ウクレレとSwing(スヰング)音盤

ブログは「ほぼ隔週月曜更新」を目安に、のんびりやっています。レコードやCDはすべて趣味で集めたもので販売はしていません。

Duke Of Uke (2005) / Bill Tapia

2024年04月22日 | Hawaiian Ukulele
"世界最高齢のプロ・ミュージシャン"ビル・タピア翁の堂々たるセカンド・アルバム、2005年MOOnROOmレコーズからのリリース。本作のレコーディングでビル翁は故郷ハワイへの凱旋を果たす。タイトルの意味は英語の語呂遊びで「デューク・オブ・ユーク=ウクレレの公爵」。まさにウクレレの公爵と呼ぶにふさわしい素晴らしい内容のアルバムである。プロデューサーは前作に引き続きMike Spengler、ミキシングはハワイのMountain Appleスタジオで行ったのち、さらにマスタリングはカリフォルニア州に持ち帰りヴェンチュラのJohn Golden Masteringスタジオで完成された。

1. All The Things You Are
2. Black Orpheus
3. Little Grass Shack
4. Crazy
5. In A Mellow Tone
6. Manuela Boy
7. Happy Hula
8. Lady Be Good
9. Chinatown/Avalon
10. Hilo March (1936)
11. Indian Love Call (1936)
12. (Bonus Track) Little Grass Shack (Live)

今回のアルバムで中核をなすのはトラック1から8のハワイAudio Resourceスタジオでの録音で前作より音質も向上、ハワイでのバイロン・ヤスイ(bass)とベニー・チョン(guitar)のトップ・プロ二人が伴奏をつけており、ビル翁は故郷ハワイのミュージシャンにバックアップされ前作以上に伸び伸びとスヰンギーな演奏を聴かせている。前作同様にテナー・ウクレレによるジャズ・アドリブ・ソロが冴える一方、ヴォーカル曲の比重も大幅に増え、ユーモラスな歌声も存分に楽しめる。

トラック9から11は前作に続き(まだあったとは驚き!)1936年にホノルルのメトロノーム・ミュージックストアで「磁気録音機の元祖」といわれるワイヤーレコーダー(鋼線式録音機)で録音された音源で、ジャズ・スタイルの後年とは異なる所謂ジャカソロ・スタイルでかき鳴らす若き日のビル翁のウクレレが聴ける。CDスリーブ内側には同店の前で撮影された当時の写真まで見ることができる。
ラスト12はカリフォルニア州のサンタモニカで2004年に開催されたウクレレ・イベント"UKEtopia(ユークトピア)"からのライヴ音源。同イベント仕掛人はお馴染みJim Beloff。
本アルバムのリリース後に開催されたコンサート会場で配布されていた、ビル翁の100歳記念バースデイ・ライヴの告知チラシ。この時の録音は後年CDとしてリリースされた。



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Tropical Swing (2004) / Bill Tapia

2024年04月08日 | Hawaiian Ukulele

"世界最高齢のプロ・ミュージシャン" ビル・タピア翁による、2004年MOOnROOmレコーズからリリースのデビューアルバム。

1908年ハワイ生まれのビル翁はこのとき96歳だった計算になる。まだハワイでカマカ(現存するハワイ最古のウクレレ・メーカー)が創業する以前からウクレレを手に、8歳で既に「星条旗を永遠に」をウクレレでかき鳴らしプロとして生計を立てていたという、ハワイのウクレレ・ミュージシャン第一世代。

1920年代は主にジャズの楽団でギターを弾いていた、という経歴もあってビル翁のウクレレはジャズギターのイディオムに基づく発想力豊かなアドリブ・ラインが特徴。ゆったり目のテンポで緩くスヰングするリズムにのって、ハワイアン(ハパ・ハオレ)やジャズソングをテナー・ウクレレで弾きまくるという痛快なスタイルは誰とも似ていない唯一無二の世界観で癖になる。若輩者には到底真似できそうにない、とぼけたユーモラスな味わいのヴォーカルもトラック1.や8.で聴けるように絶妙の味わいだが、ファースト・アルバムの本作ではインスト中心にスインギーなウクレレを存分に聴かせている。

1. Mack The Knife
2. Stardust
3. Mood Indigo
4. Hawaiian Medley
5. Body & Soul
6. Misty
7. Paradise Isle
8. Hapa Haole Hula Girl
9. Stars and Stripes Forever/Sweethearts on Parade
10. Tropical Swing

プロデュースはMike Spengler。録音は2002年に南カリフォルニアのコスタ・メサにあるThe Distilleryというスタジオで行われ、ハワイのMountain Appleスタジオでミキシング作業が行われた。

ラスト2曲はボーナス・トラックで、9.は1936年にホノルルのメトロノーム・ミュージックストアで「磁気録音機の元祖」といわれるワイヤーレコーダー(鋼線式録音機)で録音された音源で、ギターとベースの伴奏を従え、前述のウクレレをジャカソロ・スタイルでかき鳴らす「星条旗よ永遠に」が聴ける。10.も同じく1936年の録音だがこちらはOkehレーベル(アメリカで黒人アーティストの演奏するブルースを発表した初のレーベル)から同年リリースされた音源。ホノルルのKGMBスタジオ(いまはTV局として現存)でのレコーディングで、ビル翁はギターと編曲を担当。



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