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誰の上にも青い空

父親、もうすぐグループホーム退所(秋の始まり...2)

国営昭和記念公園の続きです。

ミックスゾーンと呼ばれる、西立川口から最も遠いエリアに来ました。

色とりどりの花たちが元気に咲き乱れていました。


※秋祭りの雰囲気です。(オレンジ多めだからハロウィンパーティー?)


※白、オレンジ、紫...賑やか。



今週末に父親がグループホームを退所する。

徹底管理されたカロリーコントロールの下

認知症の症状が驚異的に改善された。


『こんなに元気なのだから閉じ込めておくな!』

『動けるうちに好きなことをさせろ!』

そう豪語する父親の願い...願いと言うより、実質《命令》だけど...(>_<)


もう人生の終末期が近い。

父親にとっても家族にとっても

悔いなき日々を送って欲しい、送りたい...と思っている。




※ショウリョウバッタ...まだ小さいので子どもかな?



※ユーモラスな顔つきでカワイイ♪ピント合わせるの大変でした(汗)

10枚以上撮影して、やっと撮れた1枚。



4月に入所して半年。

あっという間だ。


食事量が少なくて《怒れる》のは元気な証拠。


スマホで

『ハッカ飴もってこい!』

『三幸製菓のおかき餅買って差し入れしろ!』

『〇〇農園の梨を買ってこい!』

食べ物の要求は、留まることを知らない。


ワガママで元気な老人である。




※木陰のレモンブライト...いつまでもここに居たくなります。



※帰宅は『どこでもドア』で...出来たらいいなぁ...。



三幸製菓のおかき餅、という煎餅が好みのようだ。

どこさがしても売っていないので、似た煎餅を買って差し入れしたら

『私が言ったのと違うじゃないか!』とキレられた。


ヨーカドーやイオンでも売っていない。

店の人に聞いてみると

三幸製菓は今年の冬に工場火災があり、生産ラインが止まっていたらしい。

最近、工場が再稼働したのだが商品がまだ入ってこないとのこと。


煎餅関係、普段全く縁が無い。

そんなに美味しいのか?

『おかき餅』って。


食べ物への執念がとにかくスゴイ。


ボクも80代になったら

『八天堂のクリームパンを買ってこい!』

と源次郎に言うのだろうか?




※秋の始まりと言えば...ヒガンバナ



※地面近くから見上げて逆光撮影。腕が疲れた(^_^;)



週末『グループホーム→実家へ』の引っ越しは

源次郎に手伝ってもらおう。


実は4月『実家→グループホームへ』の引っ越しの際

ボクは不明熱で寝込んでしまって、手伝うことができなかった。

テレビやテレビラック、布団など力の必要な荷物は

源次郎が頑張ってくれたらしい。


あの時、不明熱にならなければ

父親を《生まれて初めてのディズニーリゾート》へ連れて行けたのに

ボクの病のためにキャンセルとなってしまった((+_+))


当時、ポカ~ンとしていた父親だったけど

現在の父親だと『行きたくない』とか言い出しそう!?

とりあえず『初めてのディズニー』は今後の課題としよう。



※仲良し二輪と手前に赤ちゃん。



※白いヒガンバナも咲いていました。



引越しの前日は、業者にハウスクリーニングを依頼してある。

兄がこの1年、一度も清掃をしていないのが原因だ。


昨年の夏、父親が入院している間...同じように業者に

風呂、洗面所、トイレ、キッチンの清掃をお願いして

見違えるように綺麗になったはずなのに...


生まれて一度も一人暮らしを経験していなかった兄は、そのまんま放置。

家は人が手入れをしないと汚れるだけでなく、朽ちてゆく。


キッチンのシンクに関しては

業者の人に『これが限界です』と言われるほど

錆び着いていた。(実家は築33年)


全てを親に頼っていた生活は変えられないのだなぁ...。

妻が『あの家(=私の実家)に行きたくない』...というのも頷ける。


放っておくと家は荒んでしまう。

兄は今後も清掃はしないであろう。

じゃあ、誰やるの?→やっぱりオレか???(爆)

勘弁してくれよ~(泣)



※今はまだ緑...11月頃には赤く染まるのかな??紅葉が楽しみ(^^♪


※いつ来ても広々として気持ちの良い『みんなの原っぱ』

この日は空と雲に恵まれました(^_^)



半年ぶりの父親の帰還。

来週月曜日から、週に4回のデイサービス。

外出して、お風呂に入れてもらって、食事もして、他者と交流して...。

それだけでも脳に『いい刺激』が与えられるはず。


家で食事以外に余計なものを食べなければ、大丈夫なはず。

父ちゃん、頼むぜ!!



