囲碁マニアの詰碁ブログ

囲碁の話が中心の愉快なブログです

気付けば大晦日。

2021-12-31 15:35:07 | ひとりごと

 

<詰碁解答コーナー>

問題図(再掲)

黒1とサシコミたくなりますが、白2のカケツギが好手でコウに粘られます。

黒1のツケは急所ですが、初手で打つのは時期尚早。白4まで、AとBが見合いで白生きです。

黒3でCに打ち、白Dとツがせてから3とサシコめばいいように見えますが、今度は白Aと変化してきます(ダメヅマリで4に切れない)。

黒1とひとつハネを打ってから3と急所に打つのが正解です。

黒5が鈍重に見えて絶妙に白の眼を奪っています(次に黒6のキリを打つと、白二子が落ちる)。

白6のツギなら黒7のサシコミで白死ですし、

白6の抜きなら、黒7、白8、黒9で白死です(黒7で先に9にホウリコんでもよい)。


 

皆さんお久しぶりです。tsumebloです。

 

気付けば12月31日、大晦日。2021年も残りわずかとなりました。

なぜこんなに投稿が遅くなったのかというと……

 

 

 

 

怠けていただけです!

 

別に変な注射で寝込んでいたとかいうわけではないのです(言い訳になってないよ)。

 

しかし、月日の経つのは早いものですね。

このブログを開設したのは今年1月ですが、まるで昨日のようです。

 

特に今年は時の流れが速いような。

1日が24時間で、1年が365日ないし366日というのはいつも変わらないはずなんですがねえ。

 

皆さん、2021年はどんな一年でしたか?

 

tsumebloの2021年は、まずコロナ対策ナベ(誤字ではない)のあおりを受けて、囲碁大会に全然参加できなかった(できなかった?しなかった?)こと。

なんと大会参加は一年通算で2日のみ(ネット大会や碁会所の月例大会を除く)。

 

2020年でも5日あるし、2019年は15日以上あるはずなのですが。

しかし、そんなことはまだどうでもいいと言える問題です。

 

実は、愛猫が先月亡くなってしましました

病気ではなく老いだと思うのですが……。

とても寂しいです。化けて出てくれないかなあ。

今年あった中で最も大きい出来事でした

 

囲碁界を振り返ると、井山裕太棋聖が五冠に復帰して、また一強体制に入ろうかというところですね。

今年の七大タイトル戦の勝敗経過を見ると、棋聖戦以外は、相手に追い詰められながら、最後の最後に逆転勝ちするという、ウルトラマンのような(?)強さが出てきました。

 

令和三羽烏(許家元十段、一力遼・芝野虎丸各九段)は、他の二人(二羽?)にやや遅れをとっていた許が十段を獲得しましたが、一力・芝野の二人は二冠から無冠となってしまいました。

 

関航太郎天元が一力九段から天元を奪取し、一気に頭角を現しましたね。

井山棋聖でさえ大いに苦しんだ一力九段相手に、押して押しまくる内容で驚きました。

ただ、天元戦以外の棋戦ではあまりパッとしていないので、日本囲碁界の天下獲り候補にあげられるかは、もう少し様子を見たいところです。

 

また、タイトル戦には登場しませんでしたが、余正麒八段が絶好調です。

もう少しすれば、令和三羽烏に余八段を加えて「令和四天王」と呼ばれるようになるかもしれません。

 

ほか、本木克弥八段や伊田篤史八段にも期待ですね。

 

早碁棋戦3つ(阿含・桐山杯、竜星戦、NHK杯)はちょうど令和三羽烏が1つずつ分け合う形になりました。

しかし、井山棋聖は七大タイトル戦、特に三大タイトル戦(棋聖戦、名人戦、本因坊戦)ではあれほど強いのに、早碁棋戦ではなかなか優勝できませんね。

早碁は苦手なのでしょうか?

 

女流碁界は藤沢里菜女流本因坊の強さが圧倒的ですね。

劣勢になってからの勝負強さが光ります。

ライバルの上野愛咲美女流棋聖にも今年は5戦全勝と、もはや対抗馬が見当たりません。

上野女流棋聖も若手男女混合棋戦「若鯉戦」の優勝や、勝ち星ランキング1位獲得など今年絶好調でしたが…なぜ藤沢女流本因坊にまったく勝てないのでしょうねえ。

 

国際棋戦では井山棋聖の農心杯4連勝など、日本の奮闘が目立ちました。

ただ、tsumebloは日本人のくせに中国を応援しております。あしからず。

 

来年、2022年の囲碁界ですが、おそらく井山棋聖の天下になると思います。

個人的には、今年それらしい活躍がなかった平成四天王らベテラン勢の巻き返しに期待したいと思います。

 

