「カリハサト 蒼鉛いろの暗い雲〜 レコ発ツアー in 高知」に行ってまいりました。
いつものようにざっくりとレポートさせていただきます。
開催が危ぶまれるほど巨大な台風20号も高知を通りぬけ、カリハサトのお二人は無事高知に到着。
被害に遭われた方々にお悔やみ申し上げます。
今回は、ちょっと司会進行役的なおんちゃんがおりまして(笑)
質問力が高く、そのやりとりが面白かったのです。
高知っぽいなぁ…( *´艸`)
そのおかげで、曲のタイトルの意味や
どのようなイメージで曲を演奏しているのかを具体的に知ることができました。
その模様をちりばめながらレポートします。
※写真は無音カメラで許可をいただき、ひっそりと撮影したものです。
多少ピンボケありますがご了承ください。
【オープニングアクト/クロパン・クロポン】
クロパン・クロポン
山本 大吾やまもと だいご(ギター, バンジョー)
山本 明日香やまもと あすか(アコーディオン)
坂野 志麻さかの しま(パーカッション, etc)
2011年6月9日(ロックの日)に結成。アコーディオン、バンジョー、トイピアノ、パーカッションなどを使い、主にフランスの曲をカバーする三人組。clopin clopant(クロパン・クロポン)はフランス語、辞書で引くと「びっこを引き引き、どうにかこうにか...」と書いている。
山本大吾(Gt/Banj)
山本明日香(Acc)
坂野志麻(Acc)
https://music.sakano.biz/live/karihasato/より引用
さあ、開演!かわいらしい楽器が並んでいます。
高知のオシャレほっこり音楽隊クロパンクロポンさんから。
客席では「お~いえい!お~いえい♪」の声。
高知では知る人ぞ知る、マッターホルンを制した居酒屋店主まーちんさん入場。
僕は最前列だったので、その声でふと振り返ると、高知では「知る人ぞ知る方々」の面々がずらーり。
…盛り上がりそうだ(笑)
久々のクロパン・クロポンさんの3人の演奏を(正座している気持ちで)聴く。
曲はフランス情緒たっぷりの僕のおじさん
からの台所のごみ箱と2曲で始まりました。
ご本人さんたちも久々なのでドキドキだったとのことですが、
しかしながら、堂々としたパフォーマンスぷり。
志麻さん:
「私たちは結成してもう7年目、高知県産の3人です」
バンマス:
「僕は『宿毛(すくも)』ですが・・・」
「いやいや、宿毛も高知県やき!」
とメンバーはじめ、みなさんからのツッコミに微笑むおちゃめなバンマス。
ダイゴさん、明日香さんはご夫婦で「CaniLili(カニリリ)」というユニットで、イベントなどで演奏されてるいます。憧れるなぁ♪
曲は真実のミュゼットワルツへ。
3人の和やかな雰囲気とオシャンティな曲が実に心地良い。
志麻さんは高知を代表するアコーディニストですが、
クロパン・クロポンではいろんな楽器を担当しています。
志麻さん:
「アンデス(笛+鍵盤)、トイピアノ、カフォン、アコーディオン
で、使わないのにトライアングルとシェイカーもあります 笑」
司会役?のおんちゃんからは「使ってよー!!」とツッコミ(笑)
そして志麻さんは本業アコーディオンに持ち替えスタイルミュゼットへ。
厚みのあるアコーディオンのアンサンブルとギターがほんとにかっこいい。
映画「アメリ」サントラから
~遊園地のワルツ
~プラットフォームにて
司会のおんちゃん:
「素晴らしい!ライブ定期的にワンマンやって~!オリジナル曲も聴きたいなぁ!」
…結構声デカい(笑)
明日香さん・志麻さん:
「が、がんばります! 笑」
僕からもぜひお願いします( *´艸`)
明日香さん:
「次はÇa va ça vient ですー。Pierre Barouh ピエール バルーの曲です。歌詞が素敵なんだけど、勝手に歌詞変えちゃいましたww」
サバサピアーンの意味とは?