※3時間ほど歩き回り、アイスティーを飲んでひと息。


国営昭和記念公園までは、

我が家からだと電車で1時間30分ぐらい。


この日は10時過ぎぐらいに現地到着で

13時過ぎまで写真を撮りながら歩きました。

平地ばかりなので思いのほか歩けます。

心地よい汗と疲れがドリンクを美味しくさせます。


ティータイムで写真を確認しながら休憩。

『風で花がブレている』or『手ブレ写真』が結構あるのに気がつきました。

まぁ、それも《あるある》です♪...こんな時間も楽しいひと時。



父親のことでドタバタしそうですが...

『ちっちゃいことは、気にすんなー!』 by ゆってぃ(←古過ぎる?)

『考え過ぎは、ダメなんだぜ!』 by ぱーてぃーちゃん(←新しいでしょ!)

と自分に言い聞かせています。


ということで...お笑い好きなとちかでした。


ではなく...

爽やかな秋の空気を感じた、いい一日でした(^^)/


コメント一覧

tochika
AKOさん、コメントありがとうございます。
グループホームに入所した時は、これで少し肩の荷を下ろした毎日を送ることができると思っていました。施設にいる方が家族としては安心ですね。血糖値が安定した生活が保障されていますから。

身体的には健康と呼べる生活が出来ますが、父親の場合はストレス(不満)で精神が崩れそうです。

回復して「帰らせろ!」「元気なうちにやりたいことをやらせろ!」と言っている父親の要望を叶えることにしました。

現実問題、帰宅したら父親自身の自己責任になります。そうですね...何か起きても、それは運命と割り切るしかありません。
本来ならば、本人の意思でどこで死にたいのか(看取られたいのか)病院、施設、自宅など...意思表示をして欲しいのですが、そのような話をするとはぐらかされてしまいます。現在は訪問診療の普及やコロナ禍ということもあり「自宅で亡くなる方」が増加しているようですね。

父親は文句・命令・要望ばかり口にするので、一緒に住む兄の負担は大きいかと思います。家族全体が疲弊しないように私も出来る限りのサポートしていきたいと思います。
AKO
偉いなぁ
私は無理。
逃げています

こっちとしては自宅に戻るより
入院してた方が安心ですよね
お兄さんにもっと頑張ってほしいけど
もう帰られませんよね
いろいろと問題はありますが
ほんと!なるようにしかならない
自由に行動してもし何かあっても
それはお父さんの運命
思い煩うのは気持ちがすり減るので
今を維持していけるといいですね‥
お互いに
tochika
@25253674 mariさん、コメントありがとうございます。
父親の希望通り退所致しました。
昨日は、実家から道路を挟んで向かい側にある
近所の床屋さんに半年ぶりに行きましたが
交通量のある道路を周りを観ずに横断...
丁度車が走ってきたのでヒヤッとしました(>_<)
視野の狭さは老人特有なのかなぁ~??
耳も遠いから車の音に気がつかない??
交通事故、ありうるかもです。ちょっと心配(^_^;)

実家の兄と父は犬猿の仲ですので、それも懸念材料です。
共通しているのがモノで溢れた暮らしを好むこと(汗)
お互いに「いい加減捨てろよ!」を言い合っています。
ここ数か月胃薬を内服している兄のストレスが増えそう...。

これから1週間を乗り切って、兄と父はペースを掴んで欲しいです。私も体調、心調、崩さないように努めたいと思います(#^.^#)
25253674
tochikaさん
お久しぶりです。
お父様 いよいよ 退所ですね
tochikaさん 御自身の体を大切にされて下さいね!
頼れる存在だから 仕方がないのでしょうが…
少し心配です。
tochikaさんは知識も豊富な方なので
抱え込まずに 色々な行政やサービスなどを利用されながら 御家族のチームワークで乗り越えて下さいね!
お身体ご自愛くださいませ
tochika
yokoさん、コメントありがとうございます。
本日、父親の退所日でした。
グループホームからの引っ越しをしました。
帰宅した父親は『いい施設だった。また何かあったら同じところに入りたい』と言っていました。

