tvk-ICC カウンセラーダイアリー

~tvk国際交流委員会の留学カウンセラーから、留学に纏わるあれこれをお届けします~   by tvk-icc

IBPプログラムについて ①プログラム誕生について

2017-10-30 | IBPプログラム
こんばんは。tvk-ICC 笠井です。

昨日お伝えしましたように、今週はIBPプログラムについて
お伝えしていきたいと思います。

IBPプログラムは、1989年にUS・Washington州Bellevue Collegeと
ICCが日本人に向けて作ったビジネス留学プログラムで
プログラムの総仕上げに現地企業で
インターンシップを行う、というプログラム。
正式名称は、International Business Professions
Training Program と言います。何やら長い名前ですね。
最初の3語の頭文字を取って、IBP、と呼ばれています。

IBPは「学ぶ」と「働く」をCombineしたプログラムで
「学ぶ」の部分では基本的に、まず英語力の底上げをし、
レベルアップした英語を使って学部の授業を受ける、
そして、ビジネススキルやマナーを学び、トレーニングを行います。
その後学んだことの総仕上げのインターンシップで
現地のビジネスシーンで「働く」というプログラム。

何故、「学ぶ」と「働く」という構成なのか---。
そこには、理由がありました。

このプログラムが生まれる前、ICCでは「ビジネストレーニー」
というプログラムを行っていたことがありました。
職歴5年以上で英語力TOEIC800点程度以上の社会人の方を対象に
研修ビザ(学生ビザではありません)にてUSの企業に
研修生をお送りする、というプログラムです。*注)現在は行っておりません
ポテンシャルの高い研修生さんが参加されていたということになりますが
これが必ずしも、大満足、という結果に結びつくとは限らなかったようです。

原因はどこにあったのでしょう?
先ず、英語のスコアが高くても、それがコミュニケーション力として
力を発揮できる、実際に話すことができることとイコールであるかというと
必ずしもそうではないということ。
次に、日本と欧米の仕事のスタイルの違いを学ぶ機会がないまま
日本式のオフィススタイルで研修先に飛び込んでいたこと。

一つ目の英語のコミュニケーション力については、詳しく解説しなくとも
英語での交流を目指したことのある方ならお分かりいただけることと思います。
机上で学習を積んでいても、実際に英語で会話がスムーズに
できるかというと、なかなか上手くはいかないものです。
ましてや、スピードを要するビジネスシーンでは、
相手の言葉を正確にキャッチし、意図を理解し、
即座に適した応答を求められるものです。
発話訓練、アウトプットの訓練、実際のやりとりに慣れていないと
すぐにその中に入っていくのは難しいことでしょう。

また、職場でのちょっとした会話、仕事前のスモールトークなども
日本人の苦手とするところかとも思います。
慣れてしまえば何とかやっていかれることも、
ちょっとした練習もなしに飛び込むと、難しいことになりえますね。

2つ目の仕事のスタイルの違いは文化の違いでもあります。
日本では、研修生や新人のスタッフは、まず上司・先輩の指示を仰ぎ
渡されたお仕事をしっかりこなして、また次の指示(タスク)を待つ、
というスタイルが多いと思います。

それに対し、欧米では、どんどん自分から発信していくことが
歓迎されます。「会議に出席させていただけないでしょうか。」、
「出先に同行させていただけませんか。」、
「私はこういったソフトも使えます」「こんな企画を考えました」
などなど。。。どんどん自分からアピールすることが
とても大切なんです。(日本ではびっくりされるかも知れませんね。)

もちろん、欧米でも、最初のうちはSuperviserや周りの方から
指示を受けて、簡単なタスクから、たとえば、データ入力や
電話応対(私は電話応対は非常に苦手なのですが…
簡単な翻訳などを任されることでしょう。
最初に渡された仕事をしっかり完璧にこなし、任されたことを
しっかりやり遂げていって信頼関係を築いていった上で、
チャレンジしていくことが大切なのです。
大人しく待っている必要はありません!

こういったポイントを乗り越えるために、ICCとBCで
・まず英語力の底上げをし、コミュニケーション力をつける
・レベルアップした英語力で学部の授業を受ける
・インターンシップに向けてのトレーニングを行う
という構成を作り、総仕上げにインターンシップを行う、という
1年間のプログラムが出来上がりました。

その後、IBPプログラムは実施国・研修校が増え、
様々なコンセプトで構成される様になっていますが
「学ぶ」と「働く」というコンセプトは、共通したテーマです。


明日からは、それぞれのコースについて
お伝えしていきますね。

 
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