『景』
右側の境の向こうに海が見えた
それは大げさで嫌味なほどの蒼
波の端っこをつまんでめくったら
どんなモノを隠しているのか
僕は出会うたびにすり減っている?
僕は出会うたびに膨らんでいる?
君の目を舐めたら海の匂いがした
愚かなあの人は砂の上に家を建てる
誇らしげにしているけど
波はもう足元までやって来ているよ
僕達は互いの心の中に家を建てる
誰も知らないだろうけれど
何もさらえないただ一つの住処
左側の扉の向こうに夜が見えた
それは矮小で哀れなほどの黒
月の裏側をこっそり覗いたら
どんなモノを抱いているのか
僕は離れるたびにひび割れている?
僕は離れるたびに色付けられている?
君の髪に触れたら星座が浮かんだ
愚かなあの人は目を塞ぎながら歩く
恐れおののいているけど
影はほら足元から纏わりついているよ
僕達は互いの心の中に宙を見てる
誰も気づかないだろうけれど
何もかわらないただ一つの景色
右側の境の向こうに海が見えた
それは大げさで嫌味なほどの蒼
波の端っこをつまんでめくったら
どんなモノを隠しているのか
僕は出会うたびにすり減っている?
僕は出会うたびに膨らんでいる?
君の目を舐めたら海の匂いがした
愚かなあの人は砂の上に家を建てる
誇らしげにしているけど
波はもう足元までやって来ているよ
僕達は互いの心の中に家を建てる
誰も知らないだろうけれど
何もさらえないただ一つの住処
左側の扉の向こうに夜が見えた
それは矮小で哀れなほどの黒
月の裏側をこっそり覗いたら
どんなモノを抱いているのか
僕は離れるたびにひび割れている?
僕は離れるたびに色付けられている?
君の髪に触れたら星座が浮かんだ
愚かなあの人は目を塞ぎながら歩く
恐れおののいているけど
影はほら足元から纏わりついているよ
僕達は互いの心の中に宙を見てる
誰も気づかないだろうけれど
何もかわらないただ一つの景色