![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2c/e7/5ceb0a890ee2895c0481f9f4b5e0d18d.jpg)
資産運用に対して「リスクがあるからやめたほうがいい」と言われることがあります。
しかし、本当に資産運用はしないほうがよいのでしょうか?
この記事では、資産運用のリスクや注意点について詳しく解説し、運用を検討する際のポイントを紹介します。
■資産運用をしないほうがいいと言われる理由
・損をする可能性がある
資産運用には元本保証がない商品が多く、市場の変動によって資産が減少するリスクがあります。
特に株式投資やFX(外国為替証拠金取引)は価格の変動が大きく、短期間で大きな損失を被る可能性があります。
例えば、2008年のリーマンショックでは、世界中の株価が急落し、多くの投資家が資産を失いました。
2020年のコロナショックでも同様に、株価が大幅に下落しました。
また、投資信託や債券といった比較的リスクの低い商品でも、市場環境の変化によって価値が下がることがあります。
例えば、金利が上昇すると債券価格が下落するため、長期債を保有している場合は注意が必要です。
リスクを十分に理解していない状態で投資を始めると、大きな損失を出してしまうことがあるのです。
・知識がないと失敗しやすい
金融商品の仕組みを理解せずに投資すると、思わぬリスクを抱えることになります。
例えば、高いリターンを期待してハイリスクな商品に手を出した結果、大きな損失を被るケースもあります。
具体的には、レバレッジをかけた取引(借りた資金で投資する手法)は、利益を大きくする一方で、損失も拡大します。
また、信用取引では、元本以上の損失を被るリスクがあるため、初心者には推奨されません。
さらに、仮想通貨市場のように価格変動が極端に激しい分野では、短期間で資産が数十%変動することも珍しくありません。
・心理的ストレスが大きい
資産運用では、日々の値動きを気にするあまり、ストレスを感じることがあります。
特に相場が急落した際には、不安に駆られ冷静な判断ができなくなることもあります。
例えば、株式市場が暴落すると、多くの投資家がパニック売りを行い、損失を確定させてしまいます。
本来、長期的な視点で投資をすれば回復する可能性があるにもかかわらず、短期の値動きに振り回されることで、本来得られるはずのリターンを逃してしまうのです。
■それでも資産運用をしたほうがいい理由
・インフレによる資産価値の低下
物価が上昇すると、現金の価値は相対的に低下します。
例えば、インフレ率が年2%の場合、10年後には100万円の価値が約81万円相当に目減りしてしまいます。
これは、単純にお金を銀行に預けているだけでは、実質的に資産が減ってしまうことを意味します。
そのため、資産運用を行い、資産の価値を維持・増加させることが重要になります。
・銀行預金だけでは増えない
日本の銀行の普通預金金利は非常に低いため、銀行に預けているだけでは資産を増やすことができません。
例えば、現在の普通預金金利が0.001%だとすると、100万円を1年間預けても利息はわずか10円程度しか付きません。
一方で、インデックスファンドや高配当株に投資することで、年平均3~7%のリターンを狙うことが可能になります。
長期的に資産を増やしたいのであれば、適切な投資を行うことが重要です。
・長期投資ならリスクを抑えられる
短期的な相場変動は避けられませんが、長期投資を前提にすればリスクを分散できる可能性があります。
例えば、S&P500などのインデックスファンドは、過去数十年にわたって右肩上がりの成長を続けています。
長期的に投資を続けることで、一時的な暴落の影響を抑えながら資産を増やすことが可能です。
ドルコスト平均法(一定額を定期的に投資する方法)を活用すれば、価格変動のリスクを低減しながら資産形成ができます。
■資産運用をする際の注意点
・リスク許容度を把握する
自分がどれだけのリスクを取れるかを明確にし、それに合った投資手法を選ぶことが大切です。
例えば、20代・30代の若い世代であれば、リスクを取って株式を中心に投資するのも一つの方法ですが、50代・60代であれば債券や低リスクの資産を増やす方が適しています。
・分散投資を心がける
一つの金融商品に資金を集中させるのではなく、複数の資産に分散投資することでリスクを抑えることができます。
例えば、株式・債券・金(ゴールド)・不動産など、異なる資産クラスに投資することで、リスクのバランスを取ることができます。
・長期的な視点を持つ
短期の値動きに一喜一憂せず、長期的な資産形成を目指すことが重要です。
過去のデータからも、10年以上のスパンで見ると、多くの資産クラスがプラスのリターンを生み出していることがわかります。
・無理のない範囲で運用する
生活資金を圧迫しない範囲で資産運用を行うことが大切です。
余裕資金で運用することで、心理的負担を軽減できます。
「資産運用はしないほうがいい」と言われる理由には、リスクや知識不足、心理的負担などが挙げられます。
しかし、インフレや低金利の影響を考慮すると、適切なリスク管理を行いながら運用することは資産形成において重要です。
リスクを理解し、自分に合った方法で資産運用を考えてみましょう。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます