エスコンフィールド北海道周辺における大渋滞発生の懸念 で述べたように、様々な要因が重なったとき大渋滞は起こる。
では、どのようなことが渋滞悪化を助長し、大渋滞を引き起こす要因となるのか。
要因として、大きく5つ挙げられる。
1つ目は、「イベントが開催される日時と当日の天気」である。
そして、2つ目は、「イベント主催者による駐車場の開放・駐車券の販売」である。
東京ドームのように、公共交通機関でアクセスしやすい会場でのイベントの場合、
主催者が一般来場者用として駐車場を開放することはほとんどない。
一方、公共交通機関でのアクセスが困難な会場でのイベントの場合、
主催者が一般来場者用として駐車場を開放することとし、駐車券を販売することがある。
例えば、主催者が4,000枚の駐車券を販売し、完売したとすると、
イベント当日は、駐車場に向かう車両4,000台がイベント会場周辺の道路を走行することになる。
そのため、会場周辺の道路では、通常より交通量が増加し、渋滞は悪化する傾向となる。
実際にはイベントの運営に携わる関係者の車両も加わるため、イベントに関連する車両は4,000台以上となるであろう。
なお、駐車券の販売枚数が多いほど、会場周辺の交通量は通常より増加し、渋滞は悪化しやすくなる。
つまり、駐車券の販売枚数が渋滞悪化の程度に影響を及ぼすということである。
また、同じ販売枚数でも駐車券の販売方法によって、交通状況に与える影響は大きく変わってくる。
事前予約制で駐車券の販売を行う場合、イベント当日は、事前に駐車券を購入した人が駐車場に向かうことになる。
一方、イベント当日、現地で駐車券の販売を行う場合、例えば、当日販売する駐車券100枚に対して、1,000台の車両が殺到するという状況が生じかねない。
つまり、主催者の想定をはるかに上回る台数の車両が、イベント会場に殺到するおそれがあるのである。
殺到した車両が駐車場に入りきれず、会場周辺の道路上にあふれたり、
車両殺到による混乱から、駐車券購入済みの人の車両を円滑に駐車場に入庫させられなかったりすると、大渋滞を引き起こしかねないのだ。
このように、イベント主催者による一般来場者のための駐車場の開放、そして、駐車券の販売は、渋滞に影響を及ぼす要因の1つである。
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