監視カメラに消毒用のテーブルにマスクをして座る監視スタッフ。ものものしい雰囲気だが、これは戒厳令下の出入国ロビーではなく都内のイベント会場入り口の風景。案内板には「新型インフルエンザの対策として、みなさまの体温をサーモグラフィで測定しています。何卒、ご理解ご協力をお願い申し上げます」とある。赤外線カメラで透視されているような、X線検査を受けているような気持ち悪さが残るのは、その「対策」の意味がわからないからだ。
不特定多数の大衆が遠方から集まるようなイベントでは、このような水際対策の必要性は感じるが、不安を払拭するためのパフォーマンスかどうか判別できない。いっそのこと「体温が高い人の来場をお断りいたします」としてほしい。そうでもしないと逆に不安が高まるだけだ。売り切れで入手困難、ネットで高値取引されているとまで報じられているマスクは益々需要が逼迫することだろう。
不特定多数の大衆が遠方から集まるようなイベントでは、このような水際対策の必要性は感じるが、不安を払拭するためのパフォーマンスかどうか判別できない。いっそのこと「体温が高い人の来場をお断りいたします」としてほしい。そうでもしないと逆に不安が高まるだけだ。売り切れで入手困難、ネットで高値取引されているとまで報じられているマスクは益々需要が逼迫することだろう。