フランス語で「行ったり来たり」
土佐弁で「いっちきちもんちきち」笑
歌:志麻さん&明日香さん
「そうよねー♪私たちはクロパン・クロポン♪お次はカリハサトのお二人~♪」
オープニングアクトとはいえ、対バンの風格のクロパン・クロポンの3人♪
司会進行?役のおんちゃんも
「いーじゃん!オリジナル作って定期的にやりゃーい~じゃん!!」と締めくくり、大絶賛でしたよ 笑
【クロパン・クロポン セットリスト】
僕のおじさん
台所のごみ箱
真実のミュゼトワルツ
スタイルミュゼット
映画「アメリ」サントラから
~遊園地のワルツ
~プラットフォームにて
サバサピアーン
【カリハサト】
カリハサト
ブラジル・ジャズの音楽を軸に活動をする、ボタンアコーディオン(原田 忠)とガットギター(大須賀 聡)のデュオ。
原田 忠はらだ ただし(アコーディオン)
<カリハ> 1979年生まれ、広島市出身。中学生の頃、作曲できるゲームにハマり、そのまま音楽理論と作曲にのめり込み、19歳の頃に興味本位でアコーディオンを購入。2006年ジプシージャズユニット【モンジュー】でCDデビュー後、ヨーロッパや南米の音楽を中心に様々な形態で活動。2013年ソロ名義のアルバム「terrace にて」発売。広島ヲルガン座アコーディオン部・部長。
大須賀 聡おおすが さとし(ギター)
<サト> 1981年生まれ、東京都出身。安部一城氏に師事。演奏法と音楽理論とジャズギターを学ぶ。2006年に甲陽音楽院主催バークリー音楽院奨学金合格。2013年ジャズソロギターアルバム「SOLO」発売。
原田忠(Acc)
大須賀聡(Gt)
https://music.sakano.biz/live/karihasato/より引用
1曲目は意外にもアブラクサス。
なぜ意外かというと、淡々とした曲調なんです。しかし、前回のライブともCDともに全く違う情熱的バージョン!
ツアーを回るうちに熟成されてきたのでしょう。
ギターも僕がコピーしていたCDバージョンよりずっとすごいものになってました。再現は無理す(;´д`)
ライブ後にシーサトさんに聞いたところ「僕も再現できないす、何したかもわかりませんw」ということでした。
憑依すか!?(;'∀')
ふらんすのヲルガン
さらにJAZZで情熱的なバージョン・・・
この曲もギターをコピらせていただいております…(´・ω・`)
毎回動画撮りたいくらい・・・デス。
(撮っても弾けませんけどね)
惑星ネメシス
原田さん:
「7/8拍子、更にボサノバを加え、非常に数えにくい曲です・・・・ぜひ数えながら聴いてみてください」
かと言って、難解な曲ではなくキャッチーでかわいいらしい曲です。
途中のフレーズがまた懐かしい感じ。
・・・まぁ拍子のことはまったくわかりませんが( *´艸`)
レイ・ブラッドベリや星進一の小説に出てきそうな曲名。
地球の生命体の大量絶滅にも関わったとされる太陽の恒星らしいす。
そっからなのかな~。これもタイトルが気になりますね。
しぐれの雨間(あまあい)
ファンの間では「アメマ」と呼ばれている曲。
シーサトさん:
「このところ雨が多いですよね。しぐれが降ったり
止んだり・・・
降ったり…
そんな情景を思い浮かべてみて聴いてください!」
かな~~~り熱弁していましたが、かいつまんでまとめました 笑
Blue_Box
司会のおんちゃん:
「タイトルの意味、教えてよ!!」
流れでタイトルの由来を欲しがるおんちゃんw
原田さん:
「青い・・・箱すねw今のようなパソコンが普及する前の違法な何か・・・ソフトや機器が『Blue_Box』と呼ばれていたんですね。つまり、悪いモノ、ストーリーを思い浮かべてみてください!それについての僕の思いを・・・・」
司会のおんちゃん:
「哀愁漂う・・・ブエノスアイレスっぽい曲?」←おんちゃん、コレ好きらしいw
原田さん:
「・・・・・そうかもしれません・・・w」
・・・そうだったかな?w
古いともだち
唐突に原田さん:
「古いともだちって、何なんすか?」
おんちゃんに対抗してなのか、次の曲紹介の時、原田さんが目をらんらんとさせながらシーサトさんをにらみますw
シーサトさん:
「絵本の朗読会があって・・・『魔女と森のともだち』という絵本なんですが、そのエンディングテーマを作って演奏したんですね・・・」
原田さん:
「なんで作ったんすか!!」
更にツッコミ厳しい原田さん。
シーサトさん:
「魔女に・・・古いともだちが会いに行くなんて・・・なんかいいじゃないですかぁ~・・・(うっとりした目)」
原田さん:
「・・・・イイと思いマス!!」
原田さん、結局やさしい 笑
続いて原田さんの曲schwarzgeist(シュワルスガイソ)へ。
司会のおんちゃん:
「ドイツ語だねー!!意味は!?」
原田さん:
「さすがすね!!w・・・意味は『黒い亡霊』すね。僕はオカルト好きなんで・・・そういう曲です」
ググッてみると、怖い記事ばかり出てきました 笑
曲はオカルトというより、ドラマチックで寂しげな曲なんですけどね。
マリヴロン
「マリヴロンと少女」という短編があります。
お二人は宮沢賢治が好きなのでしょうか。
最新CDのタイトル『蒼鉛いろの暗い雲』の「蒼鉛(そうえん)」は、鉱物である「自然蒼鉛」からきているものなのか・・・(宮沢賢治は地学者で鉱物収集家としても知られています)。
そういえば最新CDに「鉱石ラジオから」という曲もあったなぁ、と深読み。
そこんとこ、司会のおんちゃんは聞いてくれれば…(求めすぎか)
それにしてもタイトルからいろんな想像するのもカリハサトの楽しみ方かもしれません。
(好きすぎるw)
宮沢賢治、読んでみようかな。
曲調はかっこよく、悲しげな雰囲気です。ときおり原田さんを見つめるシーサトさん。お互いのリズムを確かめあって重なっていく感じが心地よい。
(シーサトさんの開催している「スパルタ合同ギター・作曲講習会」もあるようなのでいつか参加したいwちなみに原田さんは専属カメラマンwww)
ラストの曲は大好きないとI。
曲のタイトルが不思議だな、「いとい」って?「いとあい」?なの?
