松ぼっくり

郊外の自然いっぱいの公園
かなり広い芝生も
大きなアスレチック的遊具もある

抱っこ病のけんちゃん
遊具が見えてきて
やっと歩く気になった

６～１２歳対象の遊具ばかり
でも、
６歳未満の子どもには
保護者が付き添ってください
と表示

２歳でも保護者付きなら
例え、
その保護者がへっぴり腰でも
大丈夫ってこと？

保護者の責任ってこと

こういう遊具
子どものころの母ちゃんは
パス(―_―)ノ“

だって、
怖かったんだもん

けんちゃんには
そういうの
へっちゃらで楽しめる人生
だといいな

仕方ない

へっぴり腰でも
縄ばしご的な網々を昇る！
けんちゃんも来る？
一度降りて
下からフォロー

いくつかの遊具を進むと
木がいっぱい
地面には松ぼっくりもいっぱい

けんちゃん
松ぼっくりは初めてじゃないけど、
こんないっぱいは初めて

それに去年の今頃はまだ
まともに外歩きしてなくて、
油断すると
手にしたもの口に入れちゃうから
松ぼっくりも見せただけ

母ちゃんがいくつか拾って
小山を作ってみる

これ、松ぼっくり
けんちゃんも持ってきて

松ぼっくりを両手で
抱えるように持ってくる

いっぱいあるねぇー

けんちゃん、
なんこあるかなぁ

人差し指を立てて、
おまじないかけるように
振る

数えてるつもり

いっぱいあるね

憎まれ口続く

ショックから立ち直った
今日お昼ねタイム
けんちゃん寝かしつけのため
母ちゃん
けんちゃんの横でゴロンとして
子育てママ向けフリー雑誌

毎号、
県内どこかの地域のお出掛けスポット
紹介されてる

支援センターだったり、
ちょっと特色あると図書館だったり、
子連れで行きやすいカフェとか、
雑貨屋さん

雑貨屋さんって
子連れで一番行きにくいはずなのに、
だからなのかな

けんちゃんがヒョイっと
手を伸ばした

ここいく

指差す先には、
室内遊具が充実した公施設
写真で見る限り
確かに魅力的

けんちゃん、ここ行きたいの？
ここいきたいの
ちょっと遠いけど、
どうしよっかなぁ
ここいく

既に、ニヤニヤ顔

けんちゃん、
ここ、誰行くの？
あおぉぶーぶー(父ちゃんの青い車)
青ブーブー、誰行くの？
とーたん！
とーたんだけ？けんちゃんは？
けんちゃんだけぇ？
母ちゃんは？
きいろブーブー
え？母ちゃんは黄色ブーブー？
とーたんとけんちゃんは青いブーブー？
母ちゃんは？

ちゃーちゃん、
ばばーい！

けんちゃん、満面の笑み

憎まれ口

夕ごはん、
年に何度もないみんなで外食
母ちゃんがふと父ちゃんに言った

うちもたまには外食
しないとね

たまに母ちゃん自分１人とか、
時には
けんちゃんと２人とか
外食することある
出掛けた先で
時間的に
仕方なくって場合がほとんど

だから、
みんなで外食ってほぼない
だって、
みんなで出掛けるって、
主にスーパーに買い出しだから

予想に反して、
父ちゃんが何が食べたいの？って
反応した!!
何って、母ちゃんは世間の人みたいに
みんなで外食したいだけ･･･

強いて言えば、
鰻が食べたい！！
カリッカリに表面焼けてる
ちょっとでいいから
ご飯が足りないって思える
サイズの鰻(*￣∇￣*)

