ひらめいて

日曜の朝、その日は彫金教室の生徒さんもお店のSTAFFもおらず、ひとりだなぁ。。。なんて材料の在庫をながめていた。

急にひらめく、そう、きっとこんなことを「おりて来る」って言うのかも？！

長い間、頭の中で暖めていた、でも具体的じゃなかったというか、その時と感じることがなかったというか、そんなデザインがふっと湧いてきて、作ってみることにした。

下絵もデザイン画もなく、ひたすらに自分のイメージと向き合い、もくもくと手を動かす。
大まかな形が出来上がるまで2時間少々、あっという間だった。
「楽しい。」
『作る・造る・創る』喜びを思い出した。

　

普段も私は自分の仕事がほとんど楽しい。これはとても幸せなことだと思っている。
ふらっといらしたお客様にオーダーをもらい注文制作をする。
教室では生徒さんの斬新なデザインに刺激され、試作工程をあーでもない、こーでもないと話し合い、みまもる。
STAFFに店のメンテや商品管理を手伝ってもらいながら、販売済みのオリジナルシルバーの補充分を制作する。
小さいながら自分の店の主であり、すごく充実した毎日。

でも、ちょっとだけ気になってることがある。
自分はもはや、作家ではないのだろうか？
作家ってじゃぁ、何？

学生のころ私は、常に計画不足の見切り発車で制作をしており、助手をイラつかせていた。
でも、あのころは自分は毎日作家だったかも？

今は、毎日じゃなくてもいいかぁ、たまには、ねっ。