玉児の選んだ皇后のかんざし"鳳求凰"が静児に渡される。祖末なかんざしを賜った宛寧は「使用人さえ欲しがらない。間違いではないですか?」と小六子に言う。確かに陛下から寧殿への品だと答える小六子。賢い寧殿でしたら、その意味がわかりますね?と。
小六子が行ってしまい「おめでとう。皇后の座は決まりね」と静児に言う宛寧。静児は思い詰めた顔で「お願いよ、兄君に会わせて」と頼む。
夜。英俊に扮するべきかやめるべきか自問自答する宛寧。駆け落ちを持ちかけられたらどうするの?と鏡に向かい問う宛寧に「願ったりだろ。想い人と駆け落ちした女が皇后になれるか? 名家の令嬢でも無理だよ。お前が皇后に選ばれるまたとない好機だ。祥如に負けるわけがない」と鏡の中の英俊が答える。
もう1つ作っていた"鳳求凰"を見つめるフリン。その姿を見た小六子は「寧殿は襄親王(ボゴル)に与えたのです。皇后も決まりました。もうお忘れになるべきです」と話す。しかしフリンは「宛寧に会う」と言う。
静児が待っていると、太監の格好をした"英俊"が来る。皇宮は男子禁制、太監でなければ入れないと話す英俊に「ごめんなさい。危険を冒させて」と涙ぐむ静児。英俊は静児の手を取り「君に会うためならどんな危険も顧みない。君の気持ちは妹から聞いた。実は私の気持ちも君と同じだ」と言う。静児は「本当?」と喜ぶ。さらに「今頃、告白しても遅い。君は陛下の女だ。そうでなければ私が妻に迎えただろう」と言う英俊。宛寧は心の中で"早く私を駆け落ちに誘いなさいよ。途中であなたをまけば、あなたはつかまり皇太后から故郷へ送り返される"と思う。
昔から孤独で愛を求めてきたと静児は英俊に話す。そして「こうして愛していただき悔いはありません。あなたとは縁がなかったのですね。もうお別れです」と言う静児。そんな話をしている2人を見かけるフリン。フリンは急いで陰に隠れる。
「愛する人と平穏に暮らしたいのだろう?」と英俊が言うと、静児は「それが私の夢でした。でも私は父の期待と一族の未来を背負っています。私情で期待を裏切れません」と涙を流す。結局、私は皇后になる運命、宮中で人生を終えますと。
静児は「私は陛下に嫁ぎます。その前にもう一度会って、お別れしたかった。英俊様の愛は受けられません。明日からは、あなたを忘れます。あなたも私を忘れて」と言うと行ってしまう。静児の健気な姿に、自分が卑怯だったと思う宛寧。そこに隠れていたフリンが来る。
静児と話していた者が太監だと思ったフリンは「朕の女を誘惑したな」と言う。しかし宛寧の顔を見たとたんハッとするフリン。宛寧は逃げようとするが、すぐに小六子に捕まり宛寧だということもバレてしまう。
なぜ男装して静児を連れ出そうとしたかフリンは宛寧に聞く。ひざまずいていた宛寧は「皇后に就かせないためです」と答える。一瞬、笑みを浮かべたフリンは「それほど朕を好きなのか?」と問うが「好きでも嫌いでもないです」と言う宛寧。フリンは「だが皇后にはなりたいと?虚栄心の強い女子なのだな」と言う。「虚栄心があるからこそ、上を目指すのです」と宛寧は言い返す。
フリンは今回は大目に見ることにするが、罰として時間がある時は太監の格好で儲秀宮に来るように命じる。その時は朕に仕え、小宛寧と呼ぶと。
宛寧を土下座して下がらせた後「面白い女子だ。朕を好きになったら皇后に立ててやる」と言うフリン。それを聞いた小六子が「でも襄親王に与えるのでは?」と言う。「婚礼は認めたが、時期は定めていない。宛寧が朕を愛すればボゴルも諦める」とフリンは笑う。
江南から戻れば婚礼が認められると母・娜木鐘に話すボゴル。娜木鐘は絶世の美女でもない宛寧にボゴルが固執する理由が分からない。そんな娜木鐘に「最初は単に興味があっただけですが、陛下の意中の女子ですからね。陛下も屈辱でしょう」とボゴルは話す。笑みを浮かべながら「さすが私の子だけある。奪って陛下を苦しめるのよ」と娜木鐘は言う。その時「もう子供ではないのだぞ。それしきのことで政務を怠るとは皇太后や先帝に申し訳ない。反省させよ」と怒るドルゴンの声が聞こえて来る。
