紅葉も終わりに近づきましたが、いかがお過ごしですか?
自分の周りでも、ちっぽけだけど、それなりに事件やイベントが起こっていて、おかげでさまで楽しい毎日を過ごしています。
高級腕時計
先日、電車に乗って一つだけ空いていた席に座った。
横を見ると、80歳前後のおじいさんがビシッとスーツ姿を決めてハットをかぶって座っている。
膝の上にはジュラルミン製の小ぶりのスーツケースをのせていて、両手をその上に置きながら指先でせわしなく、コトコトコトとスーツケースの表面を叩いていた。
ちらっと見ると手首にピカピカ光る金色の時計をはめていた。高級腕時計のロレッ〇スだ。
ビシッと決めてたおじいさんは、そわそわした様子で西中島南方で降りて行った。
その雰囲気と降りた地域から考えると、不動産屋か金融関係の自営業者かもしれない。
そうすると、あのケースの中には商取引で得た大金がキャッシュで入っていたのではないだろうかと想像した。
それでちょっといらついた雰囲気だったのかな、と思った。
実は68歳の自分も、そのおじいさんと同じ時計をはめているので、そのおじいさんに興味をもったのです。
自分は、こんな高い時計を買いません。
亡くなった嫁さんの母親(90代でまだ元気に生きている)が、孫(自分の息子2人)に自分の傘寿の記念にと無理やり買ってくれたものなのです。その婆さんは、若いころから何十年もロレッ〇スをはめているのが自慢で、最近も新調したそうです。
長男はたまにつけることがあるようだけど、次男は全く使用せずに何年もしまい込んだままでした。
先日、ちょっと高級なレストランに行くときにカッコつけないきゃいけないと思い次男に借りたのです。
その時以来、月5千円で次男から借りて私の左手首におさまっています。
それを手にはめていると、買い物やカフェなどに行った時に店員さんの応対が良くなったと思うのです。
どうせ、残り少ない人生なので、周りから大事にしてもらう方がいいに決まってます。そう考えて、いつもチラッと見えるようにはめています。また、ちょっと身ぎれいにするようにもなりました。
金持ちのおじいさんも、自分も腕時計に実用性以上の価値を見出しているのです。その爺さんは商売道具の一つかもしれませんが、自分の場合、仕事を辞めたら、すぐはずすことになるでしょう。
2度づけ有り
今朝のテレビでやっていたのですが、「串カツ田中」は店舗数が増えて売上高が伸びているそうです。
そして、それに伴った地味な変更が行われていたのです。
世間一般の串カツ屋の原則は「ソースの2度づけ禁止」ですが、串カツ田中では、近年、ファミリー客が増えたので、全店を禁煙にして、それに続いて、ソースの2度づけあり、に方針を変更したのです。
もちろん、使い終わったソースはその都度、廃棄します。
子供は串カツをちょっと食べては、ソースをつけ、また食べてはソースをつけるので、ファミリー客は大喜びなのだそうです。
これを聞いてから、自分も何度もソースにつけながら、ビシャビシャの串カツを食べたいと思いました。
なぜって、今まで禁止されていたことが解禁されたのです。
きっと、これは串カツ業者の間に大激変が起こるのかもしれないという予感がしました。
メニュは一本百円、よそでは出来ない二度づけ可能、だなんて、近いうちにぜひ行ってみようと思っています。
シンボル
その番組では会社の幹部がソースの味を決めるところを放送していました。
もちろん、社長は田中さんという立志伝を出すような初老のやり手の爺さんかな、と思っていましたが、実は社長は、地味な感じのオジサンで、副社長が田中さんというおばちゃんでした。
串カツの下に「田中」というありふれた名前とのドッキングが素晴らしいと思っていたのですが、お店のソースは、そもそも副社長の田中家の秘伝の味だったそうです。
とここまで書いてきて、以前WowWowで観たハンバーガーのマックのストーリーを思い出しました。
マックを世界的なチェーン店にしたのは、家電とか雑貨を行商で売っていたしがないセールスマンなのです。
マックの創業者は、もちろんマクドナルドという名前の人で、地方のローカルなハンバーガー店を2,3店舗構えていたそうです。
世界的なチェーン店に育て上げたセールスマンは、マクドナルドで商標を取り、それで大々的なチェーン店に仕立て上げたのです。
本家本元は、わずかな特許料をもらって、それ以上発展する事は無かったそうです。
映画の主人公は、成功した後、語っていました。以下、うろ覚えですが、ポイントだけ書いておきます。
初めてマクドナルドという名前を見たとき、これは人々の記憶に残る名前だと思った。
その後、金色に輝くアーチ状のMを考えた。これは世界中の人に通じるシンボルだと思った。なぜなら、自分のヘンテコな名前だと人の記憶に残るはずがない。だからマクドナルドを見たとき、これで成功すると思ったのだ・・
というような事を語らせていました。
だから、自分は「串カツ田中」が更に成功するためにはマクドナルドの金色のアーチ状の光り輝くMのマークのような独自のシンボルが必要かなと思ったのです。