年姝媛(ねんしゅえん)…李莎旻子(レオ・リ)
皇太子・胤礽(いんじょう)…廖彦龍(リャオ・イェンロン)
胤禛(いんしん)…鄭暁東(チェン・シャオドン)
康熙帝(こうきてい)…趙濱(チャオ・ビン)
「皇太子廃位」
胤礽の居所となっている小屋に来た年姝媛、胤礽、胤禛の3人。年姝媛が「なぜ殴ったのです」と尋ねると、胤礽が「当然の制裁だ」と言う。「それでも殴ったほうが悪者になります」と言う年姝媛。胤禛も「私も同じ考えだ。こういう問題の解決には拳ではなく頭を使うべきだ」と言う。年姝媛が「もう皇太子ではないのです。謹んでください」と話し「そなたを守りたかった」と言う胤礽。
もめる2人に、胤礽兄上は年姝媛のことが心配で暴力に訴えた、年姝媛が胤禔兄上に冷たくし胤礽兄上に味方するも心配だから、2人は互いに相手のことをこんなにも心配している、私はそんな2人が心配だ、だから手を取り合うよう私が背中を押そう、と胤禛が年姝媛と胤礽の手を重ねる。胤礽が「私が悪い。軽率だった」と年姝媛に謝る。年姝媛も胤礽に「感謝しています。でも胤礽様にこれ以上、傷ついてほしくないのです」と話す。
胤礽と年姝媛が仲直りし、康熙帝の誤解を解かなくてはいけないと言う話に。「恐らく黒幕は兄上や陛下のことをよく知る人物だろう」と言う胤禛。年姝媛は「第十八皇子が危篤の時、私まで毒にあたるなんて偶然すぎると感じていました。背後にきっと何かあります」と言う。この件は胤禛が方法を講じて調べることになる。
永寿宮に寄った康熙帝に、殴られた顔をなかなか見せようとしなかった胤禔。恵妃は「胤禔をお守りください」と頼む。胤禔のこの顔は第二皇子にやられたと。胤礽がなぜ暴力を?と康熙帝が聞くと、胤禔は「弟をお許しください。胤礽は以前から後先を考えず衝動的に行動します。私が年姝媛とばったり会い一緒に胤礽の所へ行こうとしたら、胤礽に嫉妬されたのです。私は殴り倒されました」と答える。康熙帝は「罰として胤礽に馬の世話をさせろ。手伝った者は斬首に」と命じる。
馬の世話をしていた胤礽は、そばにいた宦官に「代わりにやれ」と言う。しかし打ち首になると宦官は手伝わない。「皇太子の命令が聞けないのか?」と胤礽が言ったところに胤禔が来る。「“皇太子”だと?そなたは今、ただの厩務員だ」と胤礽に言い、宦官を下がらせる胤禔。胤礽が「父上をそそのかしたな」と言う。「そうさ。言っただろ?“殴られたことは決して忘れない”とな」と胤禔は返す。
胤禔が「幼い頃、皇太子になり甘やかされた。父上の寵愛を一身に受け、兄弟には分けずに独占した」と言う。「父上が私を選んだ」と言う胤礽。胤禔は「長子である私を差し置いて、本来私が受けるべき名誉まで奪った。母親の地位のおかげであり、そなた自身の資質は低い」と言う。胤礽が「私から奪いたいのか?」と聞く。胤禔は「奪えるかどうかの心配は無用だ。“おごれる者は久しからず、富み栄える者も見る間に没落する”。そなたにはここがお似合いの場所だ。馬が待ってる。餌のあとは体を洗ってやれ」と言うと行ってしまう。
胤禔は戦功が華々しいが野心がありすぎる。胤祉は心根がよく胤礽とも親しくしているが資質は平凡。胤禛は穏やかだが朝政には興味がない。胤禩は喜んで施しをするし聡明なので評判もよいが…。誰が皇太子にふさわしいか悩む康熙帝。康熙帝は胤祉を選び、他の皇子に野心があるか見てみようと考える。
皇帝をやるのは“寂しい”と康熙帝は梁九功に話す。生涯、玉座という名の牢にいると。
胤祉が太皇太后と話している時、康熙帝が来る。「胤祉は孝行者であるぞ。写経して私の回復を祈ってくれた」と嬉しそうに康熙帝に話す太皇太后。康熙帝が「褒美は何が欲い?」と聞くと、胤祉は「私は何も要りません。それは胤礽兄上が寝ずに写経したもので、私は持参しただけです」と答える。
太皇太后が「胤礽は罰を受けている時にも私を思いやり写経してくれた。もう許してやっては?」と康熙帝に言う。胤祉も「胤礽兄上の行動に悪気はなかったと思います。あの弟をかわいがっていました。弟が危篤なのに妓楼へ行くとは思えません。どうかよくお調べください」と話す。
お前が調べ全て朕に報告するのだ、と康熙帝は胤祉に任務を与える。
鐘粋宮。年姝媛に杜鵑が茶と菓子を出す。その菓子を見て、毒にあたった日もこの菓子を食べたと思い出す年姝媛。菓子は御膳房から杜鵑がもらってきた物だった。杜鵑は途中で賀蘭様に会いました、紫竹が賀蘭様の玉佩を捜していて私に手伝ってほいと、お菓子を窓辺に置き一緒に捜しました、と言う。