ドルゴンが何も挨拶もせずに行ってしまい「相変わらず眼中にないのね」と言う娜木鐘。ボゴルは叱られていた宦官を呼び止め、親王との勝負の件で陛下が摂政王(ドルゴン)が薄情だと怒り、半日も摂政王を待たせたという事情を聞く。
宦官が行った後「まさに天の助けだわね。私たちにとっても勝負の時よ」とボゴルに娜木鐘は言う。
冰嬉で遊ぶフリンと"小宛寧"。宛寧は宮中で冰嬉は禁じられたと気にする。しかし「朕と皇太后とどちらに殺されたい?」とフリンに言われ、宛寧はどうせ死ぬなら遊んで死ぬと返す。
フリンと宛寧が冰嬉で遊んでいる姿を目にする玉児と蘇瑪。「陛下も陛下ですが、諌めもせず一緒に遊ぶなどどこの太監でしょう」と蘇瑪が言う。2人をじっと見つめながら「決まりを破ってまで楽しみたい相手なのよ」と言う玉児。奪い返そうものなら頼もしいわね、と。
夜更け。玉児に呼ばれて向かう途中、フリンと宛寧は何かの気配を感じ見に行ってみる。そこには娜木鐘がいて何かを燃やしていた。
何を燃やしているのか聞かれ、不要なものを燃やしていたとわざとうろたえながら答える娜木鐘。娜木鐘が手に持っていたものをフリンが取って見ると、"玉福晋は夜、十四親王の軍営に泊まった。十四親王が皇宮に派兵、陛下は中風悪化"と書かれていた。これを書いたのは誰かと問われ、渋々、哲哲皇太后の残した記録だと娜木鐘は言う。臨終前に託された、先帝のことや皇太后と摂政王の秘密が書かれている、摂政王が陛下に盾突けば天下に公開しろと言われたと。
秘密とは何かフリンは娜木鐘に聞く。「例えばホーゲですよ。余計なことを知ったため、最後は罪状をでっち上げられ殺されてしまった。兄君と同じ轍を踏まないためにも知らぬほうがよいかと」と疑心を抱かせる娜木鐘。
鷲の金玉児と金爾袁にドルゴンが餌をやっていると玉児と蘇瑪が来る。玉児も餌を投げるが、取り損なう金玉児たち。「鷲も老いたわ。私たちもね」と寂しそうに言う玉児。ドルゴンは「2人は18歳の娘のようだぞ」と言う。そして「時間だ。婚礼に参加しよう」とある場所へ2人を連れて行くドルゴン。
ドルゴンが連れて行った場所には、雪だるまでできた花婿と花嫁が。ドルゴンは雪爾袁と雪玉児の婚礼だ、と言う。「20年も冬を待ち、20年間、雪を見続けた。やっと今日を迎えたな」としみじみと雪だるまを見ながら言うドルゴン。そしてドルゴンは咳き込み吐血する。それでも笛を吹き、"雪だるまになれたら老うことなく死も迎えることもない。太陽が出れば一瞬に消え、次の冬になれば、また雪だるまになる。永遠に離れることはない"と思いながら雪だるまの結婚式をドルゴンは進める。
2人が踊る姿を遠くからフリンが見ていた。眉をひそめながら楽しそうな玉児とドルゴンを見つめるフリン。
フリンはホーゲが余計なことを知ったために殺されてしまった、私は清と先帝の体面を守りたいのですと娜木鐘に言われ、宛寧と一緒に過去を調べていた。先帝は追及せず、国を委ねたのなら事実無根だったのでは?と宛寧は言うが、うろ覚えながら中風だったホンタイジが、数年間、玉児に近づかせなかったことや、ホーゲを見舞った時、ドルゴンと玉児が激高させホンタイジが中風になったと聞かされていたフリンは、母とドルゴンがやましいことをし、父が憂えたという疑う気持ちが晴れない。
一緒に玉児とドルゴンの様子を見ていたボゴルは「母上が認めました。ヤツが宸妃(海蘭珠)の死を利用し父上を怒らせたと。ドルゴンは父上の敵です」とフリンに話す。怒ったフリンは、ドルゴンたちが去った後、雪だるまを壊してしまう。
フリンはドルゴンと一緒に狩りに行く。
「宛寧は朕の初恋です。失いたくない。愛する女が別の男に嫁ぐのを見ていられますか?」とドルゴンに言うフリン。ドルゴンは私も若い頃は陛下と同じ考えだったが、一緒にいることが必ずしも愛し合うことではない、心が通じていれば離れていても互いをそばに感じられる、と話す。