でも、
頑張って鰻屋さん行っても
けんちゃん食べるものなくなっちゃうし･･･

なにってわけじゃないけど、
たまには外食もいいかなって

父ちゃんには、
そんなニュアンスは通じるんだろうか？

ってかさ、
私が食べたいもの
いっつも必ず却下じゃん！結局、
トンカツしか食べてないし？

父ちゃんの答えは、
｢トンカツじゃない。味噌カツ。｣

結局、
トンカツ屋さんに行った
ちょっと近所にあるトンカツ屋さん
そこならいいって、
ちょっと気になっていたから
だって

台風の影響で雨降りの中、
車で出掛けた
美味しく食べて
さて、車に乗ろうと
けんちゃん濡れないように
傘を差しかけた状態で

後部座席のドアから
けんちゃんは這い上がって
車に乗り込む

さらに座席に這い上がると
あとに続く母ちゃんを押しのけた

けんちゃん、ちょっとどいて
ここ母ちゃんのすわるとこ

チャイルドシートの方に
ずり押して母ちゃんも座った

ちゃーちゃん、あんよ
え？あんよ？
え？歩いて帰れってこと？
ばばーい

けんちゃん、満面の笑み
<

知恵の使い方

けんちゃんは相変わらず
台所周辺を探索
何やら
ブツブツ言いながら作業中

これとぉ、これとぉ
あぁ、いっぱいあるねぇ
あったねぇ
これ、もってくっ

なーんて言ってるかと思うと
大豆の水煮パック
母ちゃんのリュックに入れる

持ってかないし･･･

特にストック食材のチェック
大好物

こえ、あべる

手にしているのは、
大豆粉

健康に良さそうで、
ちょっと高いと思いつつ
買っちゃったもの
普段使わない食材って、
(服とか靴、バッグも同じ･･･)
なーんとなく、
使いそびれちゃったりする

けんちゃん、
それ分かった上で言ってるの？
まさかね･･･

とりあえず、
大豆粉は今日(も)使わないし
って
取り上げる

けんちゃん
ここから手で開けられますって
切り込みあると
たまに開けれたりする

ユニバーサルデザイン
大成功
２歳児でも開けられる!!

ゴトゴト音がして
頂き物のパックジュースを持ってきた
頂き物は母ちゃんのもの

けんちゃんには届かないとこに
置いたはず
勘違いかな？もう少し上に置くべきだった

これ、辛いから
けんちゃん飲めないよ

我が子に嘘をついて
ジュース死守！

あれ？
お米の袋が倒れちゃってる？
少し前にも
倒れていたけど･･･

お米の袋をもとに戻して、
ジュースはちょっと高い棚に移す
そして、
夕ごはん準備再開

ととと･･･
けんちゃんがまたストック食材に近付く

横目で見る母ちゃん

けんちゃん
ゴトンとお米の袋をひっぱり倒す
当たり前のように
お米の上に
え!?

棚に手を伸ばして
トマトソースの瓶をゲット！

視線に気付いたのか
振り向いた
けんちゃんは瓶を掲げて言う

こえあべる

力強く、はっきり言う

ってか、
お米の上に立っちゃだめ！
理屈は要らない
食べ物を踏んじゃうなんてありえない

どうして？
お風呂のいす
踏み台にしていいのに
お米はダメなのさ！

あべるぅー！あべるぅー！

トマトソースの瓶
取り上げられてジタンダ

お米の上って
安定感だったんだろうね
たまたま
そこにあるし

でも、
食べ物に乗るとかダメだし

パジャマのボタン

昼間の服はTシャツ１枚
でも、
夏のパジャマは前開きでボタン

けんちゃん的には
ブパン

自分でやりたいが高じて
一番上のボタン
留められるようになっていた
一番上だけ
木のボタンで他より少し大きい

今日は、
お風呂のあと
すべてのボタン留めちゃった

たまたま母ちゃんとお風呂入って
風呂上がりの世話
父ちゃん

すごいなぁって
父ちゃんが繰り返して
ボタン全部留まると
台所で片付けしてる母ちゃんに見せに来た

けんちゃんじゃなかったら

ことばの多くは
母ちゃんの口から出たもの
けんちゃんは
ひとりでペチャクチャお話する以外に
母ちゃんが話すのを
おうむ返しする
そうやって
ことばを増やしていくんだろうと
思う

けど、
イントネーションとかも
そっくり真似るから
恐い
((ﾟДﾟll))

もうっ！やめてって言ってるでしょ！

おぅ！あめてっていってるしょ！

あぁ、反省･･･
その言い方、
言われるの･･･イヤ

でも、
ダメなときは
ダメってちゃんと言わなくちゃ！

けんちゃんが夕ごはん準備の台所
ウロチョロ
ガスのツマミに手を伸ばす

ダメ！
火は危ないから触っちゃダメ！
アチチでタイタイだよ！

さすがに、
母ちゃんが真剣なのは伝わるらしい

でも、
すぐふざける

さわっちゃ、めっ！
めーーー！
めっ！
ばばーい！
じゃーねー！
ばばーい！

けんちゃんじゃなかったら、
かなり
カンに障る

けんちゃん、
けんちゃんで良かったね

うーはぁっ！
ぼぼんぼぼんぼぼんぼ～
うーはっ！
イエーイ！
やったぁ！
イエーイ！
(自分の世界で踊りはじめている)

