ハミガキに集中させるため
あの手この手
ずいぶん前に一度だけ
折りたたみの鏡を持たせてみた
とっても効果があって
こんなに簡単なことなら
早く気付けばよかったとそのたった一度の成功
そのときの幸福感ときたら
それ以降
かがみカチテ
何するかと思えば
べ~~
としてみたり
もうハミガキに役立つことはなさげで
あの歓喜
ウラメシイ
今晩は父ちゃんは外食
母ちゃんと2人で夕食のけんちゃん
冷や奴をプリン感覚
スプーンですくって食べていた
はず
気づくと椅子から降りて
また遊びに行ったかと思ったら
鏡を持って戻ってきた
もとのように行儀良く座って
スプーンですくったお豆腐を口に運ぶ
あぁ
まただ・・・
いつだったかもやってた
口入れて
ちょっとモグモグして
そして
テーブルに寝かせた鏡
覗き込む格好
口を開ける
当然
落ちる
鏡に落ちたソレ
口に戻して
鏡を覗き込み
そぉーっと口を開ける
母ちゃんは知らん顔して
お食事中
どんなにそぉーっと口を開けたって
重力に逆らえない
それに再度挑戦しようって?
前回はたしか
豚小間だったから食感の違うお豆腐
落ちないように口を開けようにも
落ちないように
気をつけていたら口を開けられない
ようす
ふーん
母ちゃん
今晩も知らん顔してお食事中
さて
けんちゃん何か思ったのか
スプーンを口から出すと
鏡を手にして
そして
姿勢をキープしたまま
そーぉっと
口を開けて視線だけを落とした
鏡に口の中
舌の上のお豆腐が映ったらしい
満足そう
しばらくしてお豆腐がなくなると
鏡はお役御免
それじゃあって、
完食した母ちゃんがお手伝い!?
けんちゃん
たべるとこ
見る?
進んで食べないお野菜
鏡で自分が食べてる姿見るため
お箸でつまんで
口に運んで
見る
けんちゃんの好奇心のツボ
母ちゃん
いまだ未解明