。そういう時は心で相手を見ろと。
後日。「冷血とはどうだ」と諸葛が離陌に聞く。「あっちが意地悪しなければ普通に仕えます」と答えた離陌は、なぜ諸葛が自分をそば仕えにしたのか分からない。諸葛は「理由があってのことだ。いずれ分かる時が来る」と話す。
諸葛は町へ離陌を連れてくると「今日はこの大通りで、お前の力を試したい」と言う。離陌がうなずき「読心術は特殊な武芸。他人の内なる声を読まねばならぬ。善人も悪人も心の奥に思いを隠している。何を思っているのか、己の頭で理解することを学べ」と言う諸葛。自信のない離陌に「お前は紅薬の娘、読心術の継承者。天賦の才がある。日々精進すれば、必ず大成するはずだ」と励ます。
諸葛が「心眼を開くためには、両目を閉じることだ。そして精神を集中させよ。心の目で人々の思いを読み解け」と言い、離陌は大通りの真ん中へいくと、両目を閉じて耳を澄ます。“心はすべての道に通ずる。心は人と精神の主宰なり。気を鍛えるには、まず心を静めること。心が動じねば、虚と実の違いが分かる”と思う離陌。やがて離陌の顔に笑顔が浮かび、近づいた諸葛が「どうだ」と聞く。「聞き取れました。会得したみたい」と嬉しそうに離陌は答える。
離陌は「読心術を習得すれば、お母様に会えますか?」と諸葛に尋ねる。諸葛は「すぐに会えるかどうか、正直、私にも分からぬ。ただ16年前、紅薬が去る時、急いでいたのに読心術の秘伝書を私に預けた。最愛の者を気にかけていたからだろう」と話す。女にとって生涯の中で最愛の者とは当然、腹を痛めて産んだ子だ、だから紅薬の行方を捜すのに読心術は力になるだろう、母と娘は心が通じ合っている、お前たちの心が、どこかでつながるかもしれぬ、と。そんな話していた最中、離陌は若い娘をだまして売ろうとしている男の心を読む。諸葛に話し、その娘を離陌たちは助ける。
しかし、離陌はその後で別の読心術に失敗してしまう。
「正確に読める時と、間違ってる時があるみたいです」と落ち込む離陌。諸葛は「人の心は複雑なものだ。正しく読むのは難しくて当然だろう。特に感情は揺れるもの。簡単には解明できない。無理せず、ゆっくり学べ」と話す。
神侯府。離陌は「この点心を裏山の冷血様に」と頼まれる。何の疑いもせず離陌は点心を持っていくが、そこは男風呂だった。離陌は冷血に「恥知らずめ」と怒鳴られてしまう。
離陌が男風呂をのぞいていたと知り、姫瑶花の部下2人は懲らしめようと考える。
“禁止3か条”が書かれた紙を離陌に渡し、第一に冷頭領を見てはならない、第二に冷頭領との会話を禁じる、何を言われても返事だけ、第三、想うことは許さない、と言う部下たち。ありがたいと思った離陌は「私じゃなくて冷頭領に言ってよ」と紙を突き返す。そして「次は私の番ね。第一に顔など見たくない。気分が悪くなる。第二に口も利きたくない。第三に私たちはお互いに何の興味もない。以上よ、納得した?」と言うと離陌はその場を後にする。
離陌が屋敷に戻ってくると「失せろ」と言う冷血。なぜ風呂をのぞいた?目をえぐり出すぞ、と。点心を届けろとだまされて、と離陌が言っても、冷血は「お前はバカか。言い訳をするな」と聞いてくれない。「私が嫌いなら出ていく」と言う離陌。しかし冷血は扉を締め「許しなく部屋から出るな」と命じる。怒った離陌は寝室へ戻り「仕事もお断りよ」と言う。
ーつづくー
諸葛正我と嬌郡主にそんな過去があったなんて…。
これではお互い想い合っていても結婚できないよね(;△;)
そろそろ陛下も許してくれてもいいのに。
それにしても追命がちゃっかりしてる(≧∇≦)ノ彡
無情と鉄手にしっかり断られてて、面白かったー。
離陌、どんどん読心術の能力がついてきてすごい!!
あの騙された時も、相手の心が読めたらよかったのに…ヾ(・ω・`;)ノ
離陌は本当に苦労が絶えない(o´д`o)=3
離陌が出て行くって言ってるのに、冷血が部屋から出さなかったのはなぜだろう?
世話係が諸葛の命令だから?
それとも心境に変化があったのかな?
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許してくれればいいのに。。。
郡主様が皇宮から家出するぐらい
世叔のことを思っているなんて、素敵ですね。
読心術は一筋縄ではいかないですね。
姐姐も書かれているように、
身を守る術として使えればいいのに
そこまで達していないのですね、きっと。
ラスト、無情も部屋から出さず、
世叔の狙いを無情も理解しているのでしょうか?
続きが楽しみです♪