蚊がいた

蚊に刺されたくない
２０年くらい前に
ある時に一度に
蚊に刺されすぎたことあって、

それ以来
そのせいなのか分からないけど、
蚊に刺されると
ひどい

しこりができて
治るまでに日数かかるし
ひどく痒いし
跡も遺る
時には、
広範囲にひどく腫れ上がる

蚊に刺されたい人
いないと思うけど、母ちゃんは
格別にイヤだ

けんちゃんは
幼児だからか、体質なのか
やっぱり
しこりができて
長引く
時にはひどく腫れる

でも、
つい油断して
脚にはいくつも跡が遺っている

母ちゃんは上腕ばかり
今も
いつからなのか
もう分からないけど痒くてたまらなのが
いくつかある

長引くから、ひとつが治る前に
刺されちゃったりして
特に今年は
蚊が多い

おまけに
よくある虫よけスプレーでも
嫌な思いをしたことあって、
使えない

最近は
ハーブ系の虫よけとかもあるから
けんちゃんも母ちゃんも
割高なそれ
ここぞという時
シュ～

環境が人を育てるもの

けんちゃんが蚊を認知して
反応すること
ないけど

蚊を見つけた母ちゃんの
過剰反応に感化

蚊がいる！
けんちゃん、こっち来ちゃだめ！

とか、

蚊がいる！
ちょっと待ってて･･･
やっつけなくちゃ！！

玄関前で小躍りするかのように
蚊を退治する母ちゃん

車の中で
体をくねらせ蚊を退治する母ちゃん

蚊を退治してる間は
じっと待ってるのだから、
ちゃんと空気を読めるらしい
緊迫感は伝わるらしい

教育も大事！
小さくても、自分の身は自分で守る
姿勢だけでも

けんちゃん、
蚊が来たらどうするの？
いい？ブーンって
きたよ！
ほら！

けんちゃんは小さなお手々
自分の顔の前で
かわいく
打ち合わせる

アチン！
蚊がいたねぇ～

嬉しそう
満足気

今晩は左頬にひとつ
ちょっと外に出た隙に･･･

わざわざ長袖、長ズボン
手と首筋に
シュ～
さらに虫よけリングを両腕に

でも、
忘れちゃた
顔にもつけてやるべきだった

少し前に
耳たぶ刺されたとこだったのに

蚊って、
なんでいるんだろう

運動のセンス

父ちゃんと母ちゃんの子だから
多くは望まない
ただ、
体を動かすこと
好きな子、人だったり
でいてくれたらいい

保育園に通っていたころ
母ちゃんは
家でスキップの練習が宿題になった
ちょうちょ結びも宿題だった
あと、
逆上がり

中学では、
夏休みに２５m泳げない子の特別補習
３年間通った

持久走は周回遅れ当たり前
最後は、
ガンバレ！ガンバレ！の声

そうそう、
小学生の時のマラソン授業も
高校生の時の水泳も
母ちゃんとしては
辛いながらも、まぁ頑張れてる
って思いながら

先生も声援をくれた

○○～！大丈夫か！？
大丈夫か！？

って。
傍目には、
瀕死状態だったのかも
溺れかけていたのかも

高校２年の時、
教科担当の先生のおかげか
苦手な跳び箱
不格好ながらも授業に付いていけてた
母ちゃんにしては
快挙

何度か目の授業の日
跳び箱テスト
やることは普段と同じ

大丈夫、練習ではなんとか跳べた

体育館に入ってみると
？？？
違和感を感じた

いつもと逆

いつもはステージで言えば、
下手から上手へ
その時の跳び箱のセッティングは
上手から下手へ

写真撮るときの逆光

結局、
一度も、
いつもより低い段も、
余分にトライさせてもらっても
無理だった

踏み切り板まで行けない
怖かった

みんなの前で
できないの発表会

勉強の点数は
先生隠してくれるのに、
運動できないは
どうしてみんなの前で
発表しなきゃいけないの？

でも、
母ちゃん体動かすのは好き
歩くの大好きだし、
結婚する前はジムのプールで
ばた足だけの背泳しまっくていた
手を動かすと沈みかけるし、
俯せになると息ができないから

