男はつらいよ 飛耳長目録

「男はつらいよ」に特化したgooブログ

名古屋タクシーロケ

2023-11-13 23:04:55 | 日記

2023年11月

第4作「新・男はつらいよ」

1970年公開

 

***

名古屋の競馬場で偶然出会うタコ社長と寅次郎。

寅次郎に声を掛けるも・・・

 

タコ社長:あっ!寅さん!!

 

寅さん:うっせい!黙ってろ!頼むよ!

 

おいちゃん:なんだい、そりゃ?

タコ社長:馬に頼んだって言うんだがね。

おばちゃん:何を?

タコ社長:1着になってくれよって。

おいちゃん:何を言いやがんでえ、冗談だろ。

タコ社長:いやあ本人は大真面目さ。

一寸の虫にも五分の魂というぐらいだ

ましてや相手は四つ足だ!

人間の気持ちが通じねえわけねえだろう、なんてね。

 

おいちゃん:バカだね〜全く。

おばちゃん:その馬はそいで強いのかい?

タコ社長:いや、それがね、どうしようもない馬さ。

ワゴンタイガーって言うんだけどもね。

まあ、人間でいやあ

50歳くらいのジジイ馬よ。

無印もいいとこ。

まず絶対来ないということ

受け合いの駄馬さ。

 

寅さん:何?ジジイ馬だ?

おい!ワゴンタイガーの悪口言いやがると承知しねえぞ。

いいか!ワゴンタイガー、日本流に言いやあどういう事になるんでい?

ワゴンは車、タイガーは寅

早く言いやあ「車 寅次郎」じゃねえか。

そうだろ?同姓同名だい。ちょいと他人とは思えねえぜ。

 

タコ社長:無茶苦茶だーそんなのは。

同姓同名だからって、気持ちが通じるわけねえだろう?

 

寅さん:あれ?馬鹿野郎。馬だって人間だって同じ真っ赤な血が流れているんだい。

貧乏人が全財産はたきだしてよ、命を賭けて頼みやわかってくれるんだ。

 

タコ社長:どうだかね。

 

寅さん:あれ?てめえワゴンタイガー信用しねえのか?

あいつは俺の言うことにちゃんと返事をしたんだぜ。

 

タコ社長:返事?

 

寅さん:当たりめえよ。

馬は嘘をつかねえからな。俺は馬をじーっと見て頼んだんだ。

馬は大きく頷いたぜ、つぶらな瞳でよ。

ヒヒっ!頼むぜ。

 

おいちゃん:バカだね、どこまでバカなんだろうね。

おばちゃん:で、結局損しちゃったのかい?

タコ社長:いやね それが驚くじゃないか。

おいちゃん:ええ?

 

タコ社長:きたよ!寅さん!きたんだよ!大穴だよ!!!

おい!しっかりしろ!おい!!しっかりするんだよ!!!

本当にきたんだよ!ワゴンタイガーが!!!!!

寅さん:あ・・・あったりめえだい!べらぼうめ・・・・

 

タコ社長:1万8,000円の大穴よ!

野朗ね!特券ぶち込んでるから、しめて18万よ!

おいちゃん:18万?

お、おい、そ、その金・・・どうしたい?

 

寅さん:俺は今日ついてる。

ツキは逃しちゃいけねえ。それが渡世人というものよ。

タコ社長:おい、ちょっと待ってくれ、それだけはやめてくれよ。

ここはね、その金持って、大人しく柴又へ・・・な!さっ!

寅さん:おう!これは俺のゼニだ。

俺のゼニをどう使おうと勝手じゃねえか。

さあ、嫌だったらひと足さきに帰ってくれ。

タコ社長:と、寅さん!あっ!ああっ!あいたたた・・・

寅さん:あばよ!タコ!!

 

そんな噂話を早速言いふらすタコ社長。

 

名古屋競馬場にてワゴンタイガーに運命を感じ

見事勝ち当て18万円をゲット!

そこから次のレースへと進み、あれよあれよという間に終わってみれば100万両(円)

意気揚々とタクシーに乗って柴又への帰還を果たす寅さんだったのである。

 

そのシーンを撮影した場所は一体どこだったのだろうか。

その疑問を解決すべく、映画のシーンを見返してその現場を特定。

今回はその撮影現場となった場所に約53年の時を超えて行ってきたのである。

詳しくはサイトをご覧ください。

名古屋タクシーロケ

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