父親の入所していたグループホームは、①認知症と診断されていることが大前提で、②日常生活動作にある程度不自由の無い高齢者のみが入所できる施設でした。
①認知症かつ③日常生活動作に不自由が出てきた場合は、特別養護老人ホームに転所するという契約でした。(同じ敷地内に特養、グループホーム、デイサービスの3つの施設があります)

グループホームの職員さんから父親が『初めての退所者である』ということを聞きました。実際に終の棲家として入所する方が一般的ですね。

家族に迷惑をかけたくない...と思うと自ら入所したくなりますよね。私の父親の場合は、2~3月の行動異常、思考力低下、お漏らしにより家族が支えきれないとの理由(日中に一人で生活するのが困難)で本人の同意なく入所させていました。

現在の回復した父親の状態だと『意識クリア、歩行可能、オムツ無し』で生活が出来ますので施設にいる理由が無くなりました。本人からも家に帰りたいとの強い希望がありましたので、本日の退所に至りました。

退所のお祝いとして、お昼にジンギスカンを家で食べました。父親は大喜びです。グループホームにいる時は施設の文句ばかりを言っていたのですが、家に帰ると帰ったでいろいろと家族に文句や要望を言っています(>_<)高齢者は素直に従ってくれませんね。

来週すぐにデイケア通いが始まりますので、日月は兄が、水曜日に私が、土曜日に妻が様子を伺いに行きます。チームワークで対応します。

平凡な写真をお褒め頂き感謝致します(#^.^#)
tochika
@sakurako62 さこさん、コメントありがとうございます。
今日から10月ですね。
早いもので今年も残り3ヵ月。
素晴らしい秋をお過ごしください(^^)/
yoko
おはよう👋😃☀️ございます

私も何かあったら、グループホームのお世話になりたいと思っています。ただ軽い認知症の方の為の施設なので、自分では選べませんね!

彼岸花、コスモス、秋のお花…きれいです✨(いつもこんな言葉しか思い付きません😅)

ひょっとして、今日はお父様の退所の日だったでしょうか?
お兄様と同居とは言え、日中はお一人です。とちかさんのご心配なお気持ちは、とても良くわかります。息子さん、看護士の奥様、強い見方がいらして、良かったですね✨
我家も今日、息子、娘、私の三人で、姑を説得に行ってきます。
高齢者を説得させるのは、難しいですね!

お父様が安心して過ごせるよう、願っております。
Unknown
tochikaさん〰️☺️🌸
おはよう☀️🙋‍♀️❗ございます🙇
素敵な週末をお過ごし下さいね〰️☺️🌸(^ー^)
今月も宜しくお願いいたします🙇

      🌸さこ
tochika
@bellsan0704rabyisan1204 ベルさん、コメントありがとうございます。
父親の状態、通常では考えられないような回復ぶりです。
規則正しい生活、食事によるカロリーコントール、確実な内服、他者との関わりでこんなに意識がクリアになるとは、ケアマネさんやヘルパーさんも驚いているところです。
メインは血糖コントロールですね。

父親の趣味は菊を育てることなのですが、例年秋にコンクールに出すほどハマっていました。今年ばかりは菊の手入れができなくて不満だったようです。(グループホームには1つだけ菊の鉢植えを持って行ってあります)

食欲だけは抑える事ができないようです。特に糖尿病になるくらいだと、自分の限界以上のカロリー摂取が長年に渡る生活習慣としてシミ付いていますので、抑えるのは簡単ではありませんね。

ベルさんは奥様が活躍されたのですね。ウチも妻の介護への知識がかなり役立っています。(ウチも妻が看護師・保健師の資格を持っています)

『登山』って聞くと、好き嫌いが分かれますね。
『山散歩』や『山歩き』って言えば、受け入れられるかも知れませんね。
近年は定年後に「健康維持のための運動」として始める方も多くなっています。
平地を歩くのとは違う筋肉を使うので、キツめのウォーキングと思うと「こんなはずじゃなかった!」となる場合が多いです。

山好きは気に入った山に飽きることなく何度も登る方もいれば、日本百名山や三百名山を目標に全国各地の山を1度ずつ登る方もいます。
私は前者のお気に入りの山に何度も登るタイプです。