その頃、玉児は壊された雪だるまを見つけていた。空に飛ぶ金玉児と金爾袁を見て、ドルゴンが心配になる玉児。
疲れたドルゴンは木にもたれて休むことに。目をつぶるドルゴンに矢を向けるフリン。放とうとしたその時、鷲の鳴き声がする。その鷲をドルゴンを捜していた玉児も見ていた。
フリンは金玉児に向け矢を放つ。射られた金玉児が鳴き、ハッとして目を開けるドルゴン。さらにドルゴンが止めるのも聞かず、フリンは金爾袁にも矢を放つ。悲痛な声で「金爾袁」と叫ぶ玉児。
ドルゴンは怒りと悲しみでフリンの胸ぐらをつかみ殴りそうに。そこに着た玉児が「ドルゴン」と止めに入る。「なぜ、あんな真似を?」と怒りを込めて言うドルゴンに「仲睦まじい対の鳥を射ただけ。怒りすぎではないですか?」とフリンは言う。そして「愛する人のために戦えば負けないのですよね。だから朕も考えながら射たのですよ。一番愛するものと一番憎いものを」と玉児とドルゴンを交互に見ながら言い放つフリン。
ドルゴンはフリンを真っ直ぐに見つめながら「一体、私は何を教えてきたのか。なぜ、このように豹変した」と言う。先帝に対するように忠誠を誓えないとでも?と言うフリンに、私は一生を懸け国に尽くしてきた、天や祖先に誓っても恥じることはないと返すドルゴン。そんなドルゴンに、フリンは江南の乱は手ごわい、ボゴルと共に平定するのだと命じる。「よかろう」とドルゴンは力を込めて言う。慌ててドルゴンは持病が悪化している、命に関わるとフリンに言う玉児。しかし「朕のために戦うのであれば先帝のご加護があり無事に戻れる」とフリンは聞こうとしない。
病の体でふらつきながらも戦うドルゴン。ボゴルは戦っているドルゴンに矢を放ち、その矢が腹に刺さる。そのままドルゴンは倒れてしまう。
玉児は国や自分、フリンを守ってくれたドルゴンが無事に帰ってきてくれることを祈る。そのためなら私が犠牲になっても構わないと。
乱を平定したボゴルとドルゴンが凱旋する。ドルゴンも無事に戻ったと喜ぶ玉児だったが、ドルゴンは病を悪化させ寝込んでいた。
小宛寧を連れ、フリンはドルゴンに会いに行く。寝台で苦しむドルゴンを見て、心を痛めるフリン。しかしずっと疑問に思っていたと、先帝が誰に殺されたのかフリンが聞くと、ドルゴンが「自分自身に」と答えたため、フリンは怒って部屋を出て行ってしまう。
フリンは自分の許可なくドルゴンに会うことを禁じてしまう。そこに玉児が来る。
玉児はフリンの頬くと「十四叔父君は重病なのに、園遊会を開き、侍医も遣わさないなんて」と怒る。「臣下をねぎらう園遊会ですよ。大局のためにもドルゴンのような賊は死ぬべきです」とフリンは言い返す。ドルゴンが賊と言われ「何ですって?」と言う玉児。
フリンは父上が中風を悪化させた夜、ドルゴンが兵を従え入宮したことを調べたと言う。そして「私が幼くして父を失ったのは、誰が原因ですか?」と聞くフリン。玉児はようやく会えたフリンが奇病だとホンタイジに言われた時のことを思い出す。"すべて先帝が私に残した試練だったの?"と思う玉児。
母上が説明してくれたら十四叔父上の最期に会わせるとフリンが言う。そしてドルゴンは若い頃母上に夢中だったと聞いた、おかげで己の妻も父上も死に追いやられ、母上のために朕を即位させた、ホーゲを陥れたのもそのため、どうりでドルゴンは不随で父親面などしたわけだと言うフリン。「殺さず旧情に免じて静かに死なせるのが過ちだと?」とフリンに言われ「いいえ、ドルゴンの過ちよ。皇位を手放しただけでなく、余生を懸けて私の不肖息子を補佐した」と怒鳴る玉児。
「ではしっかり孝行しましょう」と言い、静養を妨げないようドルゴンに面会させないようフリンは命じる。そして涙を流す玉児に「ドルゴンはもう長くない。見舞わないでください」と言うとフリンは行ってしまう。
