7月19日火曜日
昔話。
初めて一人で買い物に行った日のこと。
母から100円硬貨を1つもらってお菓子を買いに駅前の商店に向かった。
駅前といったところで都会ではない、山村のそれだ。
それも小さな村だから、家の前の道をまっすぐに約100m歩いて横断歩道を渡り、小学校の脇を通って真っ直ぐ約100m、たったこれだけ。迷いようが無い(笑)
駅前はタクシーがかろうじて転回できそうな広さがあるだけで、そこに目的の商店があった(お店を畳んでしまって今は無い。小学校の廃校が決め手だった)
今から40年近く前のことだから当然、消費税導入前のことだ。
往復でも300m足らず、それでも買い物時間も含めて15分ほどかかったと記憶している。
母がエアコンを付けて僕の帰りを待っていたから多分、今くらいの時期だったのだろう。
こんな小さな村だから、テレビ番組の「はじめてのおつかい」…あれを見て「都会の子はすごいなぁ!」と、馬鹿みたいに感動していた(笑)
そんな実家のある村には今でもコンビニは無い。それどころか、小学校の廃校が決まってからというもの、商店も次々にお店を畳んでしまって何もない村になってしまった!
集落に迷いこんできた観光客(※)に「近くにコンビニはありますか?」と聞かれ「3kmほど上流、温泉街の入り口か、4km下流に一軒あります」と答えると唖然(ポカーン)とされる。何せ過疎の進んだ山村だ、コンビニがあっても商売にはならない。
※川沿いに幹線道路ができて以降、集落に挟まれた道を通るのは、主に住人や郵便局など配達の車だけ。