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お歯黒って何?

2007-09-15 | 趣味:オススメリンク有り
大正時代まで残っていた「お歯黒」。
日本人の美意識って近代になってかなり変わったようで。
何故そんな風習があったのか気になって調べてみた。

古来日本では南方から伝わった「お歯黒」の風習があって、
鉄の文化が伝わった段階で製造方法も変わったらしい。

昔のお酒を造る方法に若い女性が果物を噛み砕いて、
唾液を混ぜて発酵させていた。
歯の色が変わるほど働く女は「デキる女」ってことで。

室町時代の政略結婚などで、10歳にもならない女児に、
お歯黒をして「大人の女」として結婚させたとか。

歯周病予防と虫歯対策にもなったようだけど、
今の美意識からすると、物凄く変な風習。

ちなみに、歯ブラシが無かった頃の日本では、
房楊枝に塩をつけて磨いていたらしい。
吉良藩から製法を教えてもらった赤穂藩の塩が売れて、
それが怨恨になって「忠臣蔵」の事件になったとか。

詳しいサイト↓
お歯黒-Wikipedia

しのざき歯科医院 お歯黒の話

石鹸は室町時代に伝来していた。
動物の脂肪と灰を混ぜて作られたもの。

衣服の洗濯には灰と水を混ぜて灰汁を作り、
そのアルカリ成分で汚れを分解していたらしい。
その他、尿を発酵させて、アンモニア分で毛織物の汚れを落とした。

江戸時代の文化に触れるなら、やっぱ落語かな。
上方落語と江戸落語との違いなども面白いよ。
東西落語特選

江戸風俗の詳しい図解が面白いサイト↓
江戸浮世風呂
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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
(≧∇≦) (uoco)
2007-09-17 17:31:48
★ジイ
姦通罪・不義密通の刑でお歯黒することになったら、
そりゃもう凄い人数がお歯黒になって、
普通のお化粧として流行しちゃったりして。

★ほのちゃん
通い婚のままだったとしたら、社会通念なんかも変わっていただろうな。
平安貴族の男性がお歯黒してたってのを読んだら、
光源氏もお歯黒だったんだろうなぁ。
薄暗い部屋にぼんやり見える白い顔ってのは、今なら妖怪っぽく感じるかもね。

★なるちゃん
墨がお薬として使用されたというのをよくききました。
香りも精神安定に良いらしいし。殺菌作用もあるとか。
江戸風呂風俗サイト、細かい部分を再現してあって面白いよね。

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デキる女! (なる@)
2007-09-16 02:37:48
ほの様の書かれてる『陰翳礼賛』、
大好きな本で、私には日本文化のバイブルなんですが
お歯黒の描写、思い出しましたです!!!

>歯の色が変わるほど働く女は「デキる女」ってことで。
メッチャわかりやすいー!!!
指タコみたいなもんでしょうか?(ちょっと違う;

墨というと、西遊記でおクスリ扱いだったのを思い出します(馬=竜の小便と一緒に帝に飲ませちゃう)
そういえば炭(のほうですが)の歯磨きがありますね。

リンク先、杉浦日向子ワールドですねぇ。
こういう世界も大好きですぅー!
返信する
美としての鉄漿(おはぐろ) (ほの)
2007-09-15 13:25:10
谷崎潤一郎の『陰翳礼賛』という有名なエッセイに
かつての京都の夜の暗さを基本として考えると、
歯が黒いことによって顔の白さが能面のように
ほんのりと浮かび上がる効果があったんじゃ
ないかというようなことを書いています。
ホンマかどうかはわかりませんが。

でも確かに、光源氏が人妻を夜這いに行くシーン
なんかは、相手の年齢もわからないくらい、
暗いという印象があります。
返信する
不義密通 (ジイ)
2007-09-15 13:02:43
お歯黒は既婚者を表すものと思ってました。
不義密通を防止するというのもあったらしいですが、
もっと歴史が古いんですね。
男子もしていたというのもありましたね。
現在の日本でも「不倫」だのなんだの言ってるけど
韓国みたいに姦通罪適用して、
浮気した人は、お歯黒の刑っていうのはだめかな?
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