けんちゃんと児童センターで
親子体操
少しでも運動できる子にさせてあげたい
人並みでいい

けんちゃんに母ちゃんの親指を握らせ
母ちゃんはけんちゃんの手首

向かい合って
けんちゃんに母ちゃんを登らせる
母ちゃんの膝に足をかけさせる
もう片方も
母ちゃんはけんちゃんの手首握ったまま上へ
母ちゃんを登るように促す

楽しそうなけんちゃん
母ちゃんに宙吊りにされて
キャッキャ！

まわりでうまくやってるおともだち

けんちゃん、あれやろ！

全然、踏ん張ろうとしないで
ブラーンブラーン

うちで復習

父ちゃんに母ちゃんの代わり
母ちゃんはけんちゃんの足持って
足の運びを体感させてみる

足を父ちゃんのお腹当たりまで運んだら
鉄棒の逆上がりみたいに
体をクルリと返す

足で着地する
気がないらしく
その場でヘチャッと座り込んで
フィニッシュ

何度かやっても同じ

もっとぉー

キャッキャ言いながら
もっとやるって
楽しそう

けんちゃん
自分であんよ
父ちゃんよじよじしてみて

何度言っても
自分で登る気もないらしい

ちゃーちゃん
あんよ

補助の催促

そして、
本当のこと言うと
全然できてないのに、
フィニッシュするたびに言う

できたぁ～♪
アハハハァ～♪

できなくても、
いいか、どうかは本人が決めれば
いい

今はそう思った

事件はテレビの前で

油断した･･･

朝ごはんが済んで
ミルクを飲んだらパンツを脱ぐ

遊んでいるうちに
したくなって来たら
まるにすわる

まさに用が済んだら
そのまま
待つ


そのまま待ってた
テレビボードに両手を付いて
肩幅に開いたあし

母ちゃんが洗濯物を干しに
行くとき
いつもなら
一緒に行くかと聞くんだけど

アレまだだし、
待ってもいいけど
多分、
今日もうまくできる

それに、
１人の方が早く干せる

けんちゃんに声をかけて
洗濯物干しに行った

けんちゃん、待っててね

う○ち！

確かに言った
だから、
まるにするんだよ
言った気も
する

洗濯物干して部屋に戻ると
両手をテレビボードに付いて
あしは肩幅に開いて･･･
不自然、
動かずじっとしていた
そして、
母ちゃんの声に
ちょっと情けない顔で振り返る

けんちゃんの
ちょっと後方･･･床！！

でたねぇ～
そこでしたの？

う○ち･･･

悪いのはこいつなんだ
ぼく、仕方なかったんだ･･･

とでも言いたげな

でも、まぁね
待ってるんだよね～
そのまま被害を広げないように
じっとしてたわけだ

少し前に
まるでしたあと
そのままのお尻でウロチョロ！
と比べたら･･･

消毒まで済ませて、フッと息をつく

まる　あったねぇ

ありますとも
常備しています
次は、まるでお願いね

納戸から出した

父ちゃん方の
じぃちゃん、ばぁちゃんちに行った

最近よく慣れてきて
玄関で靴を脱ぐと
１人で部屋の中に駆けていく

遠慮しながら母ちゃんも続いて
あいさつ

ちょっと遊んで
お昼をいただいて、
また遊びの時間

ばぁちゃんがトイレに立ったあと
追ったのかと思ったら、
慌てて？戻ってきた

ぶーんあったねぇ

なんのことかと
流しちゃった

あったのぉ？

けんちゃん
また部屋から出て
すると
ゴトゴト音がする

廊下を覗くと
けんちゃん
掃除機のホースを首にかけ
掃除機本体を抱えて踏ん張ってる

あぁ、
なんと納戸を開けて
掃除機引っ張り出して
リビングまで持ってきた

じぃちゃんもあきれ顔

それからひとしきり
いつもの儀式のように
掃除機をかけ遊び

ぶぅーん

口を少し尖らせて
うなりながら

しばらくして
掃除機の吸い込みヘッドの点検
そこに
ホコリの塊発見

そういうのね
オトナは見て見ぬ振り
するんだよ

特に
義理父母のうちではね

きたないねぇ

けんちゃんにとっては
義理父母でなく、
じぃちゃんばぁちゃんちだもんね

そりゃ、
みんな苦笑だよ