泣きながら、撤退同盟

このブログの半分は、薄情でできています。。。

永遠の父親

2006-11-04 | paradaise weekend!
ヒーローというものは、
いつまでも、色褪せないものなのだろうか。。。。。。



たとえば、
スーパーマン。

彼は、
地球人で言えば、赤ん坊のような状態で
この地球にやってきたこととなっている。

と、すると、

その彼も当然老いることとなるので、
歳とったスーパーマンなるものも、
この流れで行くと当然出てきても、
おかしくないことになる。

「永遠の青年」のような風体でスクリーンを飛び回っているが、
青年時代があるということは、
老年時代もやがてやってくるということに。。。。。。。。



そのヒーローが老いることについて、
意見を出した人が居る。
息子はだめでも本人は世界的権威の「宮崎駿」氏である。

かの名作、カリオストロの城において、
いつまでも青年でなく、歳をとった「おじさんルパン」を登場させたのは、
有名どころ。。。。。

その後のルパンは、
「永遠のスーパーヒーロー」という箍から外れることを望んだのか、
「TV第2シリーズ」の最終回に於いて
本物のルパン一味及び銭形警部は中々登場せず、
このシリーズに登場していたルパンは実は偽者だったのではなかろうか、という問いかけになっていたり、
「カリオストロ」に続く映画作品として企画された台本には、
ルパンは原爆と共に消滅し、
ルパンは元からいなかった存在なのだ、
というエンディングが用意されていたという。
(ただしこの作品は映画化されず、テレビ用2時間物として扱われ、
ラストも精製されたウランを発見しただけで終わっている)




話がずれたが、
ヒーローは歳をとるのだろうか?
我々とは違う時間軸で生を受けている関係上、
歳をとらなくてもよい、とも思うし。。。。。



ということで、

週末ごとにわたくしめのお気に入りを紹介させていただく
Paradaise Weekend!!でございますが、
今日はこの作品。


エンジェル・ハート/北条 司



何回もアニメが製作されたり、
そのエンディング曲がヒットしたり(「Get Wild」の事ね
ジャンプの連載もいつまでも長々と続いた大ヒット作
「シティーハンター」の
続編ではなくパラレルワールドとしての作品なんだけど、

基本設定としての、
たとえば、主人公冴羽獠は新宿を拠点としたスイーパーで、「もっこり男」であることとか、
仲間には、喫茶店を経営するサングラスの大男がいたり(この作品では、目が見えない)
女性警視がいたりとか(この作品では新宿署の署長)、
シティーハンターの世界を知っていると楽しいマンガにはなっている
(こちらのアニメは、まだ見たことないです。。。。。。

けど、
「シティーハンター」の続編としてみると、
「シティーハンター」への思い入れが強い人には、
かなりとか、とか、とか言う評価みたいなので、

読まないほうがいいかも。。。。。。。

と言う作品なんだけど、
(とくに、「槇村 香」の扱いに関しては、
ファンの中で、色々ひと悶着があるそうな。。。。。



さて、
年齢の話。



ひょんな事から冴羽獠は
18歳(冒頭では15歳)の女の子を自分の子供として引き取ることになり、
(どういう理由からかは、読んでみてね
そんな獠を見て、ファルコンは
「(毎晩遊び歩いていたような)お前が父親なんてな!」と大笑いする。

ところがその後ファルコンも、
全く不釣り合いな
小学生に上がるような女の子を引き取ることとなる。
(これもどういう訳かは、読んでみてね

冴子なんか、いい歳して(39?)
独身貫き、どったんばったん、
獠の旧知の女性の傭兵は、
「老眼」に悩まされている。。。。。。。。
(獠自身も、若くない事を痛感し、娘として引き取った香瑩(シャンイン)を
仕事でも重用する。。。。。)




中でも、
ファルコンがミキを引き取り、
娘として小学校に通わせる件では、
「明日をもしれないと生死をさまよっていた俺たちが
父親なんて、笑わせる」

戦場を駆け回っていたおやじ2人の、
しみじみとした会話が、繰り広げられている。。。。。。


このマンガの主題は、たぶん「家族愛」ということなんだと思う。
年老いて、
天涯孤独を気取っていた男たちが
ひょんなことから家族というものを実感するようになったり、
前述、獠の旧知の女性の傭兵は、
押しかけ女房のような事を平気でやってのけたり。。。


作者自身が年月を重ね、
自分自身を見つめだしたときに、
そのような答えが出たのだろうか。。。

天性の遊び人冴羽獠は、
遊び人であることをやめたわけではないのだけど、
(あくまでも、モッコリは続いている
父親として、
守るものを持つ1人の男として
自分の責任以上のものを精一杯出そうとしている気がする。
のは、
わたくしめだけだろうか。

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