登山はハマるキッカケを作るのが難しい趣味かも知れませんね。
アウトドアでも、釣りやキャンプのほうが取り組みやすい気がします。
雨や真冬の釣りは厳しいし、キャンプは準備や後片付けなどは大変ですけど、それでも登山のほうが敬遠されそう??
私はキッカケに恵まれました😊
bellsan0704rabyisan1204
おはようございます
お父さんの痴呆改善されてよかったですね
環境変わって人と話したりしだすと脳が活性化されるのかな
年とってだんだん身体が動かなくなってくると口が達者になる
みなさん同じ趣味などにも興味なくなり残るのは食欲だけなんですね
暫くは面倒見るのしんどいですね
私の場合は家内が精神科の看護婦ってことで色々と便利な面もあって少し楽だったかもしれませんがそれでもけっこう大変でした

登山しんどいですね何度か付き合わされていきましたが無理
昔から行ってる人は未だに登ってる
丁度これから石鎚山の紅葉時期 皆さんいい時期に行くと皆さん顔なじみだって言われてました
好きな人は何度でも登るんですね
私には真似できない趣味です
tochika
@sakurako62 さこさん、コメントありがとうございます。
父親は元に戻ったの?というくらいに回復しました。
煎餅のこだわり...執念深いですよね。
それが元気の秘訣かも知れませんね。
父にどこか行ってみたいところがあるか聞いてみます。
(ディズニーに魅力を感じているかな??)

レモンブライト、綺麗ですよね。
毎年、昭和記念公園ではこのお花畑を作ってくれます。

登山を好きになった理由。
こんな風に好きになった部員も珍しいかも知れません。
この場で感涙していた仲間たちは、社会人になってからは登山辞めています。私はこの瞬間からのめり込むようになって登り続けたのですけどね♪

もし山のサークルに入っていなかったら、違う人生になっていたと思います。大きな影響を与えてくれた山仲間でした(#^.^#)
Unknown
こんばんは😃🌃
今日も1日お疲れ👋😃💦さまです🙇
お父さん元気で良かったですね☺️
食べ物にこだわりがあるのは
はっきりしていていいと思います
お煎餅売っていないの残念
いつかディズニーリゾートで楽しんでくださいね🎵

写真綺麗ですレモンブライト香りが爽やかそうですね😃

登山エピソード素敵ですね〰️☺️
登山のイメージが変わりました😃
仲間との絆いいですね😃

私は短大の時サークル2つ入ってました
1つはあまり参加してませんでしたがもう1つは楽しくて楽しくて
今思い出してもあの頃が懐かしいです

ゆっくり夜🌃✨時間をお過ごし下さいね〰️☺️🌸
(^ー^)
tochika
おまけです。

バイクの次にお話したいことが登山です。

『どうして山に登るの?』

『どうして登山が好きなの?』

山好きではない人から聞かれる質問です。


『辛いだけでしょ』

これもよく言われます。


技師として働き始めた時、先輩技師に

『山なんて登っていたら、一生彼女が出来ないし結婚も出来ないぞ』

とよく分からないアドバイスを頂きました。


NHKで放送していた

田中陽希さんの「日本100名山」「200名山」「300名山」に対して

『登山嫌いです。人が登っているの観て、何が楽しいんですか?』

なんて平成生まれの新人技師に言われたりもしました。


義父からは

『山に登る奴は、キ〇ガイだ』

とも言われました。


義父は生まれ故郷にある大雪山系・旭岳(北海道最高峰)に

登ったことがありません。

途中までロープウェイで行けて気軽に登れるのですけど...

