ウクレレとSwing(スヰング)音盤

ブログは「ほぼ隔週月曜更新」を目安に、のんびりやっています。レコードやCDはすべて趣味で集めたもので販売はしていません。

Wonderful World of Ukulele (1997) / Ohta-san

2021年05月24日 | Ohta-San - CD

1997年6月にホノルルのコマーシャル・レコーディング・スタジオで録音、8月末に発売。英語表記では「オータサン」名義、日本語では「ハーブ・オオタ」と表記されての、ビクター『復帰』第一作である。

ビクターが出していたワールド・ミュージックのシリーズ『ワールド・サウンズ』(当時たいていの国内CDショップにコーナーがあった)の一環として、「ウクレレ楽園」という邦題が付けられ発売された。

オータサンは60年代初頭に日本で10インチ・レコードの吹き込みと発売を経験しており、その時のレコード会社がビクターであり、本作はそれから40年近くたった後の『古巣』への復帰でもあった。

2000年代ビクターの看板スターといえば、SMAPとサザン・オールスターズである。日本のウクレレ再ブームの仕掛け人であり、オータサン再評価の立役者となった、最大のオータサン支援者であるサザンの関口氏がいるのだ。ここでも関口氏がライナーノーツにエッセイを寄稿している。

こうして日本における盤石なレコーディング活動の基盤となるビクターへの復帰を果たし、ハワイでは自身のマネジメント会社であるM&Hからコンスタントにアルバムを制作する仕組みも既に確立しており、この後いよいよオータサンの長いキャリアにおいて最も大量のアルバムを生み出す充実期の2000年代へと突入してゆくための体制がここに整う。

1. Ku'u Home (Old Plantation)
2. Na Lei O Hawaii (Leis Of Hawaii)
3. Pupu A'O'Ewa (Pearly Shells)
4. Ke Kali Nei Au (Hawaiian Wedding Song)
5. Lei Aloha Lei Makamae
6. Puamana (Sea Breeze)
7. Beautiful Kahana
8. Kaimana Hila (Diamond Head)
9. Makalapua
10. Laupahoehoe Hula
11. Kaulana Na Pua
12. E Mama Ea
13. Aloha Oe

ベースはライル・リッツ、ギターにベニー・ドセオ、4曲(3,6,10,11)でジュニア氏も参加。ビブラフォン、スチールギター一の編成でトラディショナル・ハワイアンを演奏している。
写真は2000年の再発盤。



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Cool, Tropical Ukulele (1997) / Herb Ohta

2021年05月10日 | Ohta-San - CD

アルファから既発のアルバム二枚「Together Again (1995)」と「Magical Ukulele (1996)」から抜粋した編集盤。14曲中、9曲が「Magical Ukulele (1996)」からの選曲。どちらも持っていて、実は編集盤とは気づかずに間違えて購入してしまった。しかし、ジャケットがちょっとかっこいい。なぜか写真に使われているウクレレが日本のフェイマス、というところがまたいいではないか。なんか青い絵具みたいなものに浸かってしまっているが。

1. サンバ・ドーロ
2. アイル・クローズ・マイ・アイズ
3. セオラ
4. ワンス・アイ・ラヴド
5. カマアイナ・ケイキ
6. ジャスト・フレンズ
7. ウィスパー・ノット
8. クローズ・ユア・アイズ
9. クロース・トゥ・ユー
10. ザ・モア・アイ・シー・ユー
11. トリステ
12. レイジー・アフタヌーン
13. エグザクトリー・ライク・ユー
14. ブルー・ハワイ

90年代以降、ハワイ・日本の両方でそれぞれ別々に制作されてゆく新録に加えて、レーベル各社からのこうしたベスト盤や過去の音源の復刻版までが加わる事で、オータサンのアイテム数はどんどん増殖する。それだけ手堅く商売になったという証左であろう。

なおアルファ・ミュージックは1995年に自社スタジオを閉鎖、1998年には社員のほとんどを解雇し事業規模を縮小。レコード制作から撤退し、原盤管理会社として残る事になる。オータサンは二枚のアルバムと一枚の編集盤をアルファに残し、この年ビクターへ移籍する。



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