富山の日常的ブログ (旧)Agusta A109 K2 画像

富山のヘリ専門でしたが日常的使用に変更します

【予想】富山県警航空隊Agusta A109K2の後続機は?

2011-06-09 23:52:57 | ヘリコプター

いよいよ山岳救助で大活躍した日本にただ1機の

富山県警アグスタA109K2

(*訂正1996年導入、救助した人数は2009年末までに724人と書きましたが、初代機から2009年の間違いでした。2009年だけ見ると97回飛行し、39人を救助)、

その、後続機購入予算を申請したわけですが・・・

では、次に採用されるヘリコプターはどんな機種が考えられるか、予想してみました。

ちなみに私、富山県警航空隊の方と少しその話をしましたが、次の機種教えてもらえませんでしたw


その時の会話・・・
 私  : 「予算出ましたね~w 次の機種候補はなんですか?」
航空隊 : 「いやいや、まだ予算が通るかどうかもわからないし、機種も全然決めてませんよ」

だそうです・・・

でも機種も決めないで予算の計算できないですよねw
まぁまだ人に教える段階ではないってことでしょう。


クリックで1800x1200, A109Powerコクピット


そこで勝手に予想してみました。

まず全国に配備されてるアグスタA109Powerですが、
山岳救助を考えると性能がギリギリな気がするのでPowerはパス!

で、やはりはじめに参考にするのがK2の生みの親、スイス救助隊REGA!
こちらのK2は全部引退してすでに後続機が使用されてます。

その機種は、
AgustaWestland Da Vinci(アグスタ ダ ヴィンチ) と、
Eurocopter EC 145、この2機種です。

で、予想ですが、希望も込めてアグスタ ダ ヴィンチではないかと思っております。
何といってもK2のストレートに後続機ですしね。

が、しかし、まだAgustaWestlandのメニューにはダ ヴィンチ載ってません。
そこが気になるとこですが・・。

≪ちなみに! 富山県警航空隊発足時、山岳救助本場のスイスREGAへ行って訓練受けてきています≫



では、この2機種の簡単なデーターを


K2よりも更に強力エンジンで、ホバーリング限界高度やセットリングウィズパワー対策など文句無しの山岳救助性能
《K2のパイロットさん曰く、無理やりセットリングウィズパワー状態に入れようとしても、まったく兆候も出ないそうです・・・いやはや、すごい機体です》







↑上が立山連峰、下↓が劔岳に見えるのは私だけでしょうか(汗



パッと見、K2との違いは、ローター翼端とホライゾナルスタビライザー、固定脚の形状の違い、それとノーズ埋込みランディングライトの撤廃など





次はユーロコプターEC145、

この機体はユーロコプターと川崎重工業の共同開発した EC135 の発展系
その前期モデルがメッサーシュミット・ベルコウ・ブローム(MBB)社と川崎重工業の作ったBK117-C1



ホバーリング限界高度とか性能も良さそうですが、どちらかと言うとドクターヘリ的な要素でしょうか。定員数もダ・ヴィンチに比べれば少ないようですね。



メッサーベルコウ Bo 105から受け継がれるリア観音扉








今回県警へり新機購入予算を計上したのはこれが原因かな?↓

【富山県警・消防ヘリ 点検修理、年60日飛べず】
北日本新聞 2010年02月02日社会部・浜田泰輔記者より

 山岳救助活動などに当たっている県警ヘリ「つるぎ」と県消防防災ヘリ「とやま」が、点検や老朽化に伴う修理のため、2機とも飛行できない日数が増えている。

平成20年までの3年間は最大でも30日にとどまっていたが、昨年は約60日に及んだ。

緊急時は隣県のヘリに出動要請する態勢を整えているものの、迅速な救助活動を展開するために、ヘリ“不在“期間の解消が課題となっている。

上「つるぎ」。下、消防防災へり「とやま」
 
「つるぎ」は昭和63年2月に運用開始し、現在の機体は平成8年に更新された2代目。3千メートル級の山々での遭難や水難事故の救助に活躍している。

初代機の運用開始から昨年末までの救助人員は724人で、警察用ヘリを1機配備している全国26県でトップの実績。

2009年は97回飛行し、39人を救助した。警察庁は「急峻(きゅうしゅん)な山岳地での豊富な経験を持ち、高い救助技術を備える」と評価している。

 「とやま」は平成7年の阪神大震災を受け、翌8年4月に導入された。昨年は70回出動し、56人を救助した。導入から昨年末までの救助人員は555人を数える。



 両機は運用開始からことしで15年目を迎えた。「つるぎ」は近年、エンジンや空調などに不具合が生じやすくなっている。

県警航空隊によると、「つるぎ」は小型のため、上空の乱気流などでダメージを受けやすいという。
昨年は、飛行時間に応じて定められている通常点検の日数が100日を超え、故障で修理の必要が生じたこともあって約180日飛行できなかった。

「とやま」は老朽化の兆候は見られないが、通常点検だけで毎年30~40日程度フライトできなくなる。


 平成20年までの3年間、両機の点検・整備が重なった日数は5~30日にとどまっていた。昨年は「つるぎ」の整備中に、「とやま」が5年ごとに行われる大掛かりな点検を受けたため、ヘリの“不在“期間は計約60日に及んだ。



 富山県と同様、山岳遭難の多い長野県は現在3機、岐阜県は2機のヘリを配備している。両県とも点検期日が重ならないよう配慮し、機体が比較的新しいこともあって、常時1機は飛行できる態勢になっている。

富山県警地域室の松江統括官は「あらかじめ予定された点検は日程調整が可能だが、故障などの場合はやむを得ない」と説明する。

 県は近隣5県と協定を結び、両機が飛べない場合、他県に出動要請できる態勢を整えている。
昨年5月、砺波市で山菜採りの男性が行方不明となった際などには、石川県消防防災ヘリが出動した。


 県内では、中高年の登山ブームを受け、昨年までの5年間は毎年100件を超える山岳遭難が発生している。昨年3月には、後立山連峰の唐松岳で6人パーティーのうち4人と、単独登山者が同時に遭難。
ヘリの出動が相次いだ。県消防課の島田課長は「山岳救助活動は一刻を争う。迅速に出動するため、なるべく2機の点検時期が重ならないよう工夫したい」としている。(社会部・浜田泰輔)


◆県警ヘリ「つるぎ」、県消防防災ヘリ「とやま」
 「つるぎ」は、県警航空隊が山岳遭難や水難事故の救助のほか、上空からの捜査、警備活動などに運用している。高性能のエンジン2機を搭載し、標高2500メートル以上の高山でも高い能力を発揮する。
全長13メートル、総重量2・85トン。定員5人。イタリア製。

 「とやま」は県防災航空センター(富山市別名)に配備。県消防防災航空隊が救助のほか、医療機関への救急搬送、山火事の消火、災害時の物資輸送などに活用している。
輸送能力に優れる。全長17メートル、総重量5・4トン、定員15人。米国製。

 山岳遭難が発生した場合は通常、県警地域室に連絡が入り「つるぎ」が出動する。遭難者が複数いる場合などは「とやま」に出動要請が出される。