ボクの母親は昭和13年生まれ。今年で76歳になるか。
親父もお袋も、それなりに元気。まだ働いてるっての… 尊敬するよ。
ボクがガキの頃…そう、高校時代か。よくあることだが母親とぶつかった。
適当に生きているボクに対して、母親はよくこう言った。
「私は真面目に、一所懸命に生きてきた!」とね。
ボクはその度に言い返す。「それが正しいと思うな!」とね。
母親のような生き方を否定するわけではない。
あぁ、父親は…ボクに近いかも?(笑)それなりに、自分なりに。
極端な無理をせず、自分のしたいことを最優先する人ですから。。。(笑)
なんだろうね。ボクは「一所懸命」に… なれない?のかも。
もっとも、それなりに頑張ることはあるが、それを他人に見せたくない。
「頑張ってますね~」って言われると「適当ですよ~♪」としか言わない。
いや…実際に「適当」にしかしてない。たぶんMAXの70~80%だね。。。
勤勉な日本人は、一所懸命、誠実、正直、真面目にってのが称賛される。
「アリ」が目指すところで「キリギリス」は悪者なんだろうね。
冬に備えて懸命に食料を貯え、寝床を整え、春まで地中で耐えるアリさん。
バイオリンを弾き、何の備えもなく、冬の寒さに耐えきれず死んだキリギリス。
ボクの母親は、明らかに「アリさん」ですね。
ボクは…キリギリスかもしれない。能天気で未来は考えない。
どちらが正しいなんてね。野暮なことです。どちらも「道」でしょう。
生き様、なんてね。それこそ主観のもの。自分が納得できればいいのでしょう。
「太く短く」「桜の花のように」なんてのが「男の生き様」なんて時代も。
「細く長く」「平穏無事に生涯を過ごす」のも良いのでしょう。
別に「任侠道」を語りたいわけじゃない。むしろ逆かな?
「適当→適して当たっている」「いいかげん→良い加減」だと。
ボクがよく口にする言葉。あと…「人生ハチハチ」とかね。
80%でOK、というような… 「ハチハチでえぇで~」とか。
全身全霊をかけて、何かに挑む人は素晴らしいと思う。
体力や精神力の限界を超えたチャレンジはスキルアップになる。
一所懸命にやったことは、結果がどうであれ納得できるのでしょう。
寝る間も惜しみ、必死に頑張ることはみんなを惹きつけるでしょうね。
でもね。疲れるでしょ?ずっとそんな感じならば。
若ければそれなりに無理もできる。「未来」って期間も長い。
ボクも月明けには49歳。人生の1/3しか残ってない。
まだまだいける?もっと頑張れる?まだ若いやん?いやいや。。。
どうにも… ふざけた性格なんでしょう。「たかが人生」ってね。
どんなに美徳を積んだ生き方をしても。懸命に真面目に過ごしても。
明日の朝、トラックに轢かれて死んじゃうかもしれないでしょ?
某国がポチッとミサイルの発射ボタンを押せば日本は壊滅するでしょう。
明日が来るなんて誰にも解りはしない。今夜、逝っちまうかも。。。
アリは満足し、納得しただろう。幸せだっただろう。
キリギリスは?たぶん… 満足し、納得しただろう。
今夜も飯が食えた。酒が飲めた。暖かい布団で眠れた。
娘と他愛もない話をした。友人や相棒の笑顔を見れた。
それだけでいいか。。。 なんて思うのです。。。。
温泉三昧で過ごすのもいい。
どうせ一度の人生さぁ~♪