「尚弥君からすると、
辰吉さん、何言うてるの?あなたはオレじゃないって。
だからあくまでオレの臆測やからね」
「今のこの時代に、スーパースターとしておらないかん存在なんやろうな。持って生まれたもんを持ってる」
「すごい努力をしてる人間って、自分が努力してるって気づいとらんのよ。当たり前のことしてるだけって認識してる。彼は今スーパースターやん。でも、そんなにピンと来てないと思う。それでウォーってなるのは素人。尚弥君は自分がチャンピオンになる、自分がこういう人間になると、はなから知っとった。知っとるから用意ができとった。みんなチャンピオンになりたいチャンピオンになりたいと言うけど“なりたい”じゃなられへん。自分も同じ経験をしとるけど、“なる”からやってるんよ」
天命か、才能への使命感か。それとも覚悟という意味か?
「いや、当たり前なんや。自分という人間は、こういう人間になるとわかっているから、それなりの立ち居振る舞いをできる」
自身も17歳でプロになり、「世界王者になる」と公言し続けた。
「オレはうぬぼれとった。本気でうぬぼれとったから。でも、うぬぼれてないやつがやっても成功せんやん。謙虚な人間は、何にもならん。尚弥君も自分がこういう人間になるといううぬぼれ、言い方は悪いけど当然という気持ちを持ってないとああなれんと思うよ。自分のことが好きじゃないとあかんし、お前は変態やなっていうくらいじゃないと。いろんな人間がおる中で一つポンと飛び出た存在に、まともなやつはならん。尚弥君もまともそうに見えるけど化け物みたいなことをしてきている。その裏には化け物のような努力がある。でも、それが彼には当たり前なんよ」
いやいいですね。
今1番大多数の人が目を伏せて、耳を塞ぎたい事をハッキリと言うなんて。
テレビのコメンテーターや
現役スポーツ選手がインタビューで言ったら大炎上になるヤツや。
辰吉の大ファンって訳では無かったけど、この人もやっぱり一人のホンモンなんだと感服しました。