明日は明日の風が吹いたら私が儲かる

作詞、短歌、川柳、俳句などに目覚めたユリシーズのたわいない日記。
主に言葉のことに関して書き連ねてみます。

作詞116 『この世の王』

2012年07月01日 14時27分16秒 | 作詞(新作)
『この世の王』



散らばったカードの中から
joker一枚探し出し破り捨てた
私の手はもう見えなくて

誰も歩くこと無い道を指さす
昇華しきれぬままの雨が打つ
いつも術は間に合わなくて

何度も捲られてく襞
その奥には何も無いよと
振り返り 繰り返し やり直して

それは音も無い一滴
すべての種を明かしてしまった
天が孤独に泣き濡れた様
花は歪に溶けているのです



土が香り立つこの季節は
交差する事も無いのにヒビ割れた
固まった糸は解けなくて

雲はもうちぎれるばかり
素知らぬ街に放り出され
裏返り 取り戻し 目を覚まして

それは色も無い一滴
もつれた結び目切ってしまった
神も見れない最果てを乞う
空ははらりと落ちて行くのです


それは何でもない一滴
造られた命は超えてしまった
王となる者に降り注ぐ慈雨
誰もが去りし惑星を抱くのです


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