5月2日 火曜日
「いつ退院する?」
そう問われて、長い休暇の終わりが近づいていることを認識した。
ヘルニアのお兄さんはその数日前に退院、部屋の住人は3人になっていた。
杖を使って歩けるようになったら出ていってもらう…これがこの病院の種別なのだと知った。
この(楽な)生活から、いつ現実に戻るのか?
不自由ながらも人間、楽を覚えると堕落してしまう…僕もその1人だった。
「退院したくないんです!」
ついこう言ってしまった😵💧
早くシャバに出たいとリハビリを頑張っていたのではなかったか?
それがどうだ。
退院せよ、と言われて冷静な思考ができなくなっていた。
あれだ、心理学の…宣告されて怒り、最終的には諦めの境地に至るとかなんとか(うろ覚え、かなり怪しい)
退院の日を7月23日に決めた。
この年のこの日は休日だった。
現実に戻るには日曜日が良いと思ったのだ。
こうして入院から2ヶ月弱に及ぶ大型ツアーは終わりを告げた。
杖をつきつき、まるで老人のような出で立ちだった。
終わり