年姝媛は賀蘭の居所へ行き「なぜ私に毒を?」と聞く。「証拠も示さずに、人を罪人扱いするの?」と言う賀蘭。年姝媛は「あなたが殿下を好きなことは知ってるわ。でも祝言を挙げる前ならば幸せを求めても許されると思う。殿下が賀蘭を好きなら私は身を引く」と言う。賀蘭が怒り「自慢しないで」と言い「真実を言ったまでよ。まだ受け入れないの?」と返す年姝媛。「気のないそぶりをして、相手をからめ捕る手口ね。私が皇太子を好きだと知っていながら、あなたは横取りした」と賀蘭が言う。
年姝媛は「私には好きな人がいて殿下を避けてた。あなたと殿下の幸せを心から祈ってたわ。殿下は人なのよ、おもちゃではないの。愛情は自然に起こるもので、相手に無理強いをして得られるものではないわ」と言う。私を恨んでもいいけど私がいなくても結果は同じだったと思うわ、私をののしっても傷つけても構わない、でも“愛してる”と言いつつ殿下を傷つけるのは許せない、と。「私は命に代えてでも殿下を救い出してみせる。きっと伝わるわ、私こそ殿下を一番愛しているとね」と言う賀蘭。
胤禩は康熙帝に清口の決壊に関する上奏書を渡す。詳しく述べていると思った康熙帝が「お前が書いたのか?」と聞く。「それは胤礽兄上が自ら書きました。清口が決壊してお困りだと知り、寝る間も惜しんで書いていました。“父上をお助けしたい”と」と答える胤禩。その場にいた納蘭明珠が「お考えは立派ですが、第二皇子は罪を得た身です。他の皇子たちの中から徳と才能を備えた方を選び、皇太子のお務めを引き継いでいただくべきかと」と話す。康熙帝は「誰がふさわしいか朕も考えていた」と言い、胤祉を呼ぶ。
胤祉が来ると康熙帝は「皇太子の務めをお前が引き継げ」と告げる。戸惑う胤祉だったが「務めを果たすべく、力を尽くします」と言う。
賀蘭の居所に父・石文炳が来る。「皇太子は廃されたのだから、今後は近づかないほうがいい」と話す石文炳。しかし賀蘭は離れないと言う。石文炳が第二皇子は年姝媛を好いている、自分と家族の前途を潰すのか?と説得しても賀蘭の気持ちは変わらない。賀蘭は痛い目に遭っても全て自分で引き受けますと言う。
胤祉と食事をしながら「母の望みはただ1つ。お前と栄憲の幸せだけです。重用されることで、お前が権力に惑わされないかと母はそれが心配です」と言う栄妃。昔から皇位に固執すると悲劇が待っていた、優秀だとしても皇位とは無縁だと思っていなさいと。胤祉は「皇太子になりたいと考えたことはありません。胤礽兄上を処分することになり、陛下がお困りなので私はお助けしたいだけです。陛下が兄上をお許しになったら、私はただの皇子に戻ります」と話す。
夜が明ける前に宦官3人に起こされ、馬の世話をさせられる胤礽。宦官たちに反抗した胤礽は、何度も蹴られてしまう。
年姝媛は胤礽の顔の傷を見て驚く。そこに「こら、働け」と言いながら宦官が来る。「無礼者。第二皇子に乱暴するなんて死にたいの?」と怒る年姝媛。宦官はひざまずき「仲間をまねて私もやりたくなったのです」と言う。年姝媛は「今後、もし第二皇子に同様のことがあれば、陛下に全てご報告する。そうすれば、あなたは斬首ね」と強く言う。
宦官が下がり、皇太子に戻るため努力している、そなたを皇太子妃にする、と言う胤礽。年姝媛は「復位できればそれはいいことです。でも私のためなら困ります。これまでのように振る舞いが軽率だと私は心配です」と話す。胤礽は「分かってる。心配はかけない」と言う。
永寿宮。恵妃は顔を曇らせ「第三皇子が皇太子の政務を引き継ぎ、陛下も長いことこの永寿宮においでにならない。もし第三皇子が皇太子にならないなら、第二皇子が復位することも考えられるわ」と胤禔に言う。「ご安心ください。それは私が何とかして阻止します」と言う胤禔。
乾清宮。胤礽が担架で運ばれて来る。「朕の息子に手を出すとは、よほど死にたいのだな」と激怒する康熙帝。康熙帝は宦官3人を死罪にする。
胤祉が「宮殿に戻して手当てしては?」と康熙帝に言う。康熙帝は「胤礽は罪を得た身だぞ。戻すのは手当てのあとだ」と話す。
ーつづくー
言っても言っても感情で動いてしまう胤礽。
いつか年姝媛が疲れてしまいそう…。
もしくは自分のために無茶なことをされたら、そばにいない方が…って考えちゃうかも(;´д`)ノ
康熙帝と梁九功のやりとりも面白い(⁎˃ᴗ˂⁎)
梁九功が何か言うことはないと思うけど、康熙帝からしたら話を聞いてもらうだけでもありがたい存在だよね。
胤礽に乱暴な言動をしていた宦官たち、第一皇子がさせていたのかな?
康熙帝が死罪にした時、誰も第一皇子のことを言わなかったけどヾ(・ω・`;)ノ
いくら廃太子になったとはいえ、康熙帝の息子には変わりないものね。
康熙帝が知ればこうなると分かっていたはず(*´Д`*)
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