馬ふるる

新潟の馬場に泣く

日曜の新潟に出走したビオグラフィアは14着でした。

スタートは無難に出てくれて、馬場の悪い内目を嫌い外に持ち出したまではよかったのですが、外から来られて気持ち行きたがる素振りを見せたりして、いかにもデビュー戦らしい若さを見せていました。

それでも中団には付けれたのですが、勝負所では手応えが悪くなり4コーナ~を回って直線に向いたときには余力のない状態で後退しての大敗と厳しい結果になってしまいました...

キャリアの無さが悪い方に出たレースでもありましたが、何よりコンディションの悪い新潟の芝にやられた印象ですね。

春の福島開催が地震で開催不可となり、新潟を代替にしたものの、例年よりも一ヶ月早く開催し、しかも通常の新潟開催と連続となったため、馬場が相当傷んでいて、しかも雨が残る馬場状態。

ルーラーシップ産駒だけに時計の要する馬場は不得手ではないのかもしれませんが、初めて競馬するビオグラフィアにとってはかなりキツかったことでしょう。

せめて芝の1800mならまた違ったかもしれませんが、2200mですから余計に堪えたかと。

パドックを見る限り、まだ太め感はあり、全体的に馬が若い(子供っぽい)ところがありましたが、形は良く前向きさもあって決して悪い出来ではなかったように思えました。

それだけに可哀想なレース選択だったかなあ。

ああいう体型だと、芝ならもっと距離が短くても良さそうで、芝なら1600mや1800mの方が向いていそう。そもそもダート1800mでいいんじゃないの?とも言えるのですが(笑)

おそらく芝は初戦でなければレース間隔をかなり開けないと使えないから、とりあえず芝でどのくらい走れるか試してみよう、という意図は含まれていたのでしょう。

あとはレース慣れする前に砂を被らせたくなかったとか。

次は体調次第で続戦も視野に入れているようなので、ダートに向かう可能性は高そう。改めてどんな走りになるのか見てみたいところです。

それにしても先週のアレトゥーザといい、今回のビオグラフィアといい、新潟の悪い馬場に泣かされてしまい、こちらとしてはめげる負け方が続いてしまいました。

ノーザンを始め、大手の牧場の傘下にあるクラブは、レース選択をクラブではなく牧場が主体となって決めるケースが多く、調教師も意見は伝えるものの原則それに従うパターンなんですよね。

馬の事をろくに知らない馬主があれこれチャチャを入れることに比べたら、馬の個性を把握して番組を決めるメリットもあるわけだし、それを否定はしないのですけど、その分、レース前に厩舎サイドからどうしてこの番組に使うのかという説明がほとんどなく、またレース後のコメントからは自分が決めたわけじゃないから臭が滲み出たりするんですよね。

結局今回はどうして新潟なのか、どうして芝なのか、どうして2200mなのかという説明が一切なし。

レース選択の完全な誤りだから謝罪しろー!だなんてイタイことを言うつもりはさらさらありませんが、調教師でも牧場サイドでも構わないから、どうしてそこに使うのかという意図は知りたいものですね。

批判とかじゃなく、プロはどのような考えでレースを選び、結果としてそれが期待通りに良い方に出たのか、反対に期待ほどの対応が馬に出来ずに悪い結果となってしまったかを知ることも競馬の面白さだと思うわけで。

例えばプロ野球なんかでも、オフシーズンや何年か経ってから、勝敗の分かれ目となったあの一球のシーンを振り返るというのがよくあって、そのときの配球だったり狙い球だったりを語ってもらうと、観戦する側も深みが一層増したりするもの。

競馬でも雑誌のインタビューだったり、関係者のコラムだったりで垣間見ることがありますけど、こうした一口クラブでは案外一部の調教師だけだったりします。

クラブもなるべく引き出そうとはしていますけど、厩舎に比べると牧場のコメントが淡白になりがちなんですよね(^_^;)

牧場の人たちって口下手な方が多いから仕方ないんですけど、決定権がそっちだから余計に今回みたいなどこからも説明なしな番組選択が起きてしまうんだよなあ。

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