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せっかくなのでしばらく続けますの1983年。
この年はMichael Jacksonの『Thriller』が一世を風靡し、ブラックミュージック界にも打ち込みの波が押し寄せた年。
これはMarvin Gayeの「Sexual Healing」の大ヒットに起因していることは明らかで、自宅のスタジオで録音されたこの曲は、音だけ聴けば笑っちゃうくらいチープだけど、そのシンプルさがマーヴィンのセクシーな歌声を一層引き立てているかのように聞こえるから不思議(^^)
またM-Tume「Juicy Fruit」、Isley Brothers『Between The Sheets』あたりも音的には大差はなく、その根底にあるブラックネスでカバーしている気がする。
そんな中S.O.S. Bandの「Just Be Good To Me」をひきさげ表舞台に現れたJam & Lewisの音は、一歩抜き出た感があり(個人的にはより円熟味を見せる翌年以降のほうが好きだけど)、それに追随するのがMidnight Star「Freak-A-Zoid」、Luther Vandross『Busy Body』あたり。
ただしMidnight Starは「Wet My Whistle」「Slow Jam」のようにオーソドックスなスタイルも併用していてどちらかと言えばそっちに魅力を感じるけど。
打ち込みに特化しないオーソドックスなスタイルで成功したのが「I Like It」「All This Love」という2曲のヒットを生んだDeBarge。Lutherにしても自分の『Busy Body』は打ち込みを強くしたもののAretha Franklin『Get It Right』ではオーソドックスな音創りしてると思うし。
ちなみに名作と誉れ高きActive ForceやHPで紹介するFonzi Thornton『The Leader』がこの年のリリースですがリアルタイムでは聴いていませんでした。
異色的な存在として忘れられないのがHerbie Hancockの「Rock It」。ものの良し悪しは別としてもその登場は十分衝撃的でした(^^)
AOR/POP系については、E.W.& F.のAl McKayが手掛けたFinis Henderson『Finis』がダントツ(^^)
後にラップネタともなるSpandau Ballet「True」やTOTOのSteve Lukatherが手掛けたi-Ten『Taking A Cold Look』も今でもたまに聴きたくなる好盤だけど。
そしてまだまだあるじゃろう?(Musicmanさんの11/28のブログ参照(笑)のAl Jarreau『Jarreau』。
本人の歌もさることながらJay Graydonの手腕も光ります(彼は前年の『Breakin' Away』あたりもリアルタイムで聴いていましたが忘れていました^^;)
最後に日本ではスペクトラムを好きだった者としてはAB'Sの登場が一番のニュース(^^)
そしてこの年デビューした杉山清貴&オメガトライブの1stと2ndは今でも聴いているし、角松敏生を初めて聴いたのはこの年の『On The City Shore』だった気がする。
例によって年間ブラックチャートはhttp://latifah.dameda.net/soul80/year/1983.html
マーヴィンだー!とつい、コメントしたくなりました。
このアルバムの一番最後の曲が、
私がこの世の中で一番好きな曲なのです。
歌の前にマーヴィンが感謝の言葉を言うのですが、
そこでいつも涙が出ます。
その後の彼の運命を思うと、本当に切ない。
書き出すと止まらなくなるので、
この辺で止めときますね。
では、また^^。
>このアルバムの一番最後の曲が、
>私がこの世の中で一番好きな曲なのです。
そうだったんだあ。
ぼくがこの世で一番好きな曲は「Hotel California」。ありきたりだけど。
マーヴィンだったら「All The Way Around」。でも「If I Should Die Tonight」もいいなあ…
じゃあ、またねえ。