まず、混合ジスルフィド。。
これは、還元剤によって切られたシスチン結合が、そのままシスティン2分子となっている状態で、、、
本来、パーマであればロッドの形にずれて酸化されてシスチン結合に戻らないといけないものが、還元を終
えた還元剤の分子と結合してしまってできるものです。
結局、、髪のシスチンを減らさなければ、髪は元の状態に近くキレイにウェーブがでやすいわけですから、、、
シスチンが減って、混合ジスルフィドが増えてしまっては弾力のあるウェーブは望めません。
んじゃ、、何を気をつけたらいいか、、
混合ジスルフィドは1剤の放置時間だと思います。
通常パーマの1剤は15分~20分を過ぎたあたりでガクっとシスチン結合を切る力が弱くなります。
還元力が弱まれば・・・不安定なシスティンは近くにある何かと手をつなぎたくなってきますね。
隣にシスティンがいれば良いでしょうけど・・・還元剤であればそれと手をつないでしまいます。
パーマ液が、つきっぱなしって事は毛髪内部には還元剤分子もたくさんあるわけですから、、
混合ジスルフィドができやすい状態にあるわけです。
大き目のロッドを使い、、、無駄に長いタイムを放置することで混合ジスルフィドを増やしてしまい、
俗に言う「かかりすぎ」ではないのだけれど・・「オーバータイム」(美容師さん専語)ということやってしまう美容師さんって多いのですよ。
決してオーバータイムというのは「かかりすぎ」てしまったことをさすわけではないわけですね。
よくケミカル本なんかに、かかりが悪くて時間がたってしまった場合、再度薬を塗布する前に一回水洗しましょう
・・って書いてあったりすると思うんですが、これは無駄な還元剤を流したほうが混合ジスルフィドを増やさなくて良いってことなわけですね。
ですから、15分で確実に次の工程にうつれるように薬やロッドの選定(コレ大事・・髪にもよりますが全般的に太すぎる)を考えることで
混合ジスルフィドの生成は少なくできるわけです。
中間水洗の理由もここにあるわけなんですね。(標準毛であれば一液タイムを短かくすれば中間リンスでいけます)
また、一剤が残っている状態で酸化剤がついてしまうことで、混合ジスルフィドができやすくなってしまうの防ぐ目的でもあるわけです。
パーマをうまくかけるってかかり具合だけじゃなくって適正な時間でかけるって事も一つあると思います。