仕事を代わりにやってあげるというと
とても優しく良い人のように見えます。
ドイツの精神科医が創始された
「ゲシュタルト療法」の精神を表現した詩に
「ゲシュタルトの祈り」というのがあります。
「私は私のことをし、
あなたはあなたのことする。
私はあなたの期待に応えるために
この世にいるわけではなく
あなたは私の期待に応えるために
この世にいるわけではない。・・・」と続きます。
自分のすべき仕事に加えて
相手がするべき仕事を代わりにするのは
会社や周囲の期待に応えることで
自分の評価を守り優秀さの証明する
ことにつながるという幻想があります。
この詩は自分が自分を苦しめる
考え方にハマっていることに
大いに気づかせてくれます。
相手の代わりにやってあげることは
自分には疲弊をもたらす上に
相手にはやってもらって当たり前という
自立心や自信を養う機会を奪うことに
つながることを知らねばなりません。
自分が無理を重ねていって
人の期待に応えようとすること程、
つらいことはありません。
そこから抜けるととっても楽で
素晴らしい幸せな景色が見えてきます。
自分は自分のことをやれば
それでいいのです。