1人でいるフリンに近付く小宛寧。フリンはなぜ玉児に怒ったのか朕にも分からないと言う。それを聞いて「心が痛んだからですよ」と話す小宛寧。陛下は皇太后や摂政王、先帝も愛している、だから怒りの行き場がなく、あのような方法で痛みを隠したと。小宛寧を見て「今まで誰も朕の心を理解しなかった。まだ出会って日も浅いそなたが理解するとは」と言うフリン。小宛寧は本当は摂政王が忍びないはず、それに摂政王は重病、最期の時くらい皇太后に会わせては?と言う。
ドルゴンのために手をあげた玉児が許せず、天下中から不肖者と言われても絶対に会わせないと言うフリン。「殿下は不肖者ではありません。私の父なんて側女のことしか頭にない。親に無条件で従う必要が?」と小宛寧は返す。フリンは「やはりそなただけが朕の苦しみを分かってくれる」と言う。小宛寧は人を傷つける復讐なんて割に合わない、最高の復讐は天に敵の長寿を願い、自分がどれだけ幸せかを敵に見せつけてやることだと話す。フリンが「側女たちを見返すため皇后になりたいのか?」と聞くと「そうです。私が復讐の方法を教えてあげますよ」と小宛寧は答える。
まずは皆を喜ばせるため笑顔でいないと、とおどけた顔をしてフリンを笑わせる小宛寧。フリンは見つめながら小宛寧の両肩に手を置くが、小宛寧は逃げるように行ってしまう。そんな2人の様子をボゴルが見ていた。
フリンと別れた宛寧は、太監の姿のまま玉児に呼びつけられる。ひざまずき、陛下に命じられ太監に扮したと許しを請う宛寧。玉児は後宮で上り詰めたいなら摂政王を助るために協力しなさいと話す。「それは難しいかと」と宛寧が返すと、玉児は「では皇宮を去って」と強く言い放つ。陛下は血迷われた、だからこそ力を貸してほしいと。
ーつづくー
フリーーーーーーーーーーーン!!!(0д0∥)
ドルゴンは玉児とフリンをずっと守ってきたのに…(;_;)
金玉児と金爾袁をどれだけ2の人が大切にしてきたか…と思うともうもうもうもうって気持ちでいっぱい。
それに戦うドルゴンが切なくて悲しくて"(ノ_・、)"
本当にフリンは自分のことばかり…(o´д`o)=3
自分の気持ちは理解してもらいたいけど、人の気持ちは考えない。
静児の話ていることをもっとちゃんと聞いてほしかった。
宛寧が自分を理解してくれて喜んでいたけど、ホルチン部のために自分を犠牲にして皇后になる決意をした静児のつらい気持ちもフリンなら分かるはず。
それが分かれば気持ちを寄り添わせることもできるのに…目の前にいる宛寧のことだけ。
娜木鐘も息子見捨てて逃げようとしたこともあったのに、玉児に恩だってあるはずなのに、まだ野心を持ち続けて陥れるなんてひどすぎる(;△;)
ボゴルもドルゴンに矢を放つなんて!!!
玉児は宛寧に協力するように言うし、お話の残りもあとわずか。
どうなってしまうのー!?
↓ポチッと押していただけると嬉しいな。
よろしくお願いします
にほんブログ村
韓流ドラマにハマって10年! 華流ドラマ歴は まだ初心者1年ほどです。
宮廷女官ジャクギ☆を観て すっかり華ドラの魅力☆に取りつかれ(笑) 宮廷の争い女 王の後宮 美人心計など 続けざまに見ました。
宮廷の規模や 衣装や 装飾品の華やかさ☆など 素晴らしくて 目が離せません。
山河の恋も あとわずかになりましたね。
哲哲や ハイランチュウが居なくなってから 何だか盛り上がりに欠ける気がします。
ユアルや 小ユアルが ホルチン部に居た頃の 無邪気な可愛さや 三つ編みの髪型や 華やかな衣装が素敵でした。
宮廷入りしてからは ユアルらしい魅力が失われていって寂しい気がします。
これからも 華ドラマの楽しさを伝えて下さい。
よろしくお願いします。
福臨、ありえないでしょう。
憎しみの前に、年長者を、恩人を敬わないと。。。
十四爺、大丈夫なのでしょうか?
心から心配です。。。
十四爺のお衣装の黒色の部分も
細かい刺繍が入っていて
一見地味に見えつつもお洒落な雰囲気が
隠れていますね。
そんなところも楽しめるとよりドラマが楽しくなります~