新年は紅白でなく、ガキ使なう。新おにぃ、必殺技すぎ!! 2009/12/31 午後 9:06 Keitai Webで |
ということで年越しは、いつ越したのか分からなかった「がき使」を見ながらだったのですが、
録画してあったので、紅白での子供店長の大活躍も年越した後で見ることが出来ました。
で、紅白を見て思ったのが、
「森光子は、終盤は完全に寝ていただろう!」と言うことと、
「結局今年(去年)の紅白って、ジャニーズ枠は5組って事?」
今までsmapとTOKIOが長年独占していた紅白のジャニーズ2枠が、嵐入選と共にもう一枠増え、
実績から言って当然KINKIかKAT-TUNのはず(関ジャニでもいいけど)なのに、訳の分からないグループが出場。
(まあ、以前もWINDSとかいう誰も知らないグループが出たことあるから、まあ良いんだけど)
そして去年大活躍した「こども店長」を出場させる「こども紅白」に、
あのジャニーズのショタユニット「スノープリンス合唱団」まで出場
だもんで結局ジャニーズは5枠!
まあ、映画まで作っちまうぐらいだから、ジャニーズ事務所は「この世の春」を謳歌しているんだろうなあ。。。
さて、そのスノープリンスが主題歌を歌う映画、
ジャニーズのあの映画は、「フランダースの犬」のパクリなのね。とタッキーの番組を見て理解。 2009/12/11 午後 11:43 Keitai Webで |
最近では「フランダースの犬をモチーフにした映画」と言い訳していますが
だいたい「フランダースの犬」の何を知っているのだろう?
我が地元テレビ愛知では、
いつも朝7~8時の全国ネットこども向け番組と、9時からの看板番組「モーニングベル」改め「E morning」との間のすき間時間にはいつも
「今話題の作品」の放送を心がけていて、
たとえば、「必殺仕事人2009」が始まる前には、同じ藤田まことで昔フジテレビで放映されていた『剣客商売』を放送したり、
また、フジの2時間特番で「木枯らし紋次郎」をやる時には、その30年前のまだ中村敦夫がいい男だった頃の「木枯らし紋次郎」を再放送してくれたりと、
まったく旬の良い番組をいつも放送してくれていて有り難いんだけど
そのテレビ愛知が12月に入ってから「フランダースの犬」を放映し出したのは、どういう意味なんだろう?
と不思議に思っていた。
もうすぐクリスマスだからか?
と思っていたら、そのタッキーの番組で理由が分かったので
「テレビ愛知、やっぱやるじゃん!」と思った次第であります。
だいたい野島伸司は「フランダースの犬」の何を知っているのだろう?
その再放送をちゃんと見ると、
最終回でネロを高評価するあの画家が、放送3回目で登場し、ネロに書き方指南をしたりと、
後から見ると、仲々印象深い物がある
で、最愛のおじいさんが死んでしまった後、全くの孤児になったのではなく、
木こりのミシェルさんが「俺が引き取る」と言ってくれた(もちろん「風車小屋事件」の後)のに、
肝心なネルロが「(絵画コンクールの発表が終わる)クリスマスを過ぎたらおじさんの家に行きます」と答えたり、
そのおじさんの家に行く大事なお金を、レンブラントの展覧会の入場料につぎ込んでしまったり、
結構自分で墓穴掘っていくのよね。。。。
で、かの有名な例の最終回が明日あたり有るはずなんだけど。。。。。
現地ベルギーでは全く知られていない話、としても有名だけど、
わたくしめが読んだ「フランダースの犬:畠中尚志訳1957年岩波少年文庫」によると、
「もともとフランダースは美しい土地ではなく、わけてもアントワープのまわりは景色のよいところとはいえないでしょう。小ムギとナタネ、牧場と畑が、これという特長のない平野の上に、いやというほど広くつづいているだけです。時々、どこかのひょろ高い灰色の塔から、もの悲しい鐘の音がひびいてきたり、落ち穂の束や薪を背おった影絵のような人影が野を横切ったりするくらいのことはあります。しかし、そんなことでも除いたら、まったく変化もなく、美しさもない土地なのです。山の上や森の中に住んでいた人なら、この退屈な、かぎりなくつづく、広いあきあきした平野の中では、まるで牢獄にでもとじこめられたような重苦しさを感じ受けるでしょう。」(p29)
「この大芸術家の偉大なたましいは、今もなおアントワープの上に安ろうています。その狭い街々のどこへいっても、ルーベンスの神々しい光がただよっているので、どんなつまらないもの、どんないやしいものも、そのため美しい姿になって見えます。(略)ルーベンスの墓所であるこの都市は、ルーベンスのおかげで、ルーベンスひとりのおかげで、今日なおわたしたちのとって生きているのです。(p33~34)
こんな事書かれて、誰が評価するんだ?
あまりにも酷評過ぎるだろう
作品の悲劇性云々の前に、元々がイギリス人がベルギーのアントワープを卑下して書いた作品だもんで、
これが自分の町についてだったら、普通は怒るわな
しかも、この元著者、犬好きらしく
「パトラッシュは幸いにも--あるいは不幸にもといったほうがよいかもしれません--たいへん丈夫な犬でした。長いあいだそうしたむごい苦役のために生まれ育てられてきた鉄のような種族の子孫だったのです。だから、パトラッシュはまいりませんでした。ひどい重荷を引き、むちで打ちすえられ、飢えと渇きにあえぎ、ぶたれ、どなられ、へとへとにつかれてしまう--そういったみじめな生活にもどうやら堪えてきました。フランダースの人たちは、四つ足の家畜のうちでも一番がまん強い、一番の働き手である犬に対して、このようなむくいしか与えなかったのです。」(p14)
動物虐待プギャー
と怒っておられます。
「『ルーベンスが知っていたら、きっとぼくを入選させるよ』
パトラッシュもそう思いました。パトラッシュは、ルーベンスが犬好きなことを知っていたからです。もし、ルーベンスが犬好きでなかったら、犬をあんなにうまく、生き生きと描くことはできなかったでしょう。それに、犬好きな人間はパトラッシュも知ってるとおり、きまってあわれみ深いのです。」(p65~66)
その他、原作とアニメは結構違っていて、
・ネルロの年齢が原作は15才(アニメはどうみても10歳前後)
・おじいさんはナポレオン戦争で負傷したため、最初からびっこを引いて歩いている
・そのため寝たきりな事が多く、立派な青年になったネルロが牛乳配達をしている。
・パトラッシュも原作ではすでに老犬(アニメでは。。。。よくわからない)
・アニメでは貧しいながらも毎食スープがあるようだが、原作では「ふたりは一片のパンの皮や、二三枚のキャベツの葉に幸福をかみしめ」とあり、終わり近くなると数日間何も食べるものがない
・それだけ金がないので、コンクールに出したのは「灰色な大きな紙」に「チョークで書いた」「木の上に腰を掛けている木こりの老人」の絵
・風車小屋の火災は原作ではそれほど大した事件ではない
など。また
「その中でも大きいのは、原作は風車小屋の火災前くらいからスタートしているため、シリーズの大半(第42・43話まで)がアニメオリジナルのストーリーで占められている点。」(wiki)も大きい。
そういうこともわかって、野島伸司は脚本書いたとは到底思えない訳で。。。。
まあ、お金払ってもあの映画は見に行かないと思います。
脚本は野島伸司さんではなく小山薫堂さんです。