高校2年生の時のことだ。
学校でNo.1の成績で優秀、且つ、
超真面目で一番の仲の良い親友がいた。
私は彼と一緒に、井の頭線の吉祥寺駅から
急行に乗り、二人で吊革につかまりながら
下北沢駅に向かっていた。
すると、途中の明大前駅で、見たこともない
絶世の美少女が乗ってきた!
容姿端麗、純情可憐!
数分して次の駅に着いた途端、
麗しの人はスーッと降りて行ってしまった!
「あ~あ、もういなくなっちゃったぁ~」
あっという間の時間だった。
ホームには、もうその美少女の後ろ姿さえない。
呆然自失の中、ふと駅名の看板が目に入った。
「あっ!!」
そこは私達が降りるはずの下北沢駅だった!
電車のドアが閉まった瞬間、
親友のほうに顔を向けて、
私は、 「え? なんで下北沢だって
教えてくれなかったの?」と聞いた。
すると彼はすまなそうな顔で答えた。
「ごめん。。ドアの前に
綺麗な女の子がいて、
つい見とれちゃってたから」
ブルータス、お前もか!!
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