あひる町の住人~兼業画家ライフ~

兼業画家をしています。高知在住。にゃんず・釣りやギター・ハシビロコウネタ、など、悲喜こもごもの土佐日記です。

最初で最後の親父の一発ギャグ

2018年06月23日 | 【エッセイ】
父は52才で他界した。まもなく僕もその年齢になる。なんとも早い旅立ちである。

昭和な親父というものは、子供とあまり関わらず、それで力を誇示する存在であったように思う。怖い順といえば『地震・かみなり・火事・親父』の時代だ。

だが、酒ばかり飲んでいた父。いまだに話した記憶も叱られた記憶もない。


そんな親父に唯一、一発ギャグをかまされたことがある。


小学生の僕が当時大人気だった番組、ドリフの「8時だよ!全員集合!」を観ていたときだ。

歌のコーナーが始まり、子供の僕は集中力(なんの?笑)がとぎれた時だった。

いつものように泥酔する親父がなぜか親指を立て、僕に話しかけてきた。

全く普段話さない親父だったので僕はかなり警戒した。

握った拳を僕に向け、親指を上にまっすぐ突き出しながらこう言った。



「親指…押してみろ」




物心ついてから親父に触れるのは初めてかもしれない。

妙な緊張感が走る。


僕はかなり訝しげな表情で、恐る恐る人差し指で親指を押してみた。





「ぷうぅ~っ!!」






親父はなんとも長~い屁をこいた。



ただ、それだけだった。




『だまされた!』
僕は悔しかった。



親指を立てたままニヤリと笑う親父。


親指は屁のボタンだったのだ。不覚にも僕はボタンを押して屁を発射させてしまったのである。


そして、強烈な匂いが回ってきた。

瞬間、僕は笑いが止まらなくなってしまった。



きっとドリフでのコントでおならのギャグがあったから思いついたのだろう。


これが数少ない親父の思い出 笑


さだまさしの歌をもじって「親父の一番長い屁」というタイトルにしたかったが止めました 笑

(お食事中の方々すみません。)



幼少の頃は、この写真からして父とのふれあいはあったようで…

そして現在、父親になった自分。息子との時間やふれあいを大切にしていきたいものです。

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