角界に目を移すと、横綱鶴竜・白鵬の引退や、照ノ富士の横綱昇進など話題豊富な1年でした。

 

今さら書くまでもないですが、照ノ富士の強さが圧倒的です。

相撲内容も、相手に思う存分力を出させておき、その力を受けて立つという、まさに「横綱相撲」と言うべき相撲を取り切っており、非の打ち所がありません。

もう少し自分から攻めてもいいんじゃないかと思うぐらいです。

 

貴景勝や正代、御嶽海、隆の勝なども強いことは強いのですが、照ノ富士と比べてしまうと明らかに格が違いますね。

しかし朝乃山は気の毒です。早く戻ってきてほしいです。

 

来場所は2016年の琴奨菊初優勝(10年ぶりの日本出身力士優勝と話題になりましたね。懐かしいなあ)から、6年続けて初優勝力士が誕生しているという初場所です。

 

そのジンクスをも打ち破って優勝すれば、「照ノ富士時代」到来と言い切っていいのではないでしょうか。

 

最後にtsumebloの来年の目標を。

 

今年はウシ年でのんびりしたのか、棋力の伸びが停滞してしまい悔しかったです。

来年はトラ(not芝野虎丸)年なので、獰猛に……

いや、獰猛は行きすぎですね。

力強く、一子強くなることを目指します!!

 

それでは皆様、今年は大変お世話になりました。

来年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

良いお年をお迎えください。

 

<詰碁出題コーナー>

しばらく前にTwitterで出題した詰碁ですが、解答を発表していないのでブログでも出題してみました。

黒先です。あまり難しくはありませんが、鮮やかに決まります。

 

※見出し画像は単なる欲望です。

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囲碁関連の小ネタ

2021-06-09 16:34:27 | ひとりごと

 

<詰碁解答コーナー>

問題図(再掲)

黒1のアテはよさそうな手ですが、白2、4が好守で白生きです。

初手は黒1が正解ですが、黒3は軽率。白生きです。

黒3の元ツギが、自信の弱点を消しながら白に圧力をかける好手。以下は常用の筋で―――

黒13まで、コウが正解です。


 

皆さんこんにちは、tsumebloです。

今回は、ちょうどいいネタがなく…ちょっと書いてみたかったなー、という囲碁関連の小ネタをいくつか。

 

その1.詰碁を盤上のどこに作るか

 

中央の詰碁は稀有ですし、辺の場合もどこかの隅に寄っていることが多いので、実質右上・右下・左下・左上のどこかということになります。

 

tsumebloは「碁盤に並べる時に一番楽(右利き前提ですが…)」という理由で右下に作っています。

人によって好みが分かれるところだと思いますが、どうも左下に作る人が多いような気がします(気のせい?)。

 

機会があればアンケートをしてみたいですね!

 

その2.依田紀基裁判

 

現在日本棋院VS依田紀基九段で争われている裁判です。

 

状況が複雑なのですがtsumebloなりに要約すると、日本棋院が昨年2月、「依田九段がTwitterにて根拠のない棋院執行部の批判をした」として、依田九段へ「6ヶ月の対局停止」の処分を下しました。

しかし依田九段はそれを不服とし、その処分を取り下げさせるべく裁判を起こしているという状況です。

 

対局停止は一旦解除されていますが、依田九段が敗訴してしまうと再開されます。

詳しいことは皆さんに調べていただくとして、どうも事の元凶は日本棋院の某監事さんのようですね。

 

裁判の状況ですが、進展はどうもなさそうですね。

依田九段が時折自身のブログにて進展状況を書いていますが、ぱっとしない感じです。

 

https://ameblo.jp/yodanorimoto/

 ↑

依田九段ブログ

個人的には依田九段を応援しています。

 

その3.女流棋士急増

 

2018年9月、「女流特別採用推薦棋士」制度が突如導入され、急激に女流棋士が増え始めました。

 

それまでの女性専用枠は「女流特別棋士採用試験」(女性同士で対局)の上位1名が入段する、年たった「1枠」のみでした。

男女の区別のない、一般のプロ試験で入段を果たした女性は近年まったくおらず、実質、女流棋士は年に「1名」しか誕生していませんでした。

 

それが、この2018年(2019年度採用)から導入された「女流特別採用推薦棋士」制度は、いくつかの条件を満たせば無試験で入段できるのです。詳しくは下のリンクからご覧ください。

https://www.nihonkiin.or.jp/player/saiyou/

ただ、院生に在籍していなければいけないので、一般的な女流アマの方は選外となるようです。

 

この「女流特別棋士採用試験」で2019年度は6名、2020年度は4名、2021年度は2名が入段しています。

 

日本棋院が女流棋士を増やして囲碁人気を上げようとしたのか、あるいは優秀者をどんどん入段させることによって、優秀者のワンランク下にいた女子院生を優秀者の消えた「女流特別棋士採用試験」で入段させようとしたのか…。

 

なんだか闇がありそうな気配ですね。

 

その4.ソフト打ち

 

まず、下の画像をご覧ください。

 

種明かし(どこが?)をしますと、日本棋院のホームページに流れている広告です。

「なんだ、今流行りのオンライン講座の広告じゃないか。これがどうしたというんだ」と思われたでしょうが、何か違和感を感じませんか?