など、アレコレ考えてからいつか聞こうと思っていましたが・・・・
司会役のおんちゃんが聞いてくれました、さすがw
原田さん:
「タイトルはですね・・・日本語の『い』とアルファベットの『I』は
べつの文字なのに読み方は・・・『い』。
なんなんですかね、「I」って。そんな『問題提議』の曲です」
曲調は問題提議というよりさわやかなサンバとボサの間の素敵な曲です。
ブレイク後に入るアコーディオンのロディとリズムがたまらんくらい心地よい♪
そしてアンコール前・・・・
司会のおんちゃん:
「なんで『カリハサト』って名前なの!?そこんとこ聞かせてよ!」
・・・という質問に淡々と答える原田さん。
原田さん:
「ギター大須賀聡のサトシからの『サト』でわかりますよね・・・んで『カリハ』は何?ってことですよね。別に『カリ』は下ネタではないんです。僕は『カウリスマキ』という、メンバーがただフィンランド映画監督のアキ・カウリスマキが好きでそのまんまバンド名にしちゃったバンドのアコーディオン担当でして・・・『カウリスマキ原田』と呼ばれ、だんだん端折って『カリ原』になり、ついには『カリハ』まで短縮されてそうなりました。ソウイウコトデス!」
丁寧な説明!よくわかりました!!
さて、アンコール曲はラウンズ(Lawns C.Bfey)というカバー曲。
数あるカリハサトのオリジナル曲ではなく、あえてカバー曲。
そういえば前回のSPOON・近未来SFツアーの時は、JAZZの定番曲「ALL OF ME」だったな~。
動画はコチラ♪
原曲はピアノ曲のようで、やさしくてしっとりした甘~い曲でした。
ああ、終わってしまった・・・。
もうカッコ良すぎる二人でした。
また高知に来てください!!
【カリハサト セットリスト】
アブラクサス
ふらんすのヲルガン
惑星ネメシス
しぐれの雨間(あまあい)
Blue_Box
古いともだち
schwarzgeist(シュワルスガイソ)(3枚目の一曲目)
マリヴロン(3枚目CD)
いとI
アンコール Lawns C.Bfey
【おまけその2】
あの司会進行役のおんちゃん。
すっかりファンになったらしく、CD4枚をすべてお買い上げ。
年齢層問わず素晴らしい音楽なんですね。
そしてライブ後のお楽しみのお二人との語らい。
最新CD「蒼鉛いろの暗い雲」は僕にとってタイムトンネル的な音楽でしたと意味不明なお話をさせていただきましたw
繰り返し聴いているうちに、昭和40年代、3才くらいの記憶が甦りました。
(すんません、50台なもんで)
親や親戚と遊園地に行ったこと、観ていたテレビが頭でビジョン化されてしまったんです。
不思議ですね、きっとその時代に聴いた音楽なのかもしれないですね。
原田さん:
「クマさんの・・・その触れてはいけない何かのスイッチが入ってしまったんすね・・・」
シーサトさん:
「うわぁ、うわぁ、なんかすごいすね・・・」
お二人のコメントいただき、感謝ですw
【おまけその2】
ライブ前のこと。
天神橋商店街にて観光客向けに「よさこい踊り」が披露されていました。
カリハサトのお二人、始まったタイミングで観に行きましたよ。
高知を満喫していただいてよかった(^^)/
会場のSPOONのすぐ近くにひろめ市場もあるので、お二人は行かれたかなぁ( *´艸`)
【カリハサトCD/動画で紹介】
1枚目
カリハサト/近未来SF/01-Garkimasera
カリハサト/近未来SF/08-noche blanca
2枚目
カリハサト/250年後 (XFade Demo)
3枚目
カリハサト/未来圏からの影 (XFade Demo)
4枚目最新作
カリハサト/蒼鉛いろの暗い雲 (XFade Demo)
僕が好きすぎる訳、感じていただけたら幸いです。
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