70年代のワインを所属するワイン会のメンバーと。まずは素晴らしいワインを用意くださった幹事さんにいたすら感謝。美味しかった~~~~。
蒼々たるカベルネの中にブルゴーニュが一本。
ブラインドで頂くとやっぱり色が薄いのと香の特徴が梅だったり、東洋のスパイスだったり他さんとは異なるので、わかり易い。熟成しても70年代だと未だその特徴が残るんですね。
さてカベルネ比較ですが、作りの繊細でチャーミングなサンテミリオンのボーセジュールは熟成を経てもやはり軽くバランス型の味わいでした。
一方優等生のワイン、サンジュリアンのグリュオラローズ。70年代の作りはガッツリしていたんでしょうね。抽出の成分が強く、それが植物的な香になって余韻も長く
サンジュリアン村の特徴である庭訓的なおいしさがクローズアップされていたと思います。
クーナワラ(南オーストラリア)のワインは熟成によりさらにミントの香りが増してました。若い時からオーストラリアのワインはユーカリやミントが強いけれどそれが残っている感じですね。
ドミナスはちょっと残念なことにマデイラ化していました。先生曰はく、このワインは良い熟成を遂げずこの先もよく変わる事はないとのことでした。
凄いと思ったのはサントリーの秘蔵ワイン、シャトーリオン。フランスと見まがうほどに涼し気な味わいで、そのワインをお持ち下ったサントリーの方でさえ
フランスワインと間違えたほど。あの時代にボルドーを目指し目標に向かって作ったワイン。その情熱を感じました。
ワイン愛好家の私たちが僭越ながら30年以上の時をへて飲ませていただく機会があり、皆の感動を誘っていました。
時間とともにフランスとは違う桃のような香りが出てきた時に桃源郷と言われる甲州の風景が見えたので私はシャトーリオンの特徴としてそれを挙げたいと思います。
ブルゴーニュ好きの方ならだれもがご存じのアルマンルソー。昨日はそのドメーヌのモノポール、クロ・デ・ルショットもいただけました。1979年です。
香りも熟成も本当に素晴らしいものでした。クロ・デ・ルショットという畑は先生曰はくとっつきが悪く、酸が過剰だそうです。美しい熟成を遂げた後もその酸味は残り、
ワインを美しく包んでいました。香はピノ・ノワール独特の梅のような果実味に東洋のスパイス、紅茶のような香りが混ざり複雑でした。味わいも大変ピュアで本当に美味しかった。
香りのよい和風のお出汁を頂いているようで、京都の料亭と石庭を想いながら楽しんでましたよ。
また素晴らしいワインとの出会いを楽しんだ後は丸の内で仲良しさんたちとタイ料理で弾丸トーク。マダムの休日は充実でした。