
アルファ・ミュージック移籍第一作。この年は6月にフォーライフの二作目が出て、7月にアルファから本作が出てと、夏シーズンに間に合わせるために新作ラッシュとなったようだ。
01サンバ・ドーロ
02ワンス・アイ・ラヴド
03アイド・ライク・トゥ・スペンド・サム・タイム・ウィズ・ユー
04ウォーキング・ハッピー
05トゥゲザー・アゲイン
06セオラ
07ヨーロッパ
08ジャスト・フレンズ
09ダウン・ヒア・オン・ザ・グランド
10トリステ
11エリナー・リグビー
12サンバ・ドーロ (コンティニュエイション)
02ワンス・アイ・ラヴド
03アイド・ライク・トゥ・スペンド・サム・タイム・ウィズ・ユー
04ウォーキング・ハッピー
05トゥゲザー・アゲイン
06セオラ
07ヨーロッパ
08ジャスト・フレンズ
09ダウン・ヒア・オン・ザ・グランド
10トリステ
11エリナー・リグビー
12サンバ・ドーロ (コンティニュエイション)
日本勢中心にJ-POP寄りのノウハウで制作されたフォーライフとは打って変わって、移籍先のアルファではオータサンをジャズ・ミュージシャンとして迎え、本人の自主性を尊重する方針を打ち出したようだ(やはりオータサン自身も居心地が悪かったか)。今回のミュージシャンはライル・リッツ(b)、ノエル・オキモト(ds)、ナンドー・スアン(g)ほかハワイの仲間達を贅沢に使い、録音はお馴染みAudio Resourceホノルルで、テープをハワイから日本に持ち込んで東京でのミキシング作業を経て完成されている。結果的にオータサンの本来の良さを引き出すことに成功している。
アルバムのコンセプトも30年来の親交あるジャズ・フルート奏者のマウリシオ・スミスとの共演盤という趣向で、1960年代に録音されていた演奏がのち2006年になってようやく日の目を見る(CD「Ukulele Masters in Japan」に収録)が、それ以来の再会アルバム、という事でタイトルの「トゥゲザー・アゲイン」と相成った。ラテン風味の本格的なジャズ・サウンドが楽しめるアルバムになっている。
ジャズやフュージョンの専門レーベルがあり海外での制作ノウハウも持っていたアルファに移籍し、これでオータサンも日本でのレコード会社が定まるかと思いきや、アルファ・ミュージックも経営不振で98年には制作から撤退してしまうので、翌年に出される二作目でピリオドとなる。