 

マーカーを引きましたが、「AI打ち」と書いてありますよね。

「AIが打ち出した驚手」という意味で書いたのだと思いますが、「AI打ち」これじゃあダメです。別の意味になっています。

 

はい、現在社会的な大問題に発展している(話を盛りすぎ)「ソフト打ち」と勘違い(勘違いというか普通の解釈?)されても仕方ありません。

 

「ソフト打ち」とは、AIの評価・候補手を参考にしながら対局する行為で、プロ公式戦ではもちろん禁止されています。

ちなみに将棋界では「ソフト指し」と呼ばれ、こちらも問題になっています。

 

最近では昨年9月、韓国の「天才少女」金恩持(キム・ウンジ)ニ段が、李映九(イ・ヨング)九段とのオンラインで打たれた公式戦で「ソフト打ち」をしてしまい、11月に1年の資格停止を受けたことは、日本のメディアでもちょこっと取り上げられましたね。

 

本題ですが、tsumebloは様々なネット対局サイトで「ソフト打ち」が制限されていないことに大きな不満を持っています。

現在「ソフト打ち」に規制がかかっているネット対局サイトは「囲碁クエスト」(全面禁止)と「野狐囲碁」(AIマークを取得すれば可)だけです。

 

中でも無法地帯なのが「幽玄の間」です。

8段の7割は「ソフト打ち」との噂もあり、中には「ソフト打ち」でただ勝つだけではつまらんと、布石で二線などのおかしな場所に打つ「ソフト打ちを楽しむ工夫」をする猛者(?)もいます。

何度も「ソフト打ち」を禁止にしてくれと幽玄の間サポートセンターへ意見を送ったのですが、毎回決まって「検討します」のお返事をいただくだけで、まったく進展がありません。

 

特に「勝ち星」「総対局数」「勝率」の3部門の優秀者を半年ごとに表彰する(賞品もあります…)「月例対局ランキング」というものがあるのですが、毎回1人は「ソフト打ち」と思われる人が表彰されているのは非常に不快です。

 

まあ、「ソフト打ち」の人ににたまに「負かしてやる!」と挑むのも楽しかったりしますが。

 

「幽玄の間」は基本有料なのに、なぜカネを払ってまで「ソフト打ち」をしたいのでしょうね。

 

「ソフト打ち」はトラブルの元ですし、「天才少女」の人生を狂わせるような危険なものなので、「幽玄の間」にもぜひ禁止にしてもらいたいところです。

 

<詰碁出題コーナー>

黒先です。コウにされないように。

 

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OGSアカウント「tsumeblo」始動!

2021-06-01 15:01:51 | ひとりごと

 

<詰碁解答コーナー>

問題図(再掲)

無条件で取りにいくなら、初手は黒1の一手。コウに粘る白2に、黒3とアテる手が気付きにくい好手。白は4とアテるしかなく、黒5と取らせ―――

白6にホウリコんで来ます。ここからでも面白い問題になりそうです。

コウを避け、黒7とツギます。白8には黒9とホウリコみ(黒Aでもよい)、白10と取らせ―――

黒11のキリでAとBが見合い、白死となりました。ここまでを読み切れましたでしょうか?


 

皆さんこんにちは、tsumebloです。

 

皆さんは「OGS」というネット碁サイトをご存知でしょうか?

OGPイメージ

Play Go at online-go.com! | OGS

Online-Go.com is the best place to play the game of Go online. Our com...

online-go.com

 

 

英語!?とビビられた方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
日本のサイトではありませんが、日本語翻訳がほとんどできているので、不自由なく使うことができます。

 

様々な時間設定(一手3秒~時間無制限)で対局できたり、トーナメントに参加したり、グループに入ったりなど、様々な楽しみ方ができます。興味を持たれましたら、ぜひ会員登録してみてください!

ブラウザで使えるので、ソフトのインストール不要です。

会員登録の仕方ですが、OGSのページ右上「ログイン」をクリックしてみてください。あとは解説するまでもないはずです。

 

そして、本題です。

数日前、tsumebloはOGSのアカウント「tsumeblo」を取得してみました!

