Tokyo Tableauz * トーキョー・タブロー

リアルな東京に生活している中で遭遇する様々な断片を事実として写真で収録。撮影のきっかけや理由、背景をコメントで補足。

遊び心ある駅名看板だニャン

2020-11-23 16:59:00 | Weblog
野良猫イメージなのかお散歩ワンコなのかは不明だが、日暮里駅の駅名看板のロゴデザインに遊び心を発見!かつて日本では駅は公共施設という位置付けで、堅苦しいイメージもあったが今は令和。国有鉄道が民営化されたのも思い起こせば昭和の昔話。平成時代に(鉄道収入以外の)商業目的での駅ビル開発が加速度的に進み、駅名板にあっても遊び心が許容されるようになったようだ。肝心の視認性は損なわれておらず、見て気付いた人の気持ちを和ませる。こんなデザインがもっともっと街に溢れてきますように♪
 




チョコレートコーティングされた命名100周年記念列車

2009-09-25 18:01:57 | Weblog
 車両ジャック広告は珍しくなくなった昨今であるが、外装を全面チョコレート色に塗装された山手線は目を引く。「明治」の文字ペイントもあるのでレトロ調にもみえるが、意味するところは製菓メーカーのmeiji。
 車内はチョコレートの香りが漂い、試供品食べ放題。どうせならその位派手な販促ができないものか。話題性にいま一歩欠けた仕掛けは不景気故か…。

新型インフルエンザ対策の名目で体温が覗き見されている

2009-05-21 16:26:18 | Weblog
 監視カメラに消毒用のテーブルにマスクをして座る監視スタッフ。ものものしい雰囲気だが、これは戒厳令下の出入国ロビーではなく都内のイベント会場入り口の風景。案内板には「新型インフルエンザの対策として、みなさまの体温をサーモグラフィで測定しています。何卒、ご理解ご協力をお願い申し上げます」とある。赤外線カメラで透視されているような、X線検査を受けているような気持ち悪さが残るのは、その「対策」の意味がわからないからだ。
 不特定多数の大衆が遠方から集まるようなイベントでは、このような水際対策の必要性は感じるが、不安を払拭するためのパフォーマンスかどうか判別できない。いっそのこと「体温が高い人の来場をお断りいたします」としてほしい。そうでもしないと逆に不安が高まるだけだ。売り切れで入手困難、ネットで高値取引されているとまで報じられているマスクは益々需要が逼迫することだろう。

人の昇降ステップで色が光り音を奏でる音楽階段

2009-05-19 11:43:50 | Weblog
 一段踏むごとに脇のカラースポットライトが光る、と同時に各音階の音を奏でる階段。各ステップが発光するキーボードのようで、思わず無意味に有酸素運動を兼ねた演奏をしたくなる。
 といってもこれはゲーム機のWiiでもアミューズメント場でもなく往来の多い都心駅前の商業ビルに存在する通行無料、地下鉄の乗降ルートにさえ使われるような誰でも階段だ。気にかけることなく足早に往来する人ばかりで遊んでる子どもすらいないのは立地のせいばかりでなく、約30年という時間の経過ゆえだろう。Walkmanを聴く姿が社会現象となるほど携帯音楽プレーヤーが真新しかった頃「音を身近に楽しむ」という先見性ある発想が存在した証のようだ。
 存在が当たり前になって街の一部にすっかりとけ込んだ今となっては、ある意味ありのままのリアルな都市の鼓動を発信する装置。足早に駆け降りたり、ゆっくりと昇ったり、様々な人のステップがリズムと光をを織り成し伝わってくる。

遺失物のパスケースを電柱に貼り出してみたら・・・

2009-04-15 15:22:37 | Weblog
 赤いビニールテープが巻かれた電柱に近づいてみれば「この辺で拾いました けど」とパスケース。どうやら拾得した遺失物の持ち主探しのようだ。不特定多数の人間が通る公道では、迷い犬猫やペット鳥類の貼り紙ならまだしも、人様の持ち物(しかも金券類)の掲示には滅多に遭遇しない。
 目線の高さにあってそれなりに目立つので、持ち主がここを毎日通るようならめでたく遭遇も期待できる。同時に悪意の第三者の目に触れることでリスクも高まりそうだが、路上にただ落ちているものを拾うよりはテープをはがす時間がかかるし他人の注目が集まるだけに「出来心で拝借」の抑止効果があったりするのかもしれない。
 翌日また様子を確認にいくと「まだ持ち主現れず残念」なのか「盗難にあわず喜ばしい」ことなのかは微妙だが、まだ同じ状態だった。
 拾われ、届けられた落し物は遠方の管理センターに搬送されてしまうと、確認と引き取りにとても難儀する。そんな都市社会の弊害を現場レベルで現実的に解決しようとする原始的なこの手法。法的にどう解釈されるかについては、その判断を専門家に委ねるとしても、行き交う人々の良心の存在に支えられていることだけは確かなようだ。

ホームが上に乗っかって列車が走行できない2本の線路

2008-07-10 16:57:46 | Weblog
 6月14日に開通した副都心線の渋谷駅。ターミナル駅らしく、広々とした地下ホーム構内だが、上下線の線路と平行してホームの中央には大きな開口部があり2本の線路が埋まっている(写真)。そして明らかに他の駅と異なる看板デザイン。
 そう、この駅は東急東横線の新渋谷駅でもあるのだ。しかし、東横線は未開通。先に開通した東京メトロ副都心線が発着する上下1本ずつの計2本しか必要ない。残るホーム下にある2本の線路は将来、東横線のターミナルとして機能するためのインフラであって今は不要であることを物語る。
 これこそ、すべて隠すでなく、一部をチラ見せして将来4本の発着線となることを印象付ける“チラリズム的プロモーション”。狙いの的中加減は、こうした写真や話題が「ネタ」として流通した量に比例して現れよう。そして4本すべてが開通し、人々の記憶からこの暫定期間の状態が忘却された頃に、この写真はまた新たな証拠として価値を帯びてくるのである。

踏み板が素材として狙われている!?

2008-04-27 12:24:24 | Weblog
 街中で良くみかける鋼鈑の踏み板が盗難の危機に晒されている。近年は小型軽量の定型ステップが普及して見掛ける数も減少傾向にあるが、それに拍車がかかるかもしれない。昨今の資材高騰の余波で、寺社の鐘が盗まれたというニュースは記憶に新しいが、対岸の火事と他人事で済ましていられぬ程、身近に迫った問題になりつつあるようだ。
 被害にあったM氏によると「朝気付いたらなくなっていた」という。現場は深夜、人通りが少ない上に車も通り抜け易いロケーション。対策するにも打ち手に乏しいが、可能なら路面に固定しておくのが所有者にとってのてっとり早い防衛策といえよう。