Monday Michiru / My Ever Changing Moods

これまで名前はよく目（耳）にするも、ワタクシには「クラブ色」が強すぎる気がしてマトモには聴いたことがなかった「Monday 満ちる」サンですが、今回のアルバムは全曲カバーと聞き「iTunes Music Store」にて試聴してみたところ...♪

選曲のセンスといい、アコースティックな音空間に拡がる（一見クールながらジツは）ソウルフルなヴォーカルといい、とってもイイ雰囲気だったので「ポチッ」と購入...^^

■ Monday Michiru / My Ever Changing Moods (2007, Geneon, GNCL-1126)

01. I'm Gonna Love You Just A Little More Babe
02. Journey to the Light
03. Just Be Good To Me
04. Aldeia de Ogum
05. Vera Cruz
06. Walking In Your Footsteps
07. My Ever Changing Moods
08. Remind Me
09. Mi Vida
10. Call Me
11. True Colors

Barry Whiteの70年台のソウル・クラシックス「01」は、ジャジーなアレンジが施され、満ちるサンのクールかつソウルフルな歌声がジツによく映える（^^）。バリーのオリジナルと数年前のGene Rice（ともにド太い声ですから...笑）のカバーに慣れている自分にも違和感ないですもん（^^）

続いてJam & Lewisで有名なTabuレーベルのアーチストの曲が2曲。まずはBrainstorm（コレまたシブいトコロを持ってきたな...^^）の「02」。高速連射砲のようなホーン・セクションはじめ管楽器が大活躍。ソロもカッコよくまさしく「クラブ・ジャズ」とはこういったモノを言うのかもしれない（^^）。満ちるサンとコーラスとの掛け合いはゴスペルっぽい雰囲気も...

The SOS Bandの大ヒット曲「03」。生ギターを使ったラテン風のアレンジだけど、そもそもハデなシンセ・サウンドがウリの曲だけにこのアレンジはちとツライか（あくまで個人的な感想です...^^;）

ブラジリアン・クラブ・クラシックスとも言うべきJoyce（ジョイス）の「04」、同じくブラジルはバイーアを代表するMilton Nascimento（ミルトン・ナシメント）の「05」は、ともにオリジナルに近いアレンジでとっても心地良くブラジル・ファンにも納得の仕上がり...^^

そしてPolice（ポリス）の「06」。ジツを言うとワタクシは（Policeは）初期の3枚くらいしか聴けないヒトなので、オリジナルと比較したコメントは難しい（^^;）。しかしこうやって聴くと「電気マイルス」（いわゆる『Bitches Brew』あたり）に非常に近い気がするんだけど....如何でしょう...（？）

Style Council（スタイル・カウンシル）の「07」。同じアコースティック演奏でもTracy Thornが歌ったアルバム・ヴァージョンとはまた違った趣きでかなり良し。個人的にはこのアルバムのベスト2...（^^）（ベストは後ほど...）

「Forget Me Nots」が有名なPatrice Rushen（パトリース・ラッシェン）の「08」。確かにこのアルバムに入れるならタメの効いたグルーヴが心地良いコチラの曲のほうが相性良いでしょう。アレンジ的にはビートを重めにした最もソウルフルな内容...^^

コチラもオリジナルは聴いたことがないDianne Reeves（ダイアン・リーブス）の「09」。しかしコレは心地良いジャズ・ボッサ・サウンドにスキャットが見事にハマった1曲で、（個人的には）このアルバムのベスト・トラック（^^）（オリジナルも聴かにゃアカン思うとります...^^;）

はじめにタイトルを見たときはEliane Eliasらも歌っているTony Hatch作のほうだと思っていた「10」。フタを開けてみればBlondie（ブロンディ）のほうだったのですが（笑）、コレがステキなボッサ調に仕上がっていて結果「嬉しい裏切り」に...^^

テレビなどで耳にする以外、個人的にはマトモに聴いたことがないCyndi Lauper（シンディ・ローパー）の「11」は、アルバムのラストにふさわしく落ち着いたツクリ...

と、カテゴリはとりあえず「Jazz/Fusion」にしたけど、アルバム全体から感じる雰囲気は「India Arie」（1stしか知らないけど...^^;）など「オーガニック・ソウル」に近いもので、合間に「ブラジルもの」がさり気なく置いてある感じ...（？）

彼女の歌ってあんまり「リキんでいない」ので、BGMとしてもオシャレに聴かせちゃうけど、よくよく聴けばけっこうソウルフルよ...♪

そして初めて知ったのですが（お恥ずかしいカギリです^^;）、ご両親はあの「秋吉敏子」サンとサックス奏者の「チャーリー・マリアーノ」とかで、やはり「血筋」は争えませんなあ...^^


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