保育園に行くようになって約1年
そう
こういうことをざっくり1年と言うようになっちゃったこのごろ
少し前なら
11ヶ月と半年です!
と正確に
こだわって表現していたのに
今の保育園は012歳児だけの保育園だから
4月から別の保育園に入る
2歳児が一番の年長児
その保育園の卒園式があった
卒園式の前半は学芸会のような
歌を歌ったり
タンバリンを叩いたり
劇をやったり
10人が先生と一緒に練習したことを発表した
お部屋の半分をステージとして
ほぼ両親が見守る中
1ヶ月近く毎日のように練習してきたこと
家でも自主練を重ねていたので
かあちゃんも何があるのかおおよそ分かっていたけど
ママたちはみんな涙ぐんでいて
かあちゃんは母になっていつでも泣けるようになったけど
それって
かあちゃんが年を取ったからって
わけじゃなかったと
発見
あ、年は取っているのか・・・
なにしろ
けんちゃんは家で自主練した歌そっちのけで
タンバリンを叩くことに集中
大好きなあおむしの劇では火曜日というところ
すいよーび!
と言い
言った手前仕方なかったのか
先生が用意した梨の絵を横目に
すももを・・・
と言っていたり
それに気付いているのかいないのか
その辺は分からないのだけど
とにかく
こんなに人がたくさんいるところで
ちゃんと聞こえる声を出して
もらった台詞とは違っていたけど
ちゃーんと
?
言えた
導いてくれた先生達のことをたなに上げちゃうけど
ことばでは表現できないなにか
生まれてからこれまでを思い出したわけでもなく
感情とか
何かが沸き起こるというか
そういうのとも違うような
ただ
じわじわと涙が出る
そんなひとときだった
そして
帰宅してどっと疲れていた
式のあと園庭のお砂場に集合しちゃう子ども達
ママたちが気にするのは
今日のために
新調したお洋服と待ちきれないパパのこと
パパが待ってるからもう行こう
口々に言うのが聞こえる
けんちゃんは新調したわけでもない
ちょっと良く見える上着が2サイズも小さいけど
そんなの砂まみれになってもいいけど
かあちゃんが気になって振り返る先で無表情で園庭に立つ
とうちゃん
結局
保育園をあとにして
3人で並んで歩くわけでもなく
きょろきょろ見て歩くけんちゃんに付き合う気もなく
ズンズン歩いて行っちゃうなら
園庭のど真ん中で
いつもだけど
無表情で・・・
かあちゃんがこんなに気を揉むくらいなら
帰っちゃえばいいのに
どっちみち
雰囲気良く付き合ってくれないことには
変わりない
気を揉む時間が少なくなるだけいい
おとうちゃん、いないねぇ
どこいったのかなぁ
もうずっと前を歩いているよ
もう家に着いたのかなぁ
ひとりで行っちゃったねぇ
どうちてかなぁ
ふしぎだねぇ
ふしぎじゃないよ
だって
とうちゃんだもん
今日みたいな行事の日
けんちゃんはいつもみんながパパママと帰るのに
自分は保育園に残されてきた
本当に居残り組がけんちゃんだけだったことも
何度かあった
だから
今日は卒園式が終わったら
とうちゃんとかあちゃんとけんちゃんは一緒に帰るんだよって
朝言ったらうれしそうだった
みんなも?って聞くから
そうだよ
って答えたら
また嬉しそうだった
けんちゃんはいつもそう
3人で出掛けたりするのをとっても喜ぶ