第9章電気回路
(3)抵抗回路その3
前回は、直列回路についてのお話を致しました。
今回は、並列回路についてのお話です。
(2)並列接続時の合成抵抗値
前回の 直列接続の例のパイプで考えてみますとこ
の場合は 、3 本のパイプを横に同時にくわえたと
考えられます。 勿論、口からの息は、漏れる事無
く全て、3 本のパイプへ向かうとします。
この場合も それぞれのパイプに吹きこまれた息の
量の合計と 各パイプから出てくる息の量の合計は
、同じです。
電気回路で考えてみます 。電池から各抵抗へ流れ
込む電流:I は、この回路図では3つの抵抗に電池
の電圧:Vが掛かっていますので それぞれの抵抗値
により 流れる電流が決まります。 (パイプの例で
は、電圧は、パイプに吹き込む息の圧力です。3本
のパイプ は、抵抗にあたります 。そしてそれぞれ
のパイプを通る息は、電流です。)
それぞれの抵抗に流れる電流を I1、I2、I3としま
す。
そして、各抵抗の両端電圧は それぞれ電池に直接
、繋がれていますので、電池の電圧と同じ V です。
(ここがポイントです。 直列回路の時は、どの抵抗
に流れる電流も同じでしたが、並列回路の場合は、
どの抵抗に掛かる電圧も同じです。)
よって、
1 行目の式は、各抵抗に流れる電流の合計が 左辺
のI で、この I は、電池へ戻る電流でもあります。
2 行目は、各抵抗の両端電圧が V であり、それぞ
れの抵抗に流れる電流を求めています。
黄色の枠から赤の枠への変化について 少し説明を
加えておきます。上から 3行目の V の後を αとお
きます。
I = V・α
I/V =α
式よりαの逆数が 抵抗である事が分かりますので
V/I=1/α=R
R = 1/{ (1/R1) + (1/R2) + (1/R3) }
続きは、12月の工学と法規のページでお読み下さい。
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