OGPイメージ

tsumeblo

gooブログ:http://blog.goo.ne.jp/tsumeblo Twitter:https://mobile.twitter.c...

online-go.com

 

OGS・tsumebloのページ

 

はい。というのはウソなんです。

OGSではすでに、某本垢を持っており、tsumebloはある目的のために2,3ヶ月前?に取得したのですが、ほどなくして本垢でもその目的を果たせることに気付いたのです。

 

なので「tsumeblo」は存在意義がなくなり、しばらく放置していたのですが、このたび…動き出しました!

 

まず、ランクを確定すべく、9路で「ランク戦」を数局打ちました(会員登録しただけでランク戦をこなさないと「暫定ランク」で、段・級位はつかない)。7局目で負けてしまい、現在ランク戦7勝1敗で2段です。

OGSは非常に段・級位がからく、本垢も現在3~4段です。

 

そして、OGSの機能「問題集」で、いままでにこのブログに出した詰碁をまとめました。

https://online-go.com/puzzle/30659

OGSに会員登録していなくても楽しめますので、ぜひご覧ください!

 

この先、OGS「tsumeblo」で打った碁をこのブログで振り返るなど、色々とやってみたいと思います!

よろしくお願いします!

 

<詰碁出題コーナー>

黒先です。初手は衆目の一致する所ですが…?

 

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【読者リクエスト】tsumeblo注目の若手女流棋士は…

2021-03-24 19:37:09 | ひとりごと

 

<詰碁解答コーナー>

問題図(再掲)

黒1と打つと白2、4などで黒死です。黒1で2のところや4のところに打っても白Aで黒死です。よって、まともな手ではいけないとわかります。まともな手がダメとすれば…?

黒1と1の一へコスむ手が唯一無二の粘り筋。AとBの2ヶ所へのホウリコミを見ています。このあとはコウになる変化がかなりの数存在しますが、

この図のコウが双方最善のようです。このコウは黒がAと解消したとしてもまだ白Bと二段コウを仕掛ける手が残ります。初手の発見が最大のポイントでした。

 

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皆さんこんにちは、tsumebloです。

「5日に記事1本」と宣言したばかりなのに、遅くなって申し訳ございません。

 

今回は読者さんからのリクエストで、tsumebloが個人的に注目しているこれから大活躍しそうな若手女流棋士を紹介させていただこうと思います。

 

これから大活躍しそうな若手女流棋士…と言えばほとんどの方は英才枠で入段した某小6棋士を思い浮かべられるかと思いますが、tsumebloはつむじ曲がりなのでN.S二段ではありません。

 

一体誰を挙げるのか?

それは……

 

デデン!

 

辻華初段

です!!

 

2000年生まれの現在20歳、入段からまだ2年にして女流棋戦の本戦でかなり活躍し始めているので、すでに注目されている方は多そうです。

NHK杯の記録としても親しまれていますよね。

 

2019年に新設された女流特別推薦枠で入段し、その年に強敵をなぎ倒し早くも女流棋聖戦で本戦入り。一回戦でその後女流棋聖の座に就く鈴木歩七段に敗れはしたものの、強烈な印象を残しました。

 

昨年2月には博多・カマチ杯で本戦二回戦に進出し、藤沢里菜女流立葵杯(この後カマチ杯優勝)をあと一歩まで追い詰めました

昨年12月には復活した女流名人戦の予選を突破し、今年1月末~3月にかけて争われた7人による挑戦者決定リーグ戦に、ビッグネームが並ぶ中割って入りました。6戦全敗で跳ね返されましたが、いい経験になったと思います(お前が言うな)。

 

すでに実力は女流タイトルホルダーらとほぼ変わらないと思うので、この後が楽しみです(お前が言うな2回目)。

 

近いうちに女流棋戦の挑戦手合で辻初段の碁が観られると思いますので、皆さんも楽しみに待ちましょう(お前が言うな3回目)!!

 

<詰碁出題コーナー>

今月17日に「張栩の捨て石詰碁」の上下巻が同時発売されましたよね。

tsumebloは買えていませんが、間違いなく素晴らしい本でしょう。

tsumebloはこれに便乗して、捨て石詰碁を作ってみました。

「tsumebloの捨て石詰碁」黒先です。簡単な問題ですが。

 

最後に辻先生、tsumebloのようなザコがこんな上から目線な記事を書いて大変申し訳ございません。

万一この記事を読んでいただいたのであれば、笑い飛ばしていただければ幸いです。

 

※見出し画像と記事本文には何の関連もございません。

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