北海道の妻の実家の窓から見える美しい山です。


山が嫌い、登山も嫌いだと

登山をしている人まで嫌いになるようです。

坊主憎けりゃ袈裟まで憎い…と同義でしょうか。


ボクも最初から山が好きだったわけではありません。

辛いだけ...そう感じる一人でした。


小学生5年生の頃に家族で富士山を登りました。

深夜3時から登り始めて

朝日が出る頃に8合目まで着きました。

《辛い、寒い、逃げ出したい》

そんな気持ちで登っていました。


ご来光に喜びを感じることが出来ませんでした。

結局、8合目までで引き返し下山しました。


高校生の頃はハンドボール部に入り

グランドをボール持って投げて、走り回っていました。

3年生の最後の高校総体県大会。

あと1勝で県ベスト8と言うところで

相手高校のチームと競り合い

シーソーゲームを繰り広げ、僅差で負けてしまいました。

喜ぶ相手チーム。

負けたボクのチーム...1時間ぐらい言葉が出ませんでした。

涙を必死にこらえて、この3年間は何だったのか

思いにふけりました。


前の年のチームはベスト4まで勝ち進んでいたので

自分の代でこの結果ということが悔しくて。


医療短大に進学し、どこのサークルに入ろうか悩みました。

《運動をしたいけれど、勝ち負けの結果で苦しみたくない》

その思いが強くて、なんとなく山岳部に入部しました。

山への志は低かったのが現実です。


新入部員歓迎登山は仙台市北部にある泉ヶ岳(1172m)。

麓にはスキー場もあり地元の方は家族連れで登れる山。

登山道の途中に沢が流れていて

その沢の水を使って芋煮会をしてくれました。


《え?沢の水を料理に使うの?大丈夫?》

《先輩たちは沢の水を飲んでいる!!》

無知だったボクは、本当の天然水の味を知りました。


《少し甘みがあって美味い》

その沢にはサンショウウオも住んでいて

透明感のある冷たくて清らかな水に感動しました。

その水場は『水神』と名付けられていて

どの登山者も、ここで飲み水を手に入れて山頂へ向かいます。


新人歓迎登山は良かった...の一言。


しかし、これから地獄のような登山ばかりをすることになった。

特に1年生の男子部員はザックの中に

スイカを入れられたり、ヤシの実を入れられたりと

現代で言うところの『しごき』?ソフトな『いじめ』?

を体験することになる。


山の中では先を行く先輩の足元しか目に入らない。

下を向いてモクモクと歩く。

山頂へ着いても景色を味わうことが出来ない(>_<)


4泊5日の夏合宿では1年生は

一升瓶とスイカの『ダブル』を持たねばならない。

(毎回の恒例行事)

何だか分からないままに1年生の登山活動は終わってしまう。

山の中ではいつも「辞めようか、続けようか」悩んでいました。


2年になり、自分が後輩たちを連れて行く立場になる。

するといつの間にかに体力が着いていて

景色も見えるし、荷物の重みにも耐えられるようになる。

どこに水場があって休憩地点や山頂も把握できるようになると

登山の仕方、歩き方などが分かってくる。


合宿ではパーティーリーダーとなり

計画段階からチームをまとめ

自分のペースではなくチームの安全を意識して

登山に望むようになる。


責任は重いけど

後輩たちにはいい思い出を作って欲しいと願わずにはいられない。


合宿が終わり、仙台駅に着いた。

『お疲れ様、大変だったけどいい登山だった。解散だね』と

後輩に言葉をかける。


同学年の一人(男子部員)が泣き出した。

別のパーティーリーダーだったヤツだ。

それに連れられるように

もう一人(男子部員)が涙をこぼした。


感動の連鎖が生まれる。

女子部員が頬を濡らす。


仙台駅前で20数名の学生が歓喜の声と涙に包まれる。


ボクは当事者の一人なのに

まるで映画のワンシーンを観ているかのようだった。


一緒に着いてきてくれた先輩がボクに声をかけた。

『なぁ、とちか。山っていいだろ!』


なんだか身体が...

温かくなるような

ふわっと浮いてしまいそうな

心が痒くなるような...感じたことのない情動が走りました。


《これって感動ってヤツか...》


この瞬間『登山って素晴らしい』と思いました。


それまで《感動》という経験無しに生きてきた自分を

知ることになりました


山が好きになった理由は

景色とか

山頂に立つことや

自然の魅力がすばらしい...でもなく

ボクの場合は《人の魅力》でした。


あの日、そのまま解散しただけだったら

社会人になっても登山をすることは無かった気がします。

学生の頃だけで山を辞めていたと思います。


(前年の合宿では誰も感涙している部員はいませんでした)


実際に社会人になっても登山を続けるOBは

極めて少数派です。


余談ですが、

ボクに『山っていいだろ!』と声をかけてくれた先輩は

今は大学教授になっています。

学生の頃から心の視野が広く、気さくで人間味あふれる方でした。


ボクが卒業後も山に登り続けていたのは

あの瞬間泣けなかったことや

あの時に感動している仲間達が忘れられず

卒業後もそれを探し求めていたから...ですね。


現在は空前の登山ブーム。

やっといい時代が来ました。

中高年ばかりではなく

若い方も登山を楽しむ時代になりました。

ボクが登山をしていた頃とは大違い。


こんな素敵な時代がやってくるなんて

本当に信じられないくらいです。

神様~!登山ブーム、ちょっと遅すぎますよ (^_^)v
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