色艶都々逸日記&暇爺川柳日記

ゆうほの色艶都々逸日記「笑って許して!」& 暇爺川柳日記&今は暇爺絵日記

暇爺 思い出戯言旅日記

2018-01-08 05:38:22 | 日記
2003年頃、フィリッピンから日本帰国時のたわ言 から
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久しぶりの日本は寒く 風邪をひいたのか2週間下痢が続き体重も84kgから80kgになってしまった。
町に出ると、どこも清潔でモノが溢れ 店員はマニュアルどおり 対応し実に機能的でありながらよそよそしい。
大人達は疲れた顔で不機嫌そうに眉に皺を寄せて忙しそうに歩き、遊んでいる子供の数は少なく、というより、勉強か塾か習い事かゲームで忙しくて外で遊ぶ暇が無いのかもしれないが、たまに見る顔はどこか無表情で元気がない。
あのフィリッピンの子供達の底抜けに明るい笑顔は日本の子供に、 もはや見つける事が出来ない。
彼等の目はキラキラと宝石の様にひかり、顔は好奇心と恥ずかしさと笑顔が絶えない。
さて、私は会う人の多くから ”そんなにヨット乗って仕事もせずよろしいな。私なんか死ぬまで働かなあかん” 
と、半ば羨望と賞賛とあきれかえった感想のお言葉をいただく。
しかし お金が問題なのか、それとも 人の心の有り様が問題なのか?
海外で会う人々は お金が有るのか無いのか知りませんが 実に人生を余裕を持って楽しんで生きている様に見える。
フィリッピン ネグロス島の小さな豊かでない漁村での話である。
朝海岸へでると村民(女 子供含む約50名)が地引網を引いている。 
村長が浜から大きな声を出して 村民を指示している。
若い男は小さなボートで網を沖に仕掛に行き、浜では女 子供が網を引く。
子供達は泳ぎながら 魚を追いこんだり、ロープや網を絡まない様に整理したり全員が村長の指示でテキパキと動いている。
私も、学生時代に静岡の浜で引いたことがあるので 懐かしい思いで手伝った。
いよいよ 網をたぐりよせてくると 小さなきびなごがバケツに1杯ほどしか取れていない。
村の人々はそれぞれ鍋を持ってきて 村長の分配をおとなしく待っている。
一通り分配が終わった頃 村長は私にも 魚を差し出している。
まわりの村民もニコニコしながら持って行けといっている。
村民で分けても充分でない魚を興味半分で手伝った私にまで分配してくれる人達のやさしさに心